トラクターを購入する際は馬力がポイント!目安や選び方・おすすめのメーカー

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トラクター大型

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現代では農業を仕事とする場合、時間や労力を大幅に削減することができる農業機械(農機)の導入は必須です。そこで今回は、代表的な農機であるトラクターの種類やそれぞれの役割を解説し、さらに馬力による違いや、国内の主要メーカーなど、購入の際に役立つポイントもお伝えします。

これから農業を始める予定の人や、農機を安くお得に手に入れたい人は、ぜひ参考にしてください。

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トラクターとは

トラクターは、昔は牛や馬がやっていたような、重いものを牽引する役割を担う農業機械です。出力の高いエンジンを搭載し、後方にさまざまな機械を取り付けることによって農作業を行います。四輪駆動式が一般的ですが、二輪駆動のものや、その他いろいろなタイプがあります。

トラクターの使い方

トラクターには様々な使用用途があります。用途に合わせてロータリなどの作業機械・アタッチメントを選ぶ必要があります。アタッチメントの使い方や選び方については下記の項目で詳しく説明していますので参考にしてみてください。

トラクターの国内主要メーカー

次に、トラクターを生産している国内主要メーカーについて、その特徴や違いなどを紹介します。

クボタ

Kubota
出典:Kubota

クボタは、国内での農機具の売上において、高いシェアを誇っています。常に、日々の作業を効率化できる製品の開発に取り組んでいるメーカーです。

10.5馬力の小型トラクターから、170馬力の大型のものまで幅広く取り揃えられています。中には、GPSによるオートステアリング機能を搭載したモデルなど、先進的で高性能なトラクターも多く販売されているのが特徴です。

ヤンマー

YANMAR
出典:YANMAR

大手農機具メーカーの中では、トラクターに参入したのは比較的遅いヤンマーですが、現在はクボタに次ぐ大手へと成長しています。ディーゼルエンジンを得意とするメーカーとしての強みを生かし、ディーゼルエンジンを採用した低燃費の農機が人気です。

その他にも、無人運転の可能なロボットトラクターや、緊急時のブレーキ操作のみを行うオペレーターが運転し、高精度な作業を自動的に行えるオートトラクターなども販売しています。

イセキ

ISEKIトラクター
出典:イセキ農機

ヤンマーと同程度のシェアを誇るイセキ。農機具に関する分野で、特許の公開件数が最も多く、新しい分野の実用的な技術の開発を積極的に行っているメーカーです。

シンプルで低価格なものから、最先端の技術を活用したものまで、幅広いニーズに対応できる商品を揃えています。

三菱マンドラ農機

三菱マヒンドラ農機
出典:三菱農業機械

2020年GOOD DESIGN賞を受賞したEAGL DESIGNでも有名な三菱トラクター。

農作業をするうえで最も求められるのは効率性かもしれませんが、安全性や耐久性も大切にしているメーカーです。定期的なメンテナンスを重視し、1度購入したものを長く使用できるように、アフターサービスにも力を入れています。

トラクター生産台数世界トップのマヒンドラ&マヒンドラ社の資本が参加し、国内唯一の外資系メーカーとなりました。よりグローバルな視点で製品開発に取り組んでいます。

トラクターの馬力の選び方・目安

緑の大型トラクター

必要な馬力の計算方法

おおよその一日に耕せる農地面積がどれくらいなのかが分かると、どの程度のスペックのトラクター、ロータリーが必要か推測することができます。

どのロータリーがマッチングするかは

  • 走行速度(km/h)
  • 出力(hp)
  • 装着方式
  • 回転速度(r.p.m) (PTO)

を確認し、適合する機種を選びます。そうすると、最大耕運幅が決まりますので、おおよそ一日どの程度の面積を作業できるかが計算できます。

ご自身の作業する日数や時間を考慮して、繁忙期などは最低どの程度の馬力が無いと間に合わないなどが分かります。

どのような作業をするのか?

トラクターを選ぶ際の基準は、耕作面積が小さいから小型のトラクターで良いとは一概には言えません。

どの程度の馬力のトラクターを選ぶかは、そのトラクターをどのように使いたいかによって決まります。小型のもの(15馬力以下)の場合は、作業機を取り付ける部分が2本の規格(2点リンク)のものが多く、付けられる作業機の種類や重量が制限されます。

トラクターを複数の用途で使うのであれば、作業機を取り付ける部分が3点リンクで、16馬力以上の高馬力のものがおすすめです。また、他にも馬力を選ぶ基準がありますので、具体的に説明していきます。

3点リンクの利点

前述のとおり、3点リンク(多くは16馬力以上のもの)の場合、取り付けられる作業機の種類が多くなります。しかし、それだけでなく、2点リンクの作業機と比較して市場への流通量が多いため、中古品を見つけやすいのも利点です。何か別の耕作を行いたい場合には、安価で手に入る中古品があると、選択肢の幅が広がります。

土質によって馬力を選ぶ

トラクターに求められる馬力は、耕作する土壌の質によって異なります。もし適切に使用されなければ、エンストを起こしてしまう場合もあるでしょう。

具体的な違いは、主に耕作する場所が粘土質かどうかによって決まります。粘土質である場合は、そうでない場合より5馬力ほど高いものを使用するのが妥当です。

馬力の選び方

購入後に後悔しないためには、25~35馬力のものがおすすめです。現在の一般的な農家に広く流通していることもあり需要が高く、各メーカーのラインナップも豊富です。

ある程度重い作業機を取り付けた状態で、粘土質の土壌の耕作を行うことができ、3点リンクのため使用できる作業機も多いでしょう。また、このクラスの多くは、傾きや進行方向などの自動制御機能を装備しています。そのため、各メーカーでも一番のおすすめとされています。

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取り付ける作業機の種類

トラクターで田起こししている風景

農業には土壌作り、肥料や農薬の散布、収穫、運搬など多くの工程があります。トラクターは、取り付ける作業機(アタッチメント)を変更することで、さまざまな作業に使用することができます。数ある作業機の中から、ここでは主なものの特徴や役割について大まかにご紹介します。

ロータリー

ロータリーは土を平に耕して「苗を植える」「種をまく」などの作業を行いやすくするために使用します。複数の爪が付いており、それを回転させることで土を細かく切り刻み、空気を含んだ柔らかい土にします。

この爪にもいくつかの種類があり、用途に合ったものを購入することが求められます。また、爪は使用し続けることで摩耗するため、注意が必要です。劣化したものを使っていると、耕運性能の低下や燃費の悪化などを招きます。作業効率が下がってしまうので、定期的に交換しましょう。

ドライブハロー

ドライブハローは「代掻き(しろかき)」と呼ばれる、田植えの前に田んぼを平らにする作業を行う際に使用します。爪が付いており、ロータリーと役割が似ていますが、ロータリーより幅広で、より均一に平らにすることができる板も付いています。

ライムソワー

ライムソワーは「肥料を散布する」際に使用します。攪拌装置が付いており、それによって均一に肥料を散布できます。

ブームスプレーヤー

ブームスレーヤーは「農薬を散布する」作業に使用します。広い畑や田んぼに農薬を効率よく散布するための作業機です。ブームと呼ばれる腕が付いており、その長さや、タンクの大きさ、ノズルの種類などがさまざまで、それぞれ用途が異なります。

整形培土機

整形培土機は「畝(うね)を立てる」ための作業機です。畝と呼ばれる、直線的に土が盛り上がった場所を作ることで、水はけがよくなり、土が柔らかくなるので根菜類などの生育がよくなります。また、畝があることで作物を整理して栽培できるので、より効率よく作業を行えるようになるでしょう。

マルチャー

マルチャーは、整形培土機に「マルチ」と呼ばれるビニールシートを張る機能が付いたものです。畝にマルチを張ると、地温の調節・雑草の抑制・乾燥防止・病気予防などの効果があります。

播種機

播種機(はしゅき)は、作物の「種をまく」ための作業機です。栽培する作物の品種に適した播種機を使用します。播種機を使うことで種を植える深さや間隔を一定に保てるので、作業効率の向上だけでなく、高品質化を図れるという利点もあります。

トラクターは運転免許が必要なのか

作業機械をつけたまま公道を走ることが、法律によって許可されました。

しかし一定の規則が設けられ、違反すると罰則規定もあり、逆に取り締まりが厳しくなったとも言えます。

お持ちのトラクターを運転するには、普通免許のまま走れるのか、大型特殊免許が必要なのかは事前に必ず確認してください。

運転免許は必要なのか

農耕作業用のトラクターは、大きさによって「小型特殊自動車」か「大型特殊自動車」に分類されます。

サイズと速度で決まりますので簡単に確認することが可能です。規定に準じた運転免許を取得する必要があります。

小型特殊車両

  • 全長:4.7m 以下
  • 全幅:1.7m 以下
  • 全高:2.0m 以下 ※ヘッドガード付車両は2.8m以下
  • 最高速度:時速15㎞ 以下

大型特殊車両

上記のサイズ、速度を一つでも上回った場合、大型特殊車両に分類され、大型特殊免許の取得が必要になります。

大型特殊免許は、取得に費用と日数もかかります。ご自身に予定に合わせながら取得することをオススメします。

免許の種類

農耕作業用機械を運転する場合は、普通免許、大型特殊免許、けん引免許のいずれかが必要になります。

普通免許

小型特殊車両に分類される場合は、普通免許を取得さえしていれば運転が可能です。トラクターの購入を検討されている方は、ご自身の免許区分も確認しながら購入しましょう。

小型特殊

一般的には普通免許に付随しているので、普通免許で運転します。しかし、小型特殊免許のみを取得することも可能です。

普通免許と違い、実技の講習がありません。費用が安く、期間も短くて済むので、普通免許を持っていなくて、どうしても早く取得したい場合は、小型特殊免許を取るのもよいでしょう。

大型特殊

上記のサイズを超える、大型のトラクター、コンバイン、田植え機などを運転する場合に必要です。

大型特殊免許は取得に費用と時間がかかります。自動車教習所や合宿教習で取得する方法以外に、直接試験場で一発試験を受けることも可能です。

一発試験は6,550円で受験可能ですが、難易度は高いです。相当運転に慣れている人以外は、教習所に通うことをオススメします。

教習所に通うと、おおよそ8~9万円程度かかります。また、普通免許を持っていない場合だと、16~17万円程度の費用がかかります。

けん引免許

大型コンバインなどをトレーラーに乗せて運搬する際は、トレーラを牽引するための免許が必要です。

けん引するものが、重量750㎏を超える場合はけん引免許が新たに取得する必要があり、それ以下の場合は、普通免許か大型特殊免許でけん引が可能です。

けん引免許も試験場で一発試験が受けられます。教習所に通う場合は、10~15万円。合宿だと12万~16万円程度かかります。ライフスタイルに合った取得方法を選びましょう。

トラクターの売却・処分方法

女性の写真

古くて故障してしまったトラクターや、長年使用していない農機具をお持ちで、処分方法に困っている方は少なからずいます。壊れていなければ売却する手段もあるけど、そもそも買取できるのかも分からず、そのまま放置していることもよくあります。

結論、壊れていても大概のトラクターは買取が可能です。少しでも高く売れるポイントがありますので、事前に押さえるようにしてください。

買取業者の選び方

全国には数多くの農機具専門の買取業者がいます。少しでも高く、納得感のある買取をしてもらうためには、信頼できる買取業者を選びましょう。

日本の中古農機具は、性能がよく小回りがきくことから、年代が古くても海外での需要が高まっています。

特に、1970年代~1990年代の、いわゆるヴィンテージトラクターが多く取引されています。国内だけでなく、海外への販路も持っている業者は、比較的買取金額が高くなる傾向にあります。

日本全国に多数の買取業者があるので、売却を急いていない場合は、じっくり比較してみるのもおすすめです。

高く売れるポイント

トラクターを1円でも高く売るためのポイントは、「稼働時間」「馬力」「メーカー」の3点です。状態が良いことに越したことはありませんが、人気・需要があるトラクターは、再販価値も高くなります。

稼働時間

稼働時間は1,000時間を超えてくると、相場価格が一気に下落します。

馬力にもよりますが、一般的な20~30馬力程度のトラクターであれば基準となりますので、売却は早めにすることをオススメします。

馬力

次に馬力です。日本で一般的なのは15~20馬力が多いです。25馬力以上になってくると、相場金額も上がります。

新たにトラクターを導入検討する場合は、事前にリセールバリューがどれくらいかネット上の相場情報を確認してください。

メーカー

日本の主要メーカーは「kubota」「YANMAR」「ISEKI」「三菱マヒンドラ農機」です。特にkubotaは世界シェア第3位ですので、国内外に需要があります。

需要があるメーカーを購入すれば、買い手は比較的すぐ見つかります。日本の農業機械は海外からの信頼も絶大ですので、この4メーカーを選んでおけば間違いないです。

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修理・メンテナンス

少しでも高く売るため、少しでも長く使用する為には、定期的な点検が欠かせません。日ごろから自分でできる簡単なメンテナンスをしておくことで、大きな故障を予防することができます。

修理を業者に依頼すると、送料もかかるので料金は高額になります。

バッテリートラブル

農機具でよくあるトラブルの多くは、バッテリー、エンジン系統の不具合が多いです。日本は湿度が高い気候なので、大切に使用するだけでなく保管場所も重要です。

バッテリー上がりを防ぐには定期的にトラクターを充電しておく必要があります。少なくとも3か月に1度行うことをオススメします。

エンジントラブル

エンジンがオーバーヒートしてしまい動かないことはよく起こります。主な原因は冷却システムの不具合や、エンジンオイルの量がかかわっています。

こちらも定期的に点検することで、未然に予防することが可能です。

タイヤのパンク

タイヤは消耗品なので、長年使用すると劣化します。交換するタイミングを知っているだけでも長持ちさせることが可能です。

タイヤ交換は道具さえあれば自分でもできます。また、今では通販で手軽に購入することができるので、使っているタイヤのサイズは事前に確認しておきましょう。

中古トラクターの価格相場・選び方

緑のトラクター

ここからは、トラクターを安く購入するための方法について見ていきましょう。トラクターは農機の中では需要が高く、中古製品も市場に数多く取り揃えられています。

使用頻度の高い農機ですが、それでも1年中稼働するものではありません。中古でも状態のよいものが多いのもトラクターならではの特徴です。ここからは、中古トラクターを選ぶ基準についてご説明します。

また、中古商品で費用を抑える方法の他に、補助金を利用するなど現在では多様な資金調達が可能です。興味がある方は参考にしみてください。

中古トラクターの選び方

トラクターの購入は決して安い買い物ではありません。値段が気になるのは当然です。中古トラクターの値段は、馬力・走行時間・年式などによって決まります。

馬力

トラクターを新品で購入する場合の値段は、馬力×10万円が相場といわれています(20馬力であれば200万円)。そして、中古であれば、新品の相場の3分の1程度の値段になるのが目安です。馬力別の相場の各表などを参考に決定しましょう。

走行時間

トラクターの走行時間の限度は馬力×100時間といわれています(20馬力であれば2000時間。1日8時間使用するなら250日程度)。走行時間と馬力が分かれば、購入後どのくらい走行できるかを大まかに知ることができるでしょう。

年式

20年以上前の年式のものは、たとえ馬力があり、走行時間が少ないものであっても、修理に必要な部品が販売終了のため入手できないことや、メンテナンスサービスが終了していることが考えられます。購入してすぐに使えなくなっては元も子もありません。

10年落ちのものくらいから値段が急激に下がるので、特にこだわりのない場合はそのくらいのものが狙い目かもしれません。

購入方法

トラクター選びに必要な知識を身に付け、中古農機具を選ぶ基準を覚えたなら、農機具のインターネット売買を検討されてみてはいかがでしょうか。インターネットであれば、全国各地の販売業者から出品される製品を対象にすることができ、選択肢が大幅に広がります。

中古農機具情報を提供するサービスのなかには、会員登録をするだけで実績や自分が住んでいる地域の売買情報を得られるサイトもあります。上手く使えば効率的に情報を集められるでしょう。

こちらの記事では、トラクターの中古相場についてまとめていますので、あわせて参考にしてください。

ECでの購入は「中古農機市場UMM」

インターネット上で売買を行う際におすすめなのが、中古農機市場UMMの活用です。UMMは10年以上の実績があり、取引件数も多く、インターネットサイトにも毎日数千件のアクセスがあります。

会員限定機能のウォッチリストでは、クボタやイセキなどの主要メーカーや、地域などの条件を設定でき、必要な情報のみを随時得ることも可能です。

業者会員と農家会員の2種類があり、農家会員は入会費・年会費が完全無料です。商談が成立した際の手数料もかかりません。トラクターを中古で購入したい場合は、まず会員登録し、UMMの豊富な情報を活用してみるのはいかがでしょうか。

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まとめ

トラクターは、農業を行うのに必須の万能機械です。多種多様な作業機を取り付けることで、さまざまな農作業を行うことができます。

トラクターを選ぶ場合は、どんな場所でどのような作業を行いたいかによって必要な馬力が違います。また、メーカーによって特徴もさまざまです。

比較的安価で購入するためには、中古製品が狙い目です。中古農機市場UMMを活用し、条件に合った最適なトラクターを手に入れましょう。