トラクターのタイヤの交換方法|自分で交換する際の注意点・おすすめのタイヤ
トラクターのタイヤは太くて大きく、深い溝を備えている点が特徴です。この記事ではトラクタータイヤの種類をはじめ、タイヤの交換時期や交換方法、通販で買えるトラクタータイヤ、中古タイヤを買う際の注意点もまとめました。
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トラクターのタイヤを交換するには、どうすればよいのでしょうか。タイヤ交換を考えている方に向けて、トラクタータイヤの種類や交換時期、詳しい交換方法などを解説します。
また、通販で購入できるトラクタータイヤからおすすめの商品を厳選紹介。中古でタイヤを購入する際の注意点もまとめていますので、トラクターのタイヤを購入する際の参考にしてください。
目次
トラクタータイヤの交換方法
トラクターのタイヤ交換を、業者に頼まず自分で済ませたいという方もいるでしょう。そこで、トラクタータイヤの交換手順を紹介します。
サイズの確認
トラクタータイヤの側面にはタイヤの幅・リム・タイヤの強度などの情報が刻まれています。タイヤ交換の前に必ず確認しましょう。
車両によって表示方法は違いますが、ハイフンでつながれた記号や数字が目印です。「6-12」という表示なら前の数字がタイヤの幅を、後ろの数字はリムを指します。
タイヤの幅とリムを表す数字の間に「/」「×」などの記号が表示されていることもあります。記号のあとに続く数字は、タイヤの扁平率です。
また、「PR」または「P」という表示も忘れてはいけません。PRはタイヤの強度を示しています。6PRのように、文字の前に表示された数字を確かめましょう。このような表記をもとに、適合する新しいタイヤを購入します。
道具を揃える
トラクタータイヤの交換ではいくつかの道具を使います。車体をもち上げて固定する際には、ジャッキとジャッキスタンドが必要です。
また、タイヤやホイールを外す際に使うインパクトレンチ・ハンマー・タイヤレバー、ホイールのさびを落とす金たわしや新しいタイヤを取りつけやすくするせっけん水、チューブのバルブを換える際に使うバルブドライバーも用意しなければなりません。
そのほか、チューブを取りつける際に使うプライヤーや、空気を入れるコンプレッサーなども準備してください。
取り外し
ジャッキでもち上げたトラクターの下に、ジャッキスタンドをかませます。インパクトレンチでボルトを回し、タイヤを車体から外してください。
ホイールとチューブを外す
ホイールから飛び出たチューブのバルブを開けて、空気を抜きます。ホイールと接するビート部分にタイヤレバーを当てハンマーで叩き、ビート部分を外しましょう。反対側も忘れずに外してください。
次にタイヤをもち上げて中に入っているチューブを引き抜き、タイヤレバーでタイヤをもち上げて、ホイールを取り外します。
新タイヤの片側をはめる
新しいタイヤを取りつける前に、金たわしでホイール表面のさびを取り除きます。また、新しいタイヤの内側にせっけん水を塗ってすべりをよくさせましょう。
タイヤが回る方向を確認してから、新しいタイヤを取りつけます。回る方向はタイヤの側面に印字されているはずです。ホイールにタイヤを当てたら、タイヤの側面を叩いてはめ込んでください。
チューブ・新タイヤの片側を取りつける
チューブのバルブキャップを手で回して外し、バルブコアをバルブドライバーで外します。それから外したチューブに少量の空気を入れて、タイヤの中に押し込みます。バルブがホイールの穴から出るように取りつけましょう。
あとは、プライヤーでバルブを掴みホイールの中へ入らないようにします。チューブを入れたら、タイヤを裏返して反対側の側面をホイールにはめこんでください。
空気を入れる
バルブコアを戻しコンプレッサーで空気を入れます。トラクターごとに指定する空気圧が違うため、車両の説明書・タイヤの側面を見て、空気を入れてください。空気を入れてから、ホイールとタイヤの間に隙間がないかをチェックしましょう。
最後に空気が漏れていないかを確かめます。漏れがなければ、チューブキャップを閉めて、外すときと逆の手順でタイヤを車体に取りつければ完了です。
さらに、トラクターの寿命や処分方法について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
トラクタータイヤの交換時期
トラクターのタイヤトラブルは、農作業にとって致命的な事態です。作業効率が低下するだけでなく、作業中の事故を誘発しかねません。トラクターのタイヤは適切なタイミングで修理や交換をすることが重要です。
以下のような状態のタイヤは早めの交換をおすすめします。
ひび割れ
トラクタータイヤの側面・溝を見て、ひびが入っていないか確かめましょう。ひびを見過ごしたまま装着し続けると、タイヤがバーストしたり、パンクしたりします。
溝のすり減
トラクターのタイヤは、不安定な地面を進むために深い溝が彫られています。溝が減ったタイヤで走行すると土をうまく排出できないため、燃費や作業効率の低下を招きます。
スリップサインが出ていたら交換する時期だと認識しましょう。スリップサインのないタイヤでは、山が5割を切ったら交換時期に入ったといえます。
空気漏れ
トラクタータイヤの空気圧が頻繁に減少しているようなら、早急に交換しましょう。中のチューブが割けていたり、タイヤのどこかがパンクしていたりします。見た目には問題なくとも、空気圧の減少が激しいならすぐに対処が必要です。
トラクターのタイヤを通販で購入する
トラクターのタイヤは、主に農協や農機具の取扱店などで売られていますが、通販でも購入可能です。
トラクタータイヤの種類
自動車のタイヤは構造の違いにより、「バイアスタイヤ」と「ラジアルタイヤ」の2種類に分けられます。トラクターのタイヤも同様で、どちらもそれぞれに特徴があります。特徴を知ったうえで購入するタイヤを選びましょう。
バイアスタイヤ
トラクターのタイヤは、骨格を担うゴム層のつけ方から2種類に分けられます。バイアスタイヤはタイヤが回る方向に対して30~60度の角度で重ね合うようにゴムの層をつけています。低い馬力のトラクターで水田を耕作する際などに用いられるタイヤです。
ラジアルタイヤ
もう1つの種類はラジアルタイヤです。4輪駆動のトラクターに適したタイヤで、タイヤが回る方向に対し直角の角度でゴムの層をつけています。さらにベルトでゴムの層を締めつけた仕様のため、バイアスタイヤに比べてタイヤの変形を抑えられるのが特徴です。
接地面にかかる圧力が低いため、タイヤの沈み込みが抑えられます。それゆえ、ラジアルタイヤは大型トラクターの装着に適したタイヤといえます。
通販で買えるおすすめトラクタータイヤ
それでは、通販で購入できるおすすめのトラクタータイヤを厳選して紹介します。ここで取り上げるタイヤもサイズや強度は様々です。トラクターに合ったサイズのタイヤを選びましょう。
ブリヂストン「FSLM」
1つ目に挙げるトラクタータイヤは、ブリヂストンが提供する前輪用タイヤです。4WD車向けのバイアスタイヤで、やわらかい農地に適しています。
地面と接する部分を弓なりのパターンに仕上げており、中央に縦の溝を形成しているのが特徴。そのため、トラクション・土の排出・操舵性に優れたタイヤです。
ファルケン「AR2」
2つ目に挙げるトラクタータイヤは、ファルケンが提供する前輪用のタイヤです。水田と畑作に対応しており、土の排出力が高く、操作しやすい特徴を備えています。
同じシリーズでチューブタイプとチューブレスタイプの2つがあります。チューブタイプのタイヤサイズは幅広く用意されていますが、チューブレスのタイヤサイズは6-12の1種類のみです。
ミシュラン「MACHXBIB(マックエックスビブ)」
3つ目に挙げるトラクタータイヤは、ミシュランが提供するチューブレスのラジアルタイヤです。丈夫なショルダー・リブ部分と、強さとやわらかさを備えたタイヤ内部の骨格により、快適な操作環境が維持されています。
さらに低い転がり抵抗で燃料の消費を抑え、高い馬力を効率よく地面に伝えます。ミシュランはトラクター用ラジアルタイヤの第一人者です。パンクしにくい、土に優しいなどプロの農家からも高評価を得ています。
トラクタータイヤを中古で買う際の注意点
トラクターのタイヤには中古販売のものもあります。新品よりも出費を抑えられますが、購入前にはいくつか注意が必要です。
溝の減り・ひび割れ・空気圧
タイヤの交換時期として説明しましたが、中古で購入する際も同じように確認しましょう。注意を怠ると、購入してすぐに交換する羽目になることも。中古通販の場合は写真や、出品者への質問などでチェックしてください。
パンク修理の形跡がある
中古タイヤにパンクを直した形跡があれば、同じ箇所から再度パンクに至る確率が高まります。パンク修理済みの記載があるタイヤは購入を避けましょう。
バルブが劣化している
チューブのバルブは長い使用により金属部分の腐食・ゴム部分が劣化し、空気が漏れていく可能性があります。中古のトラクタータイヤを購入する際は、バルブ部分の状態を確認するようにしましょう。
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まとめ
トラクターのタイヤは長く使用すると劣化が生じます。ひび割れや溝のすり減り、空気圧の減少頻度が高いなどの異常がみられたら、早急に交換しましょう。
タイヤの交換は専門工場へ依頼するほか、自分の手でも行えます。交換時に使用する新しいタイヤは通販でも手に入るので、サイズや種類をしっかり確認してから購入してください。
タイヤトラブルは農作業に大きな影響を及ぼします。正しい知識を持って、適切な整備を行いましょう。