トラクター作業機械の種類とメンテナンス方法は?公道走行の各種法令も紹介!

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トラクターは農作業に欠かせない存在です。作業機を付け替えることで田起こしや薬品の散布、草刈りなど、さまざまな作業を行うことができます。

トラクターを最大限活用するためには、トラクターの使い方を知る必要があります。幅広いシーンでトラクターを活用するために最適な機種の選び方や、取り付ける作業機の種類と作業内容、正しいメンテナンスや安全の確保などについて解説します。また、中古でお得にトラクターを購入する方法についても見ていきましょう。

トラクターの使い方

トラクターの写真

トラクターは多くの農作業を助けてくれる便利な農業機械です。具体的にはどのようなことができるのでしょうか。用途に合わせてトラクターに取り付ける「作業機(アタッチメント)」の種類や機能も見ていきましょう。

トラクターの能力と仕組み

トラクターが活躍する代表的な作業の一つが「牽引(けんいん)」です。農作業においては、飼料などを移動させる際に大変な労力や人手が要求されます。古くから人々は道具や家畜の力を借りるなどの工夫を凝らしてきました。農業が機械化された現代では、トラクターにこういったものを牽引させることができます。

また、トラクターは大変出力が高いエンジンを積んでおり、実際に農作業する作業機などに原動力を供給する役割を果たします。取り付けたり牽引したりする作業機を変えることで幅広い種類の作業をこなせるのも特徴です。

トラクターのエンジンの力を回転力に変えるのが「PTO(Power Take Off パワーテイクオフ))というシステムです。このPTOがロータリーなどの作業機に力を伝えることで、作業機部分が働くようになります。PTOはエネルギーが強力なだけに、巻き込みなどの事故には厳重な注意が必要です。

トラクターのアタッチメントの種類・違い

農作業におけるトラクターの使い方は作業機ごとに大きく異なります。まず、作業機を活用するために必要なトラクターの馬力について見ていきましょう。次に、トラクターに取り付ける作業機ごとに、その使い方を紹介します。

幅広く作業するために注意したい馬力のこと

購入したトラクターに作業機を取り付けて使う場合、トラクターの馬力によって使用できるアタッチメントの種類の幅が異なります。自分が希望する農作業のイメージに合わせてトラクターの馬力を選ぶ必要があるのです。

作業機をつける部分には左右のロワリンクで取り付ける「2点リンク」方式と、ロワリンクに加えて中央のトップリンクを使用する「3点リンク」方式があります。「2点リンク」と「3点リンク」のどちらであるかは、そのトラクターの馬力で決まります。

15馬力以下の小型トラクターは「2点リンク」で、取り付けできる部品が限られている点は注意しましょう。また、この形式のものは中古市場にあまり出回らないので安い中古トラクターとして購入しにくいという問題があります。

16馬力以上のトラクターは「3点リンク」のものがほとんどです。農業を始めたばかりの頃は必要を感じなくても、徐々に作業の幅を広げたくなることがあります。こうした場合でも作業機の選択肢が広がる「3点リンク」であれば柔軟に対応できます。

せっかくトラクターを購入しても希望していた作業ができないということがあっては困ります。さまざまな作業機をつけて使用したい場合は、16馬力を一つの目安と考えてください。

また、トラクターが耕す土地の土の質によっても必要な馬力が変わります。粘土質の土地である場合はトラクターの馬力が弱すぎるとうまく耕すことができません。少なくとも25馬力以上の力があるトラクターであれば、粘土質の土地でも使いこなすことができます。

取り付ける作業機の幅を広げ、さまざまな質の土に対応するためにも、馬力の高いトラクターを選んだ方が安心です。できれば25馬力以上のトラクターを選びましょう。

ロータリー(耕うん機)

米作りでは田んぼの土を乾燥させて肥料を混ぜていく「田起こし」と呼ばれる作業を行います。ロータリーはこの田起こしにも使用できる作業機です。

複数の耕うん爪が回転することにより、土を掘り起こして細かく砕きます。耕うん爪には一般的に使われる「なた爪」、磨耗しにくい「Z爪」、丈夫で幅が広い「タイガー爪」といった種類があります。爪が磨耗してしまった場合は交換が必要です。

ロータリーだけで整地まで含めて田起こしを完了できます。ロータリーは田起こしの次に行う「代掻き」にも使用可能です。ロータリーは、使い道や爪の回転方向や駆動方式により、さまざまな種類に分類されます。

田起こしの作業は、田んぼの土が乾いた晴れた日に行います。のちに行う代掻きや田植えなどの作業で田んぼがぬかるみすぎるとやりにくいため、耕す深さも深すぎないように調整することがポイントです。

ドライブハロー

ドライブハローは田んぼの代掻きに特化した作業機です。代掻きとは田植えの前に田んぼに水を入れて、土の塊を砕き平らにならしていく作業のことをいいます。代掻きはロータリーだけでもできますが、爪が短く機器の幅が広いドライブハローを使うと、ロータリーよりもよい仕上がりを目指せます。

代掻きは、田植えまでの間に雑草がはびこらないように田植えの数日前に行うのが一般的です。田んぼに入れる水は深くしすぎないように注意します。代掻きを行う際はでは肥料が田んぼの水に溶け込んでいるので、水を流出させて周りの環境を汚染しないようにも気をつけましょう。

トラクターで代掻きするときには時速約2~4kmで、外周を回った後は直線状に走ります。方法や回数などは田んぼの状態に応じて調整してください。

ニプロのアタッチメントについてはこちらの記事を参考にしてみてください。

そのほかの作業機

上に挙げた以外にも、トラクターには多種多様な作業機を取り付けられます。例えば、田んぼの畔に土を塗って裂け目や穴を防ぐ畦塗りの際には「畦塗り機」、薬液を広い範囲に効率よく撒くときには「ブームスプレーヤー」、無駄なく均一に肥料をまくことができる「肥料散布機」、集めた藁などをロールベールと呼ばれる円柱状に成形する「ロールベーラー」、草を刈り取って細かく砕くための「フレールモア(中耕除草管理機 )」などです。

このようにトラクターに作業機を取り付けることで、農作業のかなりの部分を機械がカバーしてくれます。

施肥作業機におすすめのライムソワーについてはこちらの記事で詳しく説明しています。

トラクター使用上の注意

案内する女性

トラクターの能力を最大限活用するには、メンテナンスを欠かさず、法令上のルールを守り、安全に気を配る必要があります。それぞれについて解説します。

メンテナンス

トラクターに泥などがついたまま放置してしまうと、金属部分が錆びたり、破損した場所の発見が遅れたりする場合があります。日々の汚れはできるだけ頻繁に洗浄しましょう。エンジンの焼きつきやオーバーヒートを避けるため、こまめにオイル・冷却水・バッテリー液などの点検が必要です。

日々のメンテナンスはもちろんのこと、オイルやラジエーターの不凍液の交換など、定期的なメンテナンスが必要な部品があります。メーカーの取扱説明書を参考に忘れずに行いましょう。

公道を走るときは各種法令を守る

トラクターは一定の条件のもと公道を走ることもできます。その際は、車両を構造などから特殊車両などに分類する道路運送車両法、交通ルールを定める道路交通法、道路の使用について定めた道路法などの法令を守って走らなければいけません。

ナンバープレートをつける

地方税法に基づき、トラクターは公道を走る場合だけでなく、農道だけを走る場合でもナンバープレートをつける必要があります。使用していない場合も、忘れずにつけていなければなりません。

安全な使い方をする

トラクターは便利な機械ですが、油断すると挟まれたり、回転する部分に巻き込まれたりする事故が起きかねません。近くにいるときはトラクターに背を向けずに注視し、巻き込まれやすそうな服飾品を身につけないなどの安全確認が必要です。

例えば、ロータリーの回転に巻き込まれると大怪我を負います。乗り降りのときにはロータリーの回転を止めましょう。強力な力を持つPTOの周りも注意が必要です。必要なとき以外はカバーをつけ、服などの巻き込みに十分な注意をしてください。

農作業は複数のメンバーで行う場合があります。そうしたときにはトラクターに乗車している人だけではなく、周りの人の安全も考えなければいけません。周りに人がいる場合には、作業中安全な状態であるかどうか常に確認しましょう。

耕作地にある石や固い土などは取り除くか、時間をかけて作業しましょう。無理に作業を進めると大きな負荷がかかり、トラクターが破損してしまうこともあります。


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まとめ

トラクターは作業機を牽引したり取り付けたりすることで、さまざまな農作業で力を発揮します。作業機の例としては田おこしに使われるロータリー、代掻きに使われるドライブハローなどが挙げられます。

馬力に着目して選ぶことで作業機の取り付けの幅が広がり、粘土質の土地の耕作もスムーズになるでしょう。25馬力以上のトラクターを選べば粘土質の土地でもOKです。日常的な点検や定期的なメンテナンスを欠かさず、安全に気を配ってトラクターを使用しましょう。