家庭菜園初心者でも簡単プランター栽培!手軽に育てられる野菜を解説
※当記事はアフィリエイト広告を含みます。
自宅のベランダや庭で野菜育てる「家庭菜園」は昔から人気があります。特に近年、都市近郊で畑をレンタルして気軽に野菜作りを楽しむ「シェア畑」なども登場し、ますます家庭菜園の人気は高まるばかりです。
そこで本記事では、家庭菜園初心者でもチャレンジしやすい、プランター栽培について解説します。家庭菜園用に最低限用意しておくべきものや、季節別に育てやすい野菜も見ていきましょう。ぜひ参考にしてみてください。
目次
家庭菜園初心者はプランター栽培がおすすめ!
家庭菜園で野菜を育てる方法はいくつかあります。例えば、自宅に庭があればそこを耕して畑にしたり、ベランダならプランターを並べて栽培したりする方法です。また、市民農園やシェア畑を借りるなど、選択肢は人によってさまざまでしょう。
ただし、畑とプランター栽培では、育て方やかかる手間が異なります。初めて家庭菜園に挑戦するなら、畑よりもコンパクトで扱いが簡単な、プランター栽培から取り組むのがおすすめです。
プランター栽培に必要な道具とは?
プランター栽培は自宅に庭がない方やマンション住まいの方でも、日当たりがよく風通しのよい場所があれば気軽に始められるのがメリットです。畑と違い、土を耕すような力仕事も必要ありません。
そこでここからは、プランター栽培に最低限必要な道具をご紹介します。一から道具を揃える場合、まずは必要最低限のものだけを購入し、必要に応じて後から買い足していくようにすると無駄がありません。
プランター
一口にプランターといっても、素材は木製やプラスチック製、陶器製などさまざまです。初心者であれば、プラスチック製のプランターがよいでしょう。
プラスチック製は、他の素材と比べ保水性に優れ、軽量で掃除や植え替えの際もとても楽です。また、陶器製と違って丈夫で、万が一倒れてしまっても割れずに安全な点も初心者に向いています。
プランター選びでは、野菜の種類や株数に合わせたサイズを選ぶことも重要です。目安としては、植物がしっかり根を張れる、深さ30〜35cmぐらいのものを選びましょう。
形状は丸型や長方形などがあり、丸型は基本的に1株向きです。2株以上植えるなら長方形のプランターにし、幅は株数に応じて決めましょう。
土
おいしい野菜を作るためにはなにより土作りが肝心です。土にもさまざまな種類があり、保水性・通気性・排水性・養分を蓄える保肥性といった性質が異なります。
本格的な野菜作りなら野菜によって土の酸性度を調整することが重要です。しかし、初心者には少々ハードルが高いため、あらかじめ家庭菜園用にブレンドされた培養土を選ぶとよいでしょう。
さらに本来は、野菜ごとに適した肥料を与えて育てます。ですが、こちらも初心者なら「元肥入り」や「初期肥料配合」などが記載された、肥料入り培養土を使うととても便利です。
土の酸性度の調整には苦土石灰がおすすめです。詳しい使用方法や注意点、実際の効果まで紹介していますので、併せて確認してみてください。
■関連記事
支柱
支柱は、植物が成長する方向を誘導するだけでなく、強風などで倒れないよう支えたり、枝や芽が絡まるのを防ぎ、日当たりと風通しをよくしたりする役割があります。支柱を使わないと枝や芽が地面に垂れ、害虫や湿気の影響を受けやすくなります。そのため、トマトなどを育てる場合は、必ず支柱を用意してください。
スコップ(移植ゴテ)
スコップは苗や種を植えるための穴を掘ったり、土をプランターへ移したりする際に使用します。どんなものでも構いませんが、大きすぎても使いにくいので、プランターの大きさに合わせてサイズを選びましょう。
鉢底石
鉢底石とは、プランターの底に敷き詰める石のことです。プランター内部の通気性や排水性を確保し、根腐れを防ぐ役割があります。市販の鉢底石はほぼ軽石が使われ、水分を保持する役割があります。
鉢底ネット
鉢底ネットは、鉢底石を入れる前に敷く、目の細かいネットのことです。鉢底から用土が漏れ出たり、虫が侵入したりするのを防ぎます。
ジョウロ
ジョウロには、噴射口がとがったタイプと、水がシャワー状に出るハス口タイプがあります。とがっているタイプは水の勢いが強すぎて土を掘ってしまうことがあるため、満遍なく水の出るハス口タイプがおすすめです。
虫対策グッズ
害虫から野菜を保護することも大切です。害虫は野菜に寄生したり、ウイルスを媒介して病気に感染させたりします。
一度病気にかかると治療が難しいので、虫がつく前の予防は欠かせません。手軽に虫対策ができるスプレーなどを一本用意しておくとよいでしょう。
プランター栽培に必要な道具の購入は、アイリスプラザがおすすめです。
豊富な品揃えで、土や肥料からプランターまで取り揃えていますので、見てみてください。
種植えと苗植え
野菜には種から育てるタイプと苗を購入して植えつけるタイプとがあります。種から育てるタイプは小松菜やほうれん草などで、苗から育てる野菜は主にトマト・ナス・ピーマン・ししとうなどです。
元気な野菜を育てるためには、よい苗を選んで植えることがポイントです。苗を選ぶ際は、茎が太くぐらつきのない、葉の色が濃いものを選びましょう。反対に葉の一部が変色していたり、斑点がついていたりするものは病気の可能性もあるため、避けたほうが賢明です。
【季節別】プランター栽培におすすめの野菜
土や道具を揃えたら、種まき・植えつけをします。なにを育てようか決めかねている方は、種まきや植えつけをする時期と収穫までの期間に着目して決めるとよいでしょう。
野菜にはそれぞれ種まき・植えつけに適した時期があり、多くは春~夏頃ですが、中には秋や冬から育てられる野菜もあります。
ここからは、プランター栽培で育てやすい野菜を、種まき・植えつけに適した季節ごとにご紹介します。
春(3-6月)
春に種まき・植えつけできる野菜は多いです。プランターを置く場所が多い方は、さまざまな野菜を育ててみてはいかがでしょうか。
枝豆
枝豆は日当たりを好む一方で乾燥には弱いため、水を切らさないように注意しましょう。マメ科の植物は空気中のチッ素から自分で栄養を得られるので、あまり肥料を与える必要はありません。
大豆
収穫量は限られますが、プランターで栽培をすることも可能です。まず手始めにプランターで栽培をした後に、地植えを試してみるのも良いでしょう。
大豆の品種によっても若干異なりますが、種まきの時期は5月~6月です。温暖な気候を好む野菜ですので、事前にある程度の準備が必要です。
大豆の育て方・栽培方法については、他の記事を参考にしてみてください。
オクラ
オクラは種皮がかたく発芽しにくい性質があるため、1日程度水に浸けてから植えるのがコツです。発芽したら本葉が3〜4枚になるまで育苗ポットで育てます。通常はポットから外してプランターに植え替えますが、育苗ポットごと植え替えると根が太く張り、丈夫に育ちます。
シソ
シソは定期的な水やりを欠かさない限り、失敗の少ない野菜です。比較的暑さに強く、必要な分だけ収穫できます。生育適温は20~23℃です。
バジル
北海道などの寒冷地であれば5月~6月、関東、中部地方などでは4月中旬~5月中旬、九州、沖縄などは5月上旬~6月上旬頃に種まき、苗植えを行います。
バジルの種の発芽温度はおおよそ20℃程です。詳しいバジルの育て方・栽培方法は別の記事を参考にしてみてください。
ミニトマト
ミニトマトは苗から育てます。花や蕾が多く、葉と葉の間が間延びしていない苗を選びましょう。植えつけの段階から支柱を立てて安定させると、根のつきが早くなります。
成功のポイントは枝葉を茂らせすぎず、風通しをよくすることです。実が成るまでは肥料を控えめにし、実が大きくなってきてから追肥を行いましょう。
ミニトマトの栽培方法・育て方については別の記事で詳しく紹介しています。是非参考にしてみてください。
キュウリ
キュウリはツルを絡ませながら成長するため、支柱が欠かせません。栽培期間は比較的短く、種から植えても収穫まで2ヶ月程度です。
実が曲がって成っている場合は、肥料か水が足りていない証拠です。そこから一気に肥料を増やすと病気にかかりやすくなるので、一度に肥料を与えすぎないよう注意してください。
■関連記事
ズッキーニ
ズッキーニの植え付け時期は、気温が十分暖かくなる4月~5月頃が適しています。それまでに苗を準備しましょう。
詳しいズッキーニの育て方・栽培方法については別の記事を参考にしてみてください。
ナス
ナスは暑さや雨に強く、比較的育てやすい野菜です。日照時間や日射量が多いほど、収穫量も多くなります。水やりが不足すると生育が悪くなり、病害虫の被害にもあいやすいので、虫対策グッズで日頃から予防しましょう。
ナスの栽培方法・育て方については別の記事で詳しく紹介しています。是非参考にしてみてください。
夏(7-8月)
日差したっぷりな夏は野菜も育ちやすいです。ただし、水不足・高温・病害虫に注意しましょう。
小松菜
小松菜の生育適温は基本的に15~20℃ですが、夏の暑さにも強い野菜です。種まきから約1ヶ月で収穫でき、間引きした小さめの株もおいしく食べられます。ただし、アブラムシなどの害虫がつきやすいので、種まきの段階から支柱を立て、防虫ネットをかぶせるとよいでしょう。
春菊
春菊は冷涼な気候を好む野菜ですが、暑さにも比較的強いといわれています。ただし、乾燥には弱いため、こまめに水やりをしましょう。
間引きしながら大きな株を残すことがポイントです。間引きした春菊ももちろん食べられます。
秋(9-11月)
ほうれん草
ほうれん草は暑さに弱く、気温が25℃を超えると生育が鈍ります。その一方で耐寒性があり、-10℃程度の寒さでも耐えられるほどです。
種子はかたい殻で覆われているため、一晩水に浸けて発芽しやすくします。秋に種まきをするなら東洋種がおすすめです。
いちご
いちごは10月~11月ごろに植え付けを行い、5月から6月ごろに収穫をします。プランターや地植えどちらでも手軽に栽培が可能です。
栽培環境は、日当たりと風通しが良い場所が好ましいです。さらに水はけが悪いと腐ってしまうため、土作りが肝心です。
■関連記事
ブルベリー
ブルーベリーの植え付けは落葉期の11月~12月に行います。ただし寒すぎるのも良くないので、地域によっては時期が異なります。
事前に苗を準備すれば、プランターでの栽培も可能です。詳しいブルーベリーの育て方・栽培方法については別の記事を参考にしてみてください。
にんにく
にんにくもプランターで簡単に育てることが可能です。ただし、にんにくを栽培する上で大切なのは気温です。植え付けは9月~10月に行いますが、残暑が残る時期に植えてしまうと病気にかかる危険性があります。ただし、おそすぎても成長が鈍化しますので、気温が20℃程度になったら植え付けをするのをおすすめします。
にんにくはイチゴとコンパニオンプランツの相性が非常に良いです。病気や害虫対策になるので一緒に育ててみてはいかがでしょうか。
詳しいにんにくの育て方・栽培方法については、別の記事を参考にしてみてください。
冬(12-2月)
冬にプランター栽培するなら根菜が最適です。寒さというストレスを与えることでさらにおいしくなります。
小カブ
12月の気温が5℃以下にならない地域であれば、11~12月に植えつけして育てられます。水やりは土の表面が乾いたらたっぷり与えましょう。ただし、過湿に弱いので、夕方以降の水やりは控えてください。
ミニニンジン
2月頃に種まきをする品種のミニニンジンは、耐寒性があり、害虫にも強いのが特徴です。他の季節に種まきするよりも収穫までの期間が短く、約40日で収穫できます。
にんじんの育て方・栽培方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
かいわれ大根
かいわれ大根は保温さえできれば一年中栽培が可能な野菜です。種を植えてから7〜10日程度で食べられるようになり、大量に収穫できます。
都心で手ぶら農業ができる『シェア畑』
出典:シェア畑
シェア畑とは空いている農業用の土地をレンタルして作物を育てることができる畑のレンタルサービスです。
2021年3月には、シェア畑の利用者が39,000人を超え、都心でも手軽に始められることからますます注目を集めているサービスです。
お子様と都心に住みながら自然と触れる体験ができ、安心・安全な野菜を育てることができます。シェア畑に興味がある方は、無料のオンライン説明会が開催されていますので申込んでみてはいかがでしょうか。
有機家庭菜園が学べる『アグリガーデンスクール&アカデミー』
アグリガーデンスクール&アカデミーでは、家庭菜園で有機野菜を育てるための1年間のオンライン講座を開催しています。科学的根拠に則った手法で、有機野菜づくりを学べます。
アーカイブでも視聴可能なので、好きなタイミングで視聴でき便利です。土作りの方法からミネラルについてなど、さまざまなコンテンツで知識がしっかり身につきます。
健康にこだわって自分で野菜を育ててみたい方や、子どもと一緒に楽しみたい方などにおすすめです。
農機具の導入は中古が断然お得!
家庭菜園に取り組むうち、本格的な農業に興味を持つ方もいるのではないでしょうか。小規模な畑なら手作業でも対応できますが、十分な収穫量を見込んで作業するとなると、やはり農機具は不可欠です。
「中古農機市場UMM」では、中古農機やパーツを安く販売しています。会員登録をしておけば、新しい農機具がアップされた際やお得なキャンペーン情報などの通知が届くので、農機具の購入を考えている方は、ぜひ登録してみてください。
まとめ
家庭菜園初心者ならプランター栽培がおすすめです。プランター栽培は畑よりもコンパクトで、用意する道具も少なく済み、力仕事もあまり必要ありません。
育てたい野菜があれば、種まき・植えつけに適した時期をきちんと把握してから行いましょう。また、野菜ごとに乾燥に弱かったり、寒さに弱かったりと性質が異なります。家庭菜園を成功させるためにも、野菜ごとの特徴をしっかり確認することが大切です。