大豆の育て方と栽培のポイントは?種まきや収穫の時期、土作りを紹介!

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大豆の写真

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大豆は、豆腐や納豆の原料として古くから日本人に親しまれている食材です。昨今の健康ブームも重なり、未成熟の時期にさやごと収穫する枝豆や、コクと甘味の強い黒豆も高い需要を誇ります。

大きさは大中小、皮の色は黄色や緑、黒、褐色、斑など多岐にわたり、国産大豆だけでも300種を超えます。植え付け時期に合わせて品種が選べるので、いつでも栽培にチャレンジできるのも魅力です。それでは、大豆の育て方について詳しく見ていきましょう。

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大豆の育て方と栽培のコツ

大豆の苗の写真

大豆は大・中・小粒種に分けられ、それぞれ煮豆や味噌、豆腐などに使われます。納豆用に作られた極小粒の品種もあります。別の作物と思われがちですが、枝豆は成長途中の大豆です。通常よりも1カ月ほど早く収穫します。

大豆の育てやすい品種としては「鶴の子大豆」「エンレイ」「あやこがね」「めぐろ王」などが有名です。初めて栽培するのであれば、この中から地域の特性にあわせて選ぶのがよいでしょう。

大豆の一種である黒大豆(黒豆)は、薄皮にアントシアニンを含むため黒色をしています。晩生種が多く、枝葉が黄大豆に比べ横に広がりますが、育て方は基本的に同じです。

地域ごとの適正品種と播種時期(種まき)の目安

  • 北海道
  • 「ユキホマレ」という品種が主力とされ、播種時期は5月中下旬です。

  • 東北
  • 北部で早生の「おおすず」、中南部は機械化に適した「リュウホウ」などが育てられています。播種時期は5月下旬から6月上旬です。

  • 北陸
  • 「エンレイ」が多く、播種時期は5月下旬です。

  • 関東
  • 倒伏に耐性のある「タチナガハ」や新品種の「里のほほえみ」などを中心に栽培されています。播種時期は6月中旬から7月上旬あたりです。

  • 近畿・中国
  • 主力は「サチユタカ」で、播種時期は6月上旬から7月上旬。

  • 東海・四国・九州
  • 黄大豆の代表品種である「フクユタカ」がメインです。播種時期は7月上中旬です。

    最も重要な土づくり

    大粒に育てようとしたり、収穫量を増やそうとしたりすると高い地力が要求されます。毎年堆肥などで土づくりをしっかり行うと、収穫量や品質が安定するでしょう。

    ひと昔前までは、大豆栽培で土地が肥えると考えられてきましたが、実際は水田として使っていたときに地面が蓄えていた栄養が溶出するだけ、というのが現在の考え方です。

    大豆はとても丈夫な作物ですが、酸性やアルカリ性に片寄っていると生育に問題が発生します。播種前にpH6~6.5を目安に石灰で土を整えましょう。

    こちらの記事では、家庭菜園の土作りについて詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてください。

    石灰をまいて元肥を施す

    初めに畑前面に石灰を散布します。10aあたり100kg、時期は3月末~4月をめどに行いましょう。石灰に含まれるカルシウムやマグネシウムは根粒菌を活性化させるため、着莢に有効です。

    元肥は化成肥料なら2週間前に20~50g/㎡、有機肥料は1週間前に50~100g/㎡を施し、播種までに鍬か管理機で3回程度混ぜ込みます。畝はかまぼこ形に成形し、鍬の裏で側面を固めていきましょう。幅40cm×高さ10cmが目安です。土の湿気を保ち、雑草を処理するために畝にポリマルチを張っておくのもおすすめです。

    温暖な気候に適している大豆は、ツルは伸びずに株立ちで自立します。根が浅く広がるので乾燥に弱く、収穫量を増やすためには水やりが必須です。霜害などを避けて播種時期を検討してください。

    種まき&苗植えの流れ

    鉄円筒を用意し、バーナーでポリマルチに穴を開けます。間隔は20~25cmが目安で、幅があれば2列にしましょう。早~中生品種は生育量が少ないため密植、晩生品種は生育量が多いので疎植します。直播きする場合は、深さ2cm程度に3~4粒まいて土で覆います。ハトなどの被害を防ぐために、2週間ほど防鳥ネットやテグスを張っておくと安心です。

    ポリポットを使う場合は、6~9cmサイズを使いましょう。種をまいてから5日前後で発芽し、次の初生葉が開く前に2本残し間引きます。ポリポットは、まいてから10~15日経過し、初生葉が開いたら定植するタイミングです。

    大豆は発芽前後が最も水に弱い時期なので、排水環境に注意してください。葉が黄色くなるなど生育が悪い場合は、適宜追肥します。本葉が2~3枚になったら土寄せし、花が咲くまで2~3回程度繰り返します。

    水やりと追肥

    発芽してから10日ほど水やりは控えます。7~8月の開花時期に乾燥すると、実が落ちたり、実入りが悪くなったりするので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。とはいえ、マルチングしてあればそこまで心配する必要はありません。

    追肥は丈が20cm程度に伸び、花が咲き始めた頃が1回目の目安です。1㎡あたり20g程度施し、覆土しておきます。肥料は窒素よりもリン酸やカリウムの比率が高い肥料を選びましょう。

    2回目は半月ほど経過したタイミングです。表面の雑草を取り、畝の肩(側面)に1回目と同量の追肥を施し土寄せします。マルチングしている場合は、基本的に追肥の必要はありません。倒伏防止に短い支柱を立てて、ビニールテープを張っておくと安心です。

    摘心で収穫量を増やす

    生育途中に摘心をしないと、茎が間延びし、つる状になり、さや付きが減ったり倒伏したりするなどして収穫量が減ってしまいます。摘心の時期は開花期の1週間ほど前から開花期の間です。早すぎると摘心したい成長点まで及ばず、遅すぎると効果が減ってしまいます。

    播種日からある程度開花期を予測できますが、難しい場合は本葉が5枚ほどになったタイミングで行いましょう。成長点(茎の先端)から5~10cmの位置まで摘み取ってください。摘心によって、脇芽が生育してさやが増えます。葉も一緒に落とすことになりますが、問題はありません。

    大規模経営体なら「省力摘心機」の導入がおすすめです。

    収穫の時期と方法

    大豆は品種ごとにさまざまな色の花が咲き、80cmほどに成長するとさやがつきます。枝豆として収穫する場合は、早生種なら播種から80~90日、中生種なら90~110日が目安です。さやがぷっくりと膨らみ、中の実が硬くならないうちに順番に収穫するか、株ごと引き抜きます。

    大豆として収穫するなら、さやの色が黄色を経て薄茶に変化し、実が熟成するまで待ちましょう。葉が枯れ、茎など全体が乾いて茶色になり、さやを振って中の実がカラカラ鳴ったら収穫期です。

    雨天時やその前後は紫斑粒やカビが発生しやすいので注意しましょう。収穫は根元を刈り取るか、枝豆と同じく株ごと引き抜きます。大規模経営体であれば、収穫に便利なコンバインやビーンハーベスタなどを導入すると効率がよくなるでしょう。

    予備乾燥と仕上げ乾燥

    収穫後は雨の当たらない風通しのよい場所で、株ごと網の袋に入れて陰干しします(予備乾燥)。品種によってはさやが勝手に裂けて実が落ちる場合もあるので注意が必要です。農産加工品等用の水分計を用意し、子実水分が収穫直後の20%前後から、16〜17%になった頃が脱粒作業を行いましょう。

    仕上げ乾燥の前に脱粒します。中の実を取り出すために農業用機械のスレッシャーを使い、平型乾燥機などで子実水分が15%になるまで乾燥させてください。水分を多く含んだ状態で仕上げ乾燥してしまうと、しわが寄ったり皮切れしたりする場合があるので要注意です。

    大豆の育て方で注意したいポイント

    大豆は連作障害を避けるために、栽培間隔を空ける必要があります。一方、マメ科の植物には根にある根粒菌が、空気中の窒素を固定し、リン酸などの養分を吸収しやすくするので、他の種類の作物と一緒に育てるコンパニオンプランツとしてもおすすめです。

    ここからは、栽培時に注意したいポイントを詳しく見ていきましょう。

    大豆の連作障害

    大豆は必ず連作障害が発生するわけではなく、砂質土壌では障害が発生しにくいともいわれています。しかし、連作を続けると土の肥料分が減り、ダイズシストセンチュウ(害虫)が発生しやすくなります。

    害虫の駆除は非常に困難です。連作は2回程度に留めて「輪作」するのがよいでしょう。輪作にはネギ類や根菜類、イネ科の植物が最適です。

    夏期は枝豆とトウモロコシの栽培を交互に繰り返し、冬期はネギやダイコンを栽培するのがおすすめです。さらに可能であれば、水稲栽培を数年に一度取り入れると生産が安定するでしょう。

    雑草・虫が発生してしまったら

    大豆畑ではアレチウリ・オオブタクサ・マルバルコウ・アメリカアサガオなどの帰化植物の侵入が増えています。こういった雑草が増えてしまうと防除が困難になるため、発見次第、徹底的に取り除きましょう。

    雑草は遮光90%を超えると生育が難しくなるため、初期の時点で生育を抑えるのが重要です。完全に取り除くには、機械除草や薬剤の全面散布などを組み合わせましょう。

    また、さやが付いて実が育つ時期にカメムシが付くことがあります。成幼虫の吸汁で形が悪くなり、収穫時まで吸汁痕が残ってしまいます。地元自治体などの病害虫防除所等関係機関の指導を仰ぎ、適切な薬剤で処理してください。

    さやの数が増えないとき

    大豆が元気に育っていても、さやの数が少ないケースがあります。原因は、開花期の干ばつによる落花、肥料の過剰や早播きによる過剰生育、病害虫などが考えられます。原因を特定し、水切れを防ぎ、適正な時期に播種するなど対策を取りましょう。

    子どもでも簡単にできるプランター栽培

    大豆は、子どもでも簡単に育てられるので、家庭菜園におすすめです。畑がなくてもプランターで育てられるので、すぐに栽培がはじめられます。

    プランター栽培に必要なもの

    プランター栽培では、家庭菜園用のプランターと培養土、大豆の種か苗、水をあげるものがあればできます。より簡単に栽培するためには、苗を購入して植えるのがおすすめです。苗の場合、本葉が2・3枚出ているものを選びましょう。発芽の心配がなく、育つまでの時間も短いのですぐに収穫できます。

    プランター栽培のコツ

    プランターで育てる場合は、深さが20cm以上ある大きめなものを選びましょう。苗を植える場合、プランターに苗のポットと同じサイズの穴をって、土の上に優しく置きます。大豆の根は、傷つきやすいので、丁寧に扱うことが大事です。また、苗の間隔は、20cm~30cm程度あけて植えましょう。

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    まとめ

    納豆や豆腐などの原料として、日本人に馴染みのある大豆。大きさや色によって種類もさまざまで、適性品種や播種時期が地域によって異なります。早めに収穫すれば、枝豆として楽しめるのも大きな特徴です。

    大豆を育てるにあたっては、連作障害や乾燥などに注意が必要です。また、土づくりや摘心といったポイントをしっかり抑えて、美味しい大豆を育てましょう。