ミニトマトの育て方や注意点を解説!病気対策をして栄養満点のトマトを収穫しよう!

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料理に彩りをプラスしたいときに大活躍のミニトマト。小さくて食べやすいうえに、甘くておいしいため、子どもにも大人気です。もちろん、リコピンやビタミンCなど体にうれしい栄養素もたくさん含まれており、大人も積極的に摂取したい野菜といえます。

今回は、そんなミニトマトの栽培方法を詳しく解説します。とくに、これから育成を始めようと思っていた方は、ぜひ参考にしてください。

ミニトマトの特徴

ミニトマト

南米原産の「ナス科」に属する植物、ミニトマト。料理を彩る野菜として大人気ですが、リコピンやカロテン、ビタミンCなどが豊富に含まれており、栄養価の高い野菜としても知られています。

ミニトマトを甘くするコツとして「水をあげすぎない」という説もよく聞かれます。しかし慣れないうちは、土が乾いたタイミングで、適度に水をあげてください。過度に水分が不足すると、「裂果(実割れ)」や「尻腐れ症(カルシウム不足により尻部分が黒くなる)」などの病気を起こしやすくなります。

ミニトマトを育てるのに適した気候

ミニトマトは強い光と乾燥した環境を好み、昼夜の寒暖差が大きいほどよく育ちます。ただし、霜が降りるほどの寒さや雨には弱いため注意が必要です。雨や雪の多い地域で栽培する場合は、ハウスを形成するなどの対策をとりましょう。

家庭菜園に向いている品種

家庭菜園でプランターでも簡単に栽培でき、おすすめのミニトマトの品種は、「アイコ」や「純あま」などがあります。たくさん収穫したい方には、「アイコ」がおすすめです。甘いトマトがお好きな方は、「純あま」がおすすめです。

ミニトマト栽培に必要なもの

トマトを種から育てるのはたいへん難易度が高いため、初心者は苗からの栽培がおすすめです。最初に、栽培用の道具をそろえます。以下15点です。

・ミニトマトの苗
・苦土石灰(くどせっかい)
・化成肥料
・マルチシート(敷きわらまたはポリフィルムマルチでも可)
・ビニールシート
・固定ピン(マルチを固定するピン)
・麻ひも(ガーデンテープでも可)
・支柱
・トンネル支柱
・スコップ
・移植ゴテ
・じょうろ
・レーキ
・園芸バサミ
・ガーデングローブ

ベランダや庭で育てる場合は、プランターも用意しましょう。

苦土石灰と化成肥料は土づくりで使用します。支柱を固定するひもは、麻ひもでもガーデンテープでもかまいません。自分の使いやすい方を選んでください。

レーキと移植ゴテは、土ならしや定植の効率を上げてくれる道具です。スコップでも代用可能ですが、専用もののとして購入しておくと便利です。作業するときは、軍手よりもガーデングローブの方が強度や機能性が高いため、作業を効率よく進められるでしょう。

ミニトマトの育て方

トマト栽培

ここからは、ミニトマトの育て方を詳しく解説していきます。

土づくり

土づくりは、苗を植える2週間前から始めましょう。まず、土壌1㎡(100cm×100cm)あたり200gの苦土石灰を撒いて混ぜます。ミニトマトは根を深く張る性質があるため、深く耕すよう意識してください。

苦土石灰はカルシウムを豊富に含んでいます。そのため、カルシウム不足によってミニトマトが「尻腐れ」を発症しないよう、予防できるのです。ただし、用量をきちんと守って混ぜ合わせましょう。

1週間経過したところで、土壌1㎡あたりに化成肥料100gを撒いてよく混ぜます。このときも、元肥(始めに入れる肥料)の用量はしっかり守るようにしましょう。化成肥料が多すぎると、葉ばかり成長する「つるぼけ」現象が起きやすくなるからです。

畝(うね)づくり

土づくりが完了したら、次は畝をつくります。ミニトマトは乾燥した環境を好むため、水はけがよくなるよう畝は高くつくってください。畝を高くすることで、雨の際に畝が浸水するのを防げます。

畝のサイズは、横幅が120cm程度です。縦は植えるミニトマトの数で決めます。苗と苗の間隔は、大体50cmは空けるようにしましょう。

30坪程度になると手作業も大変です。その際は耕運機の使用をお勧めします。耕耘から、畝たてまでできる機械もあるのでぜひお試しください

マルチング

畝ができたらマルチングを行います。畝のサイズにマルチシートを切ったら、ピンと張るようにして畝を覆いましょう。このとき四隅を固定ピンでしっかり留めてください。マルチシートをかぶせることで、苗や実を雨や泥汚れから守り、病気を防ぎます。

黒のマルチシートなら光を通しにくいので、雑草の抑制効果もあります。ただし、土が高温になりすぎることもあるので、夏には上にわらを敷くなどして対策しましょう。

土が高温になることを避けたい場合は、白やシルバーのマルチシートがおすすめです。ただし、雑草の抑制効果は下がると覚えておきましょう。シルバーのマルチシートには、アブラムシを寄せつけにくい効果もあります。

苗の植えつけ

移植ゴテを使って、マルチシートに50cm間隔で穴を開けていきます。そこにミニトマトの苗を植えつけ、たっぷりと水を与えましょう。植えつけ作業は通常4月〜5月、遅くとも5月〜6月上旬までには終えるようにしてください。

支柱を立てる

苗の植えつけが終わったら、ミニトマトのつるを誘引するために支柱を立てましょう。支柱の立て方にはさまざまなタイプがありますが、初心者の場合、安定性のある合掌型がおすすめです。2本の支柱をハの字にして、クロスした部分を麻ひもで固定します。

これを苗の数に合わせて2〜3セットつくりましょう。そして、できあがった支柱をマルチングした畝に深く差して固定します。支柱の位置は、苗と苗の間隔を空けた部分に差してください。

雨よけ対策

畝の周りにトンネル支柱を差して、その上にビニールシートをかぶせて雨よけ屋根をつくりましょう。雨よけ屋根はホームセンターやネットで購入できます。留め具とビニールシート、トンネル支柱がセットになったものを購入すれば、設置も簡単です。

誘引

苗が成長してきたら、直立するように支柱へ誘引します。最終的な形を想像しながら、つるが成長する都度、支柱に誘引してあげましょう。誘引する際は麻ひもを使って、支柱につるを固定します。

風通しが悪くなるので、葉の生い茂りすぎには要注意です。葉は適度に摘み取ってください。とくに、古い葉や枯れた葉をこまめに取り除くと、養分の無駄遣いを減らせます。

芽かき

本葉のつけ根や主茎の脇から出てきた芽(わき芽)はすべて摘み取ります。この作業を怠ると次から次へと芽が出てきて、主茎を判別できなくなってしまうのです。また、脇芽は摘み取ってもすぐに出てくるので、1週間に1回を目安に芽かきをするとよいでしょう。

このときハサミは使わずに、必ず手で摘み取るようにしてください。ハサミの刃から病気がうつってしまう可能性があるためです。このように芽と葉を摘み取る必要はありますが、摘果の必要はありません。

追肥

実がつき始めたら、実を大きくするために2~3週間に1回のペースで追肥します。ただし、実ができる前に肥料を与えすぎると、前述した「つるぼけ」現象が起きやすくなるので注意しましょう。ミニトマトの肥料は、化成肥料やトマト専用のものを使うのがおすすめです。

収穫

ミニトマトは、花が咲いてから大体50〜60日で収穫できます。4~5月の植えつけで、6~8月頃に収穫するイメージです。ガクが反り返って、実も赤く色づいたら収穫目安です。

収穫時期を逃すと実の落下や裂果につながるため、真っ赤に色づいたら必ず収穫してください。ただし、色の薄い状態で慌てて収穫する必要はありません。ミニトマトは完熟した方が栄養価も高く、味もおいしくなります。

収穫後の野菜保存方法については別記事を参考にしてみてください。

ミニトマトがかかりやすい病気

ミニトマトの花

次に、ミニトマトがかかりやすい病気と、その対処法を覚えておきましょう。

モザイク病

「モザイク病」はウイルス性の病気で、主にアブラムシが原因で感染します。モザイク病に感染すると薄い斑点が出現し、次第にモザイクのような模様に変わります。株の萎縮や葉の変形などにより、発育が阻害されるため、感染した株は根元から引き抜き処分しましょう。

残念ながら現在、モザイク病に効く薬剤は販売されていません。アブラムシ駆除に注力することで、感染を予防できます。

黄化葉巻病(おうかはまきびょう)

「黄化葉巻病」は主にタバココナジラミが原因で感染する、ウイルス性の病気です。発症すると、葉が黄色く変色し変形して、成長もほぼ止まります。感染した株は、根から引き抜き、きちんとビニール袋などに入れてから処分してください。

予防対策には、タバココナジラミを寄せつけないようにマルチングにシルバーのシートを使ったり、苗床に防虫ネットを敷いたりするのが効果的です。コナジラミ類に有効な農薬を散布するのもよいでしょう。

疫病(えきびょう)

「疫病」は細菌性の病気で、主にカビ菌が原因で感染します。疫病を発症すると、褐色の斑点が出現し、枯れたり株が腐ったりします。疫病は土の中に存在するカビ菌が植物に付着することで起こるため、マルチングなどで泥はね対策を行うとよいでしょう。

また、疫病に効果のある農薬や、保護殺菌剤などを散布するのも効果的です。ただし、一度感染した株は元に戻らないため、根元から引き抜き処分する必要があります。

青枯れ病

「青枯れ病」は細菌性の病気で、土の中に生息する菌が、植物の根元や傷から侵入することで感染します。感染した株はしおれて、数日で枯れてしまいます。この細菌は高温多湿を好むため、土壌を水はけのよい状態に保つこと、畝を高くつくっておくことが大切です。

これも、一度感染してしまった株は元に戻らないため、必ず根元から抜き取って処分してください。青枯れ病が起こった土壌には細菌がしぶとく残っているため、そのまま植物を植えるとまた青枯れ病にかかってしまいます。夏場など気温の高い時期に土を湿らせ、10日ほど太陽消毒を行うことで、細菌を死滅させられるといわれています。

こちらの記事では、病害虫に効果的なコンパニオンプランツについてまとめていますので、あわせて参考にしてください。

ミニトマト栽培の注意点

ミニトマト育てる際、失敗しないための注意点をまとめました。

ぜひ参考にして、おいしいミニトマトを育ててください。

ミニトマトの実がなるまで肥料を控える

前述のとおり、実ができる前に肥料を与えすぎると、葉ばかり成長しやすくなるので注意しましょう。実の大きさが、ピンポン玉くらいになったタイミングで追肥しましょう。目安は、元肥をした量の1/3程度の量です。肥料をあげるのが遅くなってしまっても、栄養不足になってしまうので、気をつけましょう。

水をあげすぎない

トマトは、水を与えすぎると、実が水分を含みすぎて割れてしまったり、根腐れを起こしたり、甘みが落ちてしまったりします。トマトの原産は、南米アンデス地方の雨が少なく、年間を通して日照量が多い地域のため乾燥に強い性質があります。そのため、毎日水やりを行うのではなく、乾燥したらたっぷりと水を与えるなど、土やトマトの状況を見ながら水を与えましょう。

プランターを深くする

プランターで育てる場合、深さが30cm以上あるものを選びましょう。浅いプランターを選んでしまうと、十分に根を張れません。茎や葉を支えるため、根がしっかりと伸びられる深いプランターを用意しましょう。

わき芽をしっかり摘み取る

わき芽は小さなうちに摘み取ることが重要です。わき芽が成長してしまうと、実に十分な栄養が行かなくなってしまったり、葉が増えることで日当たりが悪くなり成長が遅れてしまいます。わき芽の確認をこまめにして、おいしいミニトマトを育てましょう。

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まとめ

ミニトマト栽培は、プランターでも育てられるので、子どもでも気軽に栽培できます。

ミニトマトは、かわいらしい見た目とは裏腹に、過酷な環境でも丈夫に育つ強い野菜です。しかし乾燥に強い反面、多湿には弱いため水のやりすぎには注意しましょう。また、葉や脇芽がどんどん出てくるため、毎日のこまめなお手入れと、害虫駆除、そして汚れ防止対策も大事なポイントです。

当記事を参考に、惜しみなく愛情をかけ、根気よく育てみてください。