ネズミの鳴き声は「チュー」じゃない‐声の確認方法や対処法
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意外な事実かもしれませんが、ネズミの鳴き声は実は「チュー」ではなく「キー」です。ネズミの鳴き声を間違えて覚えていると、ネズミの被害に気づけないかもしれません。ネズミや他の害獣の鳴き声や気配を知って、家や建物が荒らされないよう注意しましょう。ネズミの鳴き声や被害の形跡について詳しく紹介します。
目次
ネズミの鳴き声は「キーキー」
ネズミは屋根裏などに棲みつく身近な害獣です。可愛らしいアニメに出てくる「チューチュー」という鳴き声ではなく、「キーキー」「キュッキュッ」などの高い音で鳴きます。
屋根裏に棲みつく害獣には、ネズミ以外にもイタチやハクビシンなどたくさんの種類がいます。ほかの害獣の鳴き声も知れば、どの害獣がいるか聞き分けられるでしょう。ネズミや他の動物の鳴き声を詳しくチェックしましょう。
ネズミが鳴く理由
ネズミは驚いたとき・不安なとき・幸せなときなどに鳴きます。ネズミの鳴き声は20キロヘルツから115キロヘルツの高周波で、不安や緊張があるときは低めの20キロヘルツ、幸せなときは50キロヘルツの高い声で鳴きます。
とはいえ、私たちの耳に聞こえるのは20キロヘルツの音までです。ネズミの鳴き声が聞こえるとき、ネズミの鳴き声は驚きや緊張の意味を表している可能性が高いでしょう。
ネズミ以外の動物の鳴き声
ネズミの「キー」という金切り声以外にも、気になる鳴き声が聞こえてくることがありますか？ネズミ以外にも家に棲みつくことの多い害獣の鳴き声や特徴もチェックしましょう。
ネズミ以外の害獣
- コウモリ
- イタチ
- テン
- ハクビシン
コウモリの鳴き声
コウモリ、とくにサイズの小さな「アブラコウモリ」も、狭いすき間から家に入り込んで棲みつくことが多いようです。
コウモリの鳴き声は、「ギギッ」・「チチチ」など、高くこもるような音。羽をはばたかせる音もコウモリのいるサインになります。
こちらの記事では、コウモリの駆除方法を紹介していますので、あわせて参考にしてください。
イタチの鳴き声
体長30cmのイタチの鳴き声は、ネズミの鳴き声に似た「キッキッキッ」「クククク」など高音です。細かい音を連続で発します。ネズミよりも鳴き声が大きくうるさいと感じたら、イタチの可能性があります。
こちらの記事では、イタチの駆除方法を紹介していますので、あわせて参考にしてください。
テンの鳴き声
テンはイタチよりも少し大きく、小さくても体長が45cmほどあります。見た目はイタチに似ていますが、鳴き声はイタチやネズミと少し違う音で特徴的です。
威嚇時には「ギュー」「ギャーウー」などの低めの音を出し、通常は「フャー」「フィヤー」のような音で鳴きます。
こちらの記事では、イタチとテンの見分け方を解説していますので、比較の際に参考にしてください。
ハクビシンの鳴き声
ハクビシンは赤ちゃんのころは「キーキー」「ピーー」と高音で鳴きますが、大人になると少し音が低くなります。「キュンキュン」「キィキィ」といった鳴き声です。
こちらの記事では、ハクビシンの駆除方法を解説していますので、あわせて参考にしてください。
ネズミがいるかもしれないときの確認方法
ネズミが家にいるかどうかのサインを見落とさないようにしましょう。鳴き声だけでなく、他にもネズミのいる痕跡が残されているかもしれません。ネズミが住んでいる可能性を見極める方法をチェックしましょう。
ネズミの鳴き声で確認する
ネズミが「キーキー」という高い声で鳴くのが聞こえたら、家に住んでいるのを確認できるでしょう。うるさいと感じるほど鳴き声の音が大きいなら、もしかするとすでに複数のネズミが棲みついているのかもしれません。
「ねずみ講」という言葉があるように、ネズミは繁殖力が強い動物です。鳴き声が複数聞こえたらできるだけ早く対処してください。
鳴き声だけでなく、ネズミの出す生活音がうるさくて気配を察知する場合もあるでしょう。「ドタドタドタ」「トトトトトト」などの走る音や、「カサカサ」「カリカリ」などの壁や木材をかじる音、屋根裏の断熱材にぶつかって擦れる音などもネズミのいる証拠かも。鳴き声や動く音が聞こえたら、次は他のラットサインを探して、居場所を突き止めましょう。
ネズミのラットサインで確認する
ラットサインとは、フンや被害の形跡などネズミの残す痕跡のことです。
かじられた形跡・ネズミのフン・ネズミの足跡・ダニの発生の4つのラットサインについて紹介します。ネズミが本当に住んでいるかどうか、これらのサインから確認しましょう。
ものをかじった形跡がある
ネズミの被害の1つは、棲みつく場所のあらゆるものがかじられてしまうという点です。ネズミの歯は伸び続けるので、歯のお手入れとしてネズミは物をかじる習性があります。
木材のものだけでなくコンクリートでも被害は避けられません。壁や柱などはもちろん、電線のコードなどもかじられてしまうと、建物の設備に被害が及ぶ可能性があります。何か不自然な損傷が見つかったら、ネズミのかじったラットサインと考えて対策を考えましょう。
ネズミのフンがある
ネズミの巣や通り道で発見するフンもラットサインの1つ。天井や屋根裏など人気のないところに落ちていることが多いでしょう。キッチンなどの住居周りにも、人がいない間にフンを落とすことがあります。
ネズミの種類によってフンの大きさや形が違うので、どの種類のネズミがいるかを推測できるかもしれません。感染症の危険があるので、フンに触れないよう気を付けましょう。
ネズミの種類とフンの特徴
- ドブネズミ：フンの大きさは10~20mmで、丸い形をしている。
- クマネズミ：フンの大きさは6~19mmで、細長く不ぞろいで黒っぽい色をしている。
- ハツカネズミ：フンの大きさは6~10mmで、先がとがっている。
こちらの記事では、ネズミのフンについて解説していますので、あわせて参考にしてください。
足跡がある
足跡や通った跡でネズミが棲みついていることを確認できます。ネズミは何度も同じ場所を通る習性があり、体はかなり汚れているので、何度も通るたびにその場所が黒く汚れていきます。
とくに壁際を好むので、壁や部屋の隅に沿って汚れがついている可能性が高いでしょう。
黒い汚れやこすり跡がある場合は、よく観察してみてください。どんどん汚れが濃くなるならネズミの通り道になっているといえるでしょう。
ダニが発生している
ネズミの被害で深刻なのはダニが増えることです。ダニが発生していることが明らかな場合は、ネズミが原因かもしれません。
ネズミが死んだりネズミが増えたりすると、家の中のダニが大量発生しやすいでしょう。ネズミに寄生していたダニが移動し、人間やペットに移ることがあります。
こちらの記事では、ダニの駆除方法を紹介していますので、あわせて参考にしてください。
ネズミによる被害
ネズミに住まわれてしまうと、鳴き声がうるさいだけではすみません。建物をかじったり汚したり、感染症の原因になるので、早めの対処が必要です。
ネズミは家屋にどのような悪影響を及ぼすのか、ネズミの危険性について見ていきましょう。
家屋の汚染
ネズミは汚れた体で家のあちこちを徘徊するので、家屋が汚染される被害があるでしょう。ネズミに寄生しているダニや糞尿の汚れ、ゴミ捨て場や家庭菜園などが食い荒らされる食害も見過ごせません。
いろいろなものをかじるので、建物や家財が被害を受けたり、配管など設備が損傷してしまうリスクも高いでしょう。あっという間に繁殖するので、知らないうちに建物に影響が出ていたというケースもあるかもしれません。
感染症による健康被害
さらに深刻なのは、ネズミに噛まれると感染する「鼠咬症」や、糞尿や寄生虫による健康被害です。ネズミにはたくさんのダニが寄生しており、ネズミが死ぬと別の寄主を求めて移動します。ダニによる感染症の代表「ツツガムシ病」などの原因になります。
さらに、ネズミの糞尿によるサルモネラ菌食中毒やE型肝炎、赤痢などもかなり危険な感染症です。フンを見つけたら決して素手で触らないようにしましょう。フンが乾燥している場合、病原菌が空気中に飛んでしまうので、掃除機で吸い込まないでください。
フンの処理は必ずマスクと手袋をし、捨ててもいい作業着で行いましょう。しっかりと消毒作業を行う必要があるので、清掃業者や駆除業者に依頼するのがおすすめです。
ネズミを住みつかせない対策
ネズミによる害獣被害を避けるため、まずは出現させないこと、そして棲みつかせないための対策を取りましょう。ネズミを発見してしまった場合に追い出す方法なども紹介します。
ネズミ対策１．忌避剤を使って追い出す
忌避剤には、ネズミが寄ってこないようなにおいや煙が使われています。今棲みついているネズミを追い出し、ネズミを寄せ付けないための予防もできます。
ネズミの嫌いなにおいは、ハーブ類やユリの香りなど。このにおいが含まれる忌避剤スプレーや燻煙剤が効果的です。ネズミを見つけて駆除するより簡単なので、まずは忌避剤を活用してみましょう。
忌避剤のタイプ
- スプレー型：広範囲には使えないが、手軽に活用できる。
- 燻煙型：即効力があり広範囲に使える。持続性は劣る。
- 設置型：広範囲に使えて持続的に効果が期待できる。即効性は劣る。
ネズミ対策2.毒餌や捕獲器を利用する
ネズミを駆除するベタな方法といえば、ネズミ捕り器で捕獲することでしょう。ネズミの好物でおびき寄せて、捕獲器で捕まえて駆除します。毒餌は子どもやペットが誤って食べないよう注意しましょう。
この方法なら確実に捕まえられたことを確認できますが、死骸の処理は慎重に行う必要があります。ネズミの死骸が出るとダニも他の場所へ移るので、早めに処理しなければいけません。よい計画のもとに行いましょう。
ネズミ対策3.侵入経路を塞ぐ
ネズミを駆除しても、また入り込まれてしまったら同じことの繰り返しです。ネズミが侵入しないよう侵入経路を確認し、経路をふさぎましょう。経路になりそうな場所は次のようなところです。
ネズミの侵入経路になりえる場所
- 通気口・換気口
- エアコンの取り付け口
- 排水溝
- トイレの配管
- ドアのすき間
侵入口にはフンや足跡などのラットサインが見つかるかもしれません。ネズミが通れないサイズの金網を設置するなど工夫して、侵入経路を塞ぎましょう。
ネズミ対策4.掃除をする
ネズミは食べかすなどを食べにやってくることがあります。ホコリが多いとそれを食べる害虫が増え、害虫をエサにするネズミも増えるので、常に家を清潔に保つのが大切です。段ボールやごみなどは巣の材料になるので、ためずに処分しましょう。
屋根裏や床下などは掃除が難しい場所ですが、ネズミの被害が増えるようなら、業者などに依頼して徹底掃除を行うといいでしょう。
ネズミ対策5.超音波で追い出す
忌避剤に似た方法ですが、ネズミの苦手な音でネズミを追い出せます。薬剤を使いたくないという人は、超音波がおすすめです。つけっぱなしにしていても電気代は数円しかかからないというリーズナブルな商品も見つかるでしょう。
超音波でネズミにストレスをかけるのが目的なので、長期的にネズミが棲みつきにくい環境を作れますが、即効効果は低いでしょう。1種類の超音波だとすぐにネズミが慣れてしまう可能性もあります。普段地下にいる下水道のネズミなどにも効果を発揮しづらいので、他の方法と合わせて活用してみてください。
ネズミ対策6.天敵を使う
ネズミの天敵になる動物をペットとして買うと、ネズミが寄り付かなくなる可能性が高くなります。ネズミの天敵は、タカやワシなどの猛禽類、ヘビなどの爬虫類、ネコ・イタチ・キツネなどがいますが、一般的にペットにできるのはネコだけかもしれません。
とはいえ、ペットのネコがネズミを狩ることはそれほど多くないようです。ネズミにとって天敵なのは間違いないので、ネコを飼っている家はネズミが出にくくなると期待できるでしょう。
ネズミ以外の駆除は鳥獣保護法によって保護されている場合がある
動物の捕獲は鳥獣保護法によって禁止されている場合がありますが、ネズミの場合は対象外なので、自分で捕獲し駆除できます。
一方、ネズミ以外の以下の動物の駆除は鳥獣保護法によって禁止されています。捕まえてみたら違う動物だったというケースは鳥獣保護法に抵触する可能性があるので、要注意です。
鳥獣保護法によって保護されている動物
- ハクビシン
- テン
- オスのイタチ
- アナグマ
- アライグマ
- イノシシ
- タヌキ
- シマリス
ネズミの鳴き声に似た高い声を出すイタチなどは法律によって保護されているので、間違って駆除しないよう気を付けましょう。ネズミかどうか確信が持てない場合は、駆除業者などに相談するのがおすすめです。
ネズミを徹底駆除するなら専門駆除業者に依頼
ネズミは死骸やフンによる感染症の恐れがあるので、徹底清掃や丁寧な駆除が必要です。プロ業者に依頼すれば、安全な駆除や徹底消毒ができるでしょう。
侵入経路などもしっかり調べてくれるので、再発防止対策もできます。無料見積もりができる業者が多いので、気軽に相談してみましょう。
ネズミ駆除業者の相場
ネズミ駆除を業者に依頼するとしたら、どのくらいの費用が掛かるのでしょうか？
駆除業者のネズミ駆除は、１万5,000円2万円からの依頼が可能です。被害が広がっていなければ比較的安く依頼できるでしょう。
しかし、被害が拡大していて駆除範囲が広い場合は、値段が高くなります。被害状況や増えたネズミの数などで費用に差が大きく出るかもしれません。いくつかの業者を比較すれば状況に見合う相場がわかるので、何件かの業者で見積もりをとるようにしましょう。
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出典:アットレスキュー
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まとめ
ネズミの鳴き声が聞こえたら、害獣が家に棲みついている証拠かもしれません。早めに退治しないと被害が広がってしまうので、すぐに対策を講じましょう。
ネズミによる感染症などの健康被害も心配です。徹底清掃や侵入経路の調査などは業者におまかせするほうが安心なので、ぜひ無料見積もりを依頼してみましょう。
