ウリハムシの駆除方法|無農薬の防除スプレーや効果的な予防

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ウリハムシ

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ウリハムシは農作物に被害を与える害虫の1種で、名前の通りウリ科の植物を主なエサにします。
家庭菜園だけではなく、ウリ科の作物を育てている農家にも甚大な被害を与えます。

ウリハムシを発見した場合には駆除が必要ですが、方法は農薬から無農薬まで幅広いでしょう。
無農薬栽培をしているのかなど、自分の栽培方法で駆除方法を決める必要があります。

この記事では、「ウリハムシの駆除」を中心に、防除スプレーなどを使った効果的な予防方法も解説していきます。

ウリハムシの駆除方法

殺虫剤

ウリハムシの駆除方法はさまざまですが、中でも代表的な方法を3つご紹介します。

 

草木灰をまく

「草木灰」は植物を燃やした灰のことで、農薬を一切使用していません。
無農薬でウリハムシを駆除したい場合に有効でしょう。

使い方は畑にまくだけと非常に簡単ですが、殺虫成分を含まないため、完全な駆除は難しいです。
あくまで草木灰の匂いを害虫が嫌がる忌避剤のようなものであり、基本的には予防に使用すると考えてください。

 

殺虫剤や農薬で駆除をする

殺虫剤や農薬を使った方法は、ウリハムシの駆除に最も適しています。
殺虫剤や農薬は害虫を駆除するための成分が含まれているため即効性が高く、確実な駆除効果が期待できます。

農薬を使いたくない場合には向いていませんが、最も早く確実にウリハムシを駆除する方法です。

マラソン乳剤

「マラソン乳剤」は殺虫剤であり、浸透移行性を持っています。
浸透移行性とは殺虫成分を植物が吸収することで、植物自体が殺虫効果を持つこと。

また、まいた間だけ効果があるのではなく、しばらくは殺虫効果を保持する優れた薬剤です。

オルトラン液剤

「オルトラン」は土に散布する農薬で、浸透移行性です。
マラソン乳剤と似ていますが、土にも殺虫成分が行き渡ることから土に発生する害虫にも効果があります

ただし、オルトランには種類がいくつかあり、野菜によっては使用できない場合も。
使用する際には、対応している野菜を確認してからにしましょう。

ペットボトルトラップで捕獲する

無農薬でウリハムシを駆除したい場合は、ペットボトルを使ったトラップがおすすめです。
ただし、放置するだけで捕獲できるわけではなく、捕獲するための容器として使用します。

ウリハムシは逃げる時に転がる習性があるため、ペットボトルの口部分を近づけて手で誘導するだけ。
単純な方法ですが、一度ペットボトルに入ったウリハムシは出口が小さく出れず、捕獲を続けられます。

また、早朝はウリハムシの動きが鈍くなることから、捕獲を行うのであれば早朝に作業しましょう。
ただし、すべてを人力で行うことから、時間と労力のかかる方法でもあります。
畑や園芸の範囲が広い場合には、少し難しく感じるかもしれません。

ウリハムシ徹底駆除をしたいなら害虫駆除業者に依頼!

業者

ウリハムシは殺虫剤や農薬を使えば駆除可能ですが、大きさが小さいため、自分で完全な駆除は難しいです。
また、無農薬で駆除する場合は労力も大きくなり、駆除に時間がかかるでしょう。

もし、自分での駆除に限界を感じた場合は、害虫駆除業者の利用も検討してみてください。
害虫駆除業者であれば自分で駆除する手間もなくなり、完全な駆除が可能です。

 

害虫駆除業者の依頼相場

害虫駆除業者にウリハムシの駆除を依頼した場合、費用が発生します。
気になるのは駆除の依頼相場だと思いますが、状況によっても変化するためはっきりとした料金は示せません。

しかし、多くの業者が害虫全般の駆除にかかる最低料金を8,000円ほどからとしていることが多く、ひとつの目安になるでしょう。
もし、はっきりとした料金を知りたい場合には、業者に見積もりを依頼してみてください。
現地調査や見積もりを無料で行なっている業者は多く、明確な料金を知れます。

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ここからは、おすすめの害虫駆除業者を紹介します。
最初に弊社イチオシの「アットレスキュー」からみていきたいと思います。

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害獣駆除業者をこちらの記事でも紹介しています。

ウリハムシの生態

ウリハムシ

まずは、作物などについている虫がウリハムシかどうかを確認しましょう。
ウリハムシはハムシ科の甲虫目であり、体長は7mm前後、茶色や黒っぽい見た目をしています。

植物に被害を与える害虫は、幼虫か成虫のどちらかだけということが多いです。
しかし、ウリハムシは幼虫が根を加害し、成虫になると葉を食べます

幼虫と成虫ともに植物に被害を与えることも、ウリハムシの大きな特徴でしょう。
根を食べられると植物は成長しなくなり、葉を食べられた場合も同様です。
目に見える被害としては成虫のほうが多いですが、実際には根を食べて全体をだめにしてしまう幼虫の被害が大きいとされています。

ウリハムシの発生時期

ウリハムシは特定の時期のみ生息しているのではなく、寿命は1年ほどです。
成虫は土の中で越冬するため、冬を迎えて被害が収まっても一時的なものでしかありません。

越冬したウリハムシは春ごろに土から出てきて、植物の葉を食べ始めます。
そのまま植物の根本付近に産卵し、夏ごろには成虫となって地上に出てきます。

幼虫による被害は春から夏、成虫の被害は夏から初秋ぐらいと考えてください。
10月ごろからは冬眠し始めるため、被害は一旦治まります。
大体は上記のようなサイクルでウリハムシが発生しますが、別の場所から飛来する可能性もあります。

ウリハムシがつきやすい作物

ウリハムシがつきやすい作物は、主にウリ科の植物です。
キュウリやメロン、カボチャといった植物がとくに被害を受けています。

ウリハムシの被害を受けた植物は枯れる可能性もあり、農家では甚大な被害になることも珍しくありません。
また、ウリハムシは別の植物につくこともありますが、被害は少ないです。
ウリハムシという名前の通り、基本的にはウリ科の植物につくと考えてよいでしょう。

こちらの記事では、きゅうりの育て方や、病害虫の対策方法を紹介していますので、あわせて参考にしてください。

ウリハムシによる被害

害虫 葉

ウリハムシは幼虫も成虫も植物を加害するため、被害の規模は大きくなりがちです。
代表的なウリハムシの被害を見ていきましょう。

 

作物の食害

ウリハムシによる被害は、作物の食害です。
ただし作物自体を食べるというよりも、葉や根を加害します。

幼虫は根を食べるため、植物自体を枯らせてしまいます。
成虫は葉を食べますが、ひどい場合には葉全体がなくなることもあり、植物の成長に大きな悪影響を与えかねません。

農家であれば作物が出荷できなくなることも多く、家庭菜園であっても同様に食べられる作物が減ってしまいます。

ウリハムシを発生させない対策

木酢液

ウリハムシが発生した場合には駆除するしかありません。
しかし、一度発生してしまうと完全な駆除は難しくなってしまいます。

可能であれば、ウリハムシが発生しないような対策を取ることが重要。
対策方法はいくつもあり、農薬を使わない方法もあります。

いくつかウリハムシを発生させない対策をご紹介します。

 

農薬を散布する

ウリハムシを発生させないための一番確実な方法は、農薬を散布することです。
前述している農薬や、ウリハムシに効果のある農薬を定期的に散布しておけば、発生を未然に防げます。

とくに農家など作物の出来が生計に直結するような場合は、農薬を散布して確実に防いだほうがよいかもしれません。
無農薬にこだわっていないのであれば、効果の高い農薬を使用することが有効な対策です。

 

木酢液を散布する

木酢液を嫌う害虫は多く、予防として優れた効果を発揮します。
木酢液は木炭を焼いた際に出る水蒸気のため、農薬のような薬剤は入っておらず、自然由来の成分です。

そのため、無農薬で栽培している場合には使いやすい対策と言えます。
ただし木酢液の原液は成分が強すぎることから、使用する際は用途に応じて薄めてください。

ウリハムシの予防に使う場合は500倍ほどに薄めましょう。
効果を感じられない場合は、200倍ほどまで段階を踏んで濃度を変えてみてください。

 

シルバーマルチを活用する

ウリハムシは反射光を嫌う性質があり、「シルバーマルチ」の使用が効果的です。
マルチは土壌の水分保持や温度の調整、防草などに使用されるため、使っている場合にはシルバーマルチに変更してみましょう。

ウリハムシが寄ってこないことで産卵も防ぐことができ、大量発生も抑えられます。

 

防虫ネットで飛来を防ぐ

防虫ネットを使うことで、物理的にウリハムシの侵入を防げます。
ウリハムシは体長が7mm前後のため、目合いが5mm以下ほどの防虫ネットを使いましょう。

ビニールハウスであれば換気場所などにネットを設置し、露地であってもトンネルのように設置できます。
ただし、すでにウリハムシが発生している場合は、駆除を行なってから防虫ネットを設置してください。

ウリハムシの逃げ場がなくなってしまうため、より被害を拡大させる可能性があります。

 

コンパニオンプランツを植える

「コンパニオンプランツ」とは、育てる作物のそばに植えることでよい影響を与える植物のことです。
代表的なのはマリーゴールドで、匂いには防虫効果があると言われています。

ウリハムシに効果的なコンパニオンプランツはネギ
ウリハムシはネギの匂いを嫌うため、作物のそばに植えておけばウリハムシの飛来を防止できます。

コンパニオンプランツの詳しい紹介はこちらの記事を参考にしてください。

まとめ

ウリハムシはウリ科の植物を好む害虫で、発生した場合には甚大な被害をもたらすこともあります。
すでに発生している場合には、適した方法で駆除を行いましょう。
もしまだ発生していないのであれば、早めの対策をおすすめします。
対策しておけば駆除する必要もなく、余計な手間もかかりません。

自分での駆除、予防が難しい場合には、害虫駆除を専門にしている業者へ相談してみてください。
駆除業者に依頼すると確実な駆除だけではなく、手間もかかりません。