抜根に必要な道具11選|チェーンブロックを使った自分でできる方法・庭木の処分方法

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道具

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自分で抜根するなら道具をそろえましょう。
伐採した植木や庭木は抜根しないで放置しておくと、害虫被害や建物に悪影響が出るリスクがあります。

早めに根をしっかり取り除く必要がありますが、抜根作業はかなりの重労働。
抜根を楽にしてくれる道具を活用するのがおすすめです。

ホームセンターで購入できる基本的な抜根の道具に加えて、抜根ドリル・高圧洗浄機・チェーンブロックなどの道具の活用方法を見ていきましょう。

抜根に必要な道具

シャベル

抜根にはさまざまな作業が関係します。
各過程で必要になる道具や、楽に作業したり安全に作業したりする助けになる道具を紹介します。

<抜根道具一覧>

  • スコップ
  • シャベル
  • 高圧洗浄
  • 剪定バサミ
  • 剪定のこぎり
  • ツルハシ
  • ハイリフトジャッキ
  • チェーンブロック
  • 抜根ドリル
  • 軍手
  • 長靴
  • 作業服

リストにあるすべての道具が必須というわけではないので、全部の道具がそろっていなくても心配いりません
必須道具とあったら便利な道具、そしてそれらの活用方法について詳しく見ていきましょう。

掘るのに必要な道具

抜根にはまず掘る作業が必要です。
切り株を根から取り除くには、ある程度深く土を掘らなければいけません。

掘り進める作業は根気と体力勝負ですが、少しでも作業を楽にするため、スコップ・シャベルは必ず用意しましょう。
高圧洗浄機がもしあれば、活用しましょう。

スコップ

スコップは抜根作業の必需品です。
根を一気に深く掘るための大きなスコップと、細かく掘るための小さなスコップがあると便利でしょう。

シャベル

スコップもシャベルも土を掘り進めるために必要ですが、シャベルはスコップよりも大きい場合が多いようです。
日本産業規格(JIS)では、足をかける部分があるのがシャベルとされています。

シャベルを使えば足で重力をかけて深くまで掘れるので、抜根作業がはかどるでしょう。
シャベルの先が鋭くなっているものは、根を切る用途でも活躍します。

高圧洗浄機

高圧洗浄機は必須道具ではありませんが、自宅にあるなら抜根にも役立ちます。
ある程度掘り進めると、土が邪魔になって根の状態が見えないときがあります。
高圧洗浄機で根の周りの土を流し落とすと、作業が進めやすくなるでしょう。

根を切るのに必要な道具

土を掘る以外にも、根を切るための道具が必要です。
地中で伸びた根を切って切り株を軽くすると、抜根しやすくなります。

根を切断するための、剪定バサミか剪定のこぎりを用意しましょう。

剪定バサミ

剪定に使うハサミで根を切り、切り株を軽くします。
本来は枝を切るための剪定バサミですが、根の切断にも応用して利用できます。
とはいえ抜根で使うときは刃が痛みやすいので、剪定用で使うものとは分けたほうがいいでしょう。

剪定バサミの種類について詳しく知りたい方は、おすすめの剪定バサミを紹介している記事をご覧ください。
種類や選び方、手入れのポイントなども紹介しています。

剪定のこぎり

太い根を切るためののこぎりが必要です。
剪定のこぎりは枝を切りやすいようにカーブしているものや折りたたみ式のものなど、いろいろな種類があります。

抜根作業で使う場合、太い根を切るために安定して使える強度の高いのこぎりがおすすめです。

剪定のこぎりの選び方については、おすすめの剪定のこぎり21選を紹介した記事を参考にしてください。
使い方や種類の違い、手入れ方法など詳しく紹介しています。

ツルハシ

ツルハシはオールマイティに活用できる道具です。
スコップやのこぎりがなくても、ツルハシ1つあれば、掘る作業と切る作業を行えます

とはいえ、ツルハシは掘ったり切ったりするための専用道具ではないので、スコップとのこぎりをそれぞれ購入したほうが作業が楽かもしれません。
ツルハシそのものの値段が、ハサミなどと比べると高い可能性があります。

ツルハシだけは家にあるという場合や、ほかの道具を買うと物が増えて困るなどの場合に、ツルハシ1本で抜根してみるのもありでしょう。
根を最後に引き抜く際にツルハシをテコとして使用できるので、自宅にあるならぜひ活用してください。

楽に作業するために必要な道具

抜根作業の必需品ではないですが、楽に作業するのを助けてくれる道具も紹介します。
ジャッキやチェーンブロック、抜根ドリルを用意しましょう。

ハイリフトジャッキ

重いものを持ち上げる際に使うジャッキは、切り株を下から持ち上げて抜根するのに活用できます。
とくにハイリフトジャッキは、高く持ち上げるために利用するので抜根にもぴったり
切り株の底に差し込んで、地面から根を引き抜きます。

スコップやシャベルで周りを掘ったあとハイリフトジャッキで根を持ち上げ、引っかかる根をのこぎりなどで切ると、簡単に抜根作業が進むでしょう。
力を使わずに持ち上げられるので作業が楽になりますが、購入価格が高いのが難点です。
業者に依頼したほうが安くなる場合もあるので、費用面のバランスを考えて検討しましょう。

チェーンブロック

チェーンブロックは、チェーンフックに切り株をひっかけて釣り上げる形で抜根に利用できます。
フックと滑車で釣り上げるので、支柱や支柱を支える道具が必要です。

ジャッキと同様に力がなくても大きな切り株を簡単に引き抜けますが、性能によっては高額なものもあるでしょう。
これから購入する場合は、業者に依頼した場合の見積もり費用と比較してから検討するのがおすすめです。

抜根ドリル

薬剤を使って抜根するときにドリルが必要になります。
薬剤を使う場合は抜根ドリルで切り株に穴をあけ、薬剤を流し込むという方法がとられます。

薬剤で木を弱らせると根も引き抜きやすくなりますが、近くに植物や建物がある場合は他のものに薬剤が影響しないよう慎重に扱いましょう。

安全に作業するために必要な道具

自分で抜根するなら、安全対策は欠かせません。
安全に抜根作業を行うための道具も確認しましょう。

軍手・長靴

土を掘るときや根を切るときの手作業は、厚手の軍手を装着して行いましょう。
滑り止めが付いている軍手や手袋なら、道具が滑らず作業しやすくなります。

土がぬかるんでも、長靴を履いていれば安定して動けます。
のこぎりなど刃のついた道具を誤って落としてしまっても、足元をしっかり守ってくれるでしょう。

こちらの記事では、草刈りの際に必要な手袋を紹介しています。抜根をする際にも安全のため、手袋を使用することがおすすめですので、ぜひ参考にしてください。

汚れていい服

動きやすい作業服を選ぶのも大切なポイントです。
汚れてもいい長袖や長ズボンを用意すれば、危険な道具を扱っていても安全に作業できるでしょう。

自分でできる抜根方法

切り株

切り株の抜根を自分でやってみましょう。
自分で抜根するのは多くの時間や手間がかかりますが、ステップ自体はいたってシンプルです。
抜根の手順と、抜根の道具を使うコツを紹介します。

抜根の手順

抜根のステップは簡単です。
一つひとつの過程にエネルギーと時間を要する作業が含まれるので、体力と気力を万全にして臨みましょう。

伐採したら穴を掘る

まず切り株の状態にするのが抜根の最低条件です。
切り株になっていなければ、伐採しましょう。

切り株の状態になったら、切り株の周りの土をシャベルやスコップで掘っていきます。
幹の直径の2倍離れた距離から掘り始めるのがコツ。
幹から少し離れた場所から掘ると、根が細かいので掘り進めやすいでしょう。

掘るときは幹に対面する方向ではなく、切り株を囲って円を描くように掘ります。
幹に対面して掘ると根にぶつかってしまいます。
手早く掘るために、円を描くように幹の周りを均等に掘っていきましょう。

根を切る

細かい根が見えてきたら、根についている土をスコップやツルハシで取り除きましょう。
この作業の際に高圧洗浄機があれば、土を落とすのに便利です。

見えてきた根を剪定のこぎりなどで切って、切り株を軽くしましょう。
根を切るときは刃を垂直にあてます。
幹を押して傾かせてみると、根元のほうまで掘りやすくなるでしょう。
根元も掘り進めて、また根が出てきたら切断します。

根を抜く

太い根が切れて根元が見えてきたら、切り株全体を揺り動かしてみてください。
簡単な力でグラグラするようなら、引き抜けるサインです。
ツルハシやシャベルの先を幹の根元に差し込んで、テコの原理で持ち上げましょう。

全体の根が持ち上がったら、まだ残っている根や見えるようになった真下の根をのこぎりなどで切って、地面から切り株を切り離します。

効率的に抜根するならチェーンブロックを使用する

掘り進めて、根を切り引き抜く…簡単なステップではありますが引き抜く際に力がいるため、足腰を傷めたりケガをしたりするリスクもあります。
引き抜くときにチェーンブロックやジャッキを使えば、切り株を一気に持ち上げられるでしょう。
効率的に作業するために、チェーンブロックの使用手順も確認しましょう。

チェーンブロックの使用方法

  1. 支柱になる三脚をしっかり固定する
  2. 切り株にロープを巻き付けチェーンブロックのフックにつなぐ
  3. チェーンを巻き上げて切り株を持ち上げる
  4. 土を払い落し、まだつながっている根を切る

自分で抜根する際の注意点

シャベル

安全に抜根するために、気を付けたいポイントをチェックしましょう。
体調のすぐれないときや天候が悪いときなどは、体力を消耗する抜根作業はおすすめできません。
ほかにも注意したい点があるので、細かく確認しましょう。

害虫に気をつける

放置された切り株や根は害虫が住み着きやすいため、伐採してしばらくたっている場合はシロアリやスズメバチの巣ができているかもしれません。
害虫がいないかどうか調べてから作業にあたりましょう。

害虫被害が起きている場合は自分で対処せず、業者に依頼したほうが安全です。

こちらの記事では、スズメバチの駆除方法を紹介していますので、合わせて参考にしてください。

他の根を傷つけないよう気をつける

周りにほかの植物が植わっているなら、他の木の根まで引き抜いてしまわないよう注意しましょう。
除草剤などを使う場合は、他の庭木や植物にかかってしまう危険もあります。
薬剤を使うときは風向きなども考慮に入れて、慎重に扱いましょう。

抜根した木の処分方法

木 ごみ箱

抜根したら根と切り株の処分が必要です。
切り株と根の全体は重量があるので、運ぶのも大変な作業になるでしょう。
抜根の際に出るゴミを捨てる方法を確認します。

ゴミとして出す

ゴミ収集の際に持って行ってもらえれば、ゴミ処理代が安く抑えられます。
そのためには、燃えるゴミとして捨てられる大きさに切る必要が生じます。

大きいままで捨てられる場合でも、有料の粗大ごみ扱いになるかもしれません。
住んでいる地域のゴミ出しのルールを調べ、自治体の指示に沿って捨てましょう。

業者に依頼する

ゴミが多い場合は、業者に依頼するほうが効率よく処理できます。
量が多い場合はかなりの重量になるので、運搬にかかる費用や負担を計算すると、業者のほうがコスパがよくなる場合もあるでしょう。

抜根作業からゴミ処理まで、一連の業務を依頼できる業者に依頼するのも選択肢の1つです。
ゴミ処理代などにかかる費用や手間をまとめられるのでおすすめです。

【伐採110番】に見積もりする

ゴミ処理施設に持っていく

ゴミ処理施設に自分で運搬できれば、業者に頼んだり粗大ごみとして出したりするよりも安くなるでしょう。
ゴミを細かくする必要はなくなりますが、運搬できる車両などを用意する必要があります
トラックをレンタルすると別途費用がかかるので、他の方法と比較検討し、コストを計算してみてください。

ゴミ処理施設に持っていく日の予約などが求められるケースもあるので、気を付けましょう。

業者に依頼するなら「伐採110番」

伐採110番

自分で抜根するには時間や体力、気力が必要です。
そこまでできないと思う方は、伐採や抜根を請け負う「伐採110番」に相談してみましょう。
全国対応しており、無料で見積もりを出してもらえます

建物の近くに根を張っている木は、抜根すると建物の土台や設備に影響する場合もあるので、プロに見てもらうほうが安心です。
プロに依頼すれば手際よくきれいに抜根できるので、ぜひ気軽に見積もってもらいましょう。

【伐採110番】に見積もりする

伐採・抜根業者の上手な選び方については、おすすめの伐採業者や選ぶポイントをまとめた記事をご覧ください。
抜根業者に依頼するメリットや、費用相場なども紹介しています。

まとめ

道具

基本的な抜根の道具は、ホームセンターなどで用意できるものばかり。
必要な道具があれば自分でも抜根できますが、ジャッキやチェーンブロックなども使いながら、コツをおさえて楽に作業しましょう。
体力や時間も必要なので、大変だと思ったら業者依頼も検討してください。

抜根の前にまずは伐採が必要です。

伐根の費用にについて詳しく知りたい方は、伐根の費用相場や料金、業者の選び方をまとめた記事も読んでみてください。