【伐採】チェーンソーの選び方ー資格は必要?安全な切り方やおすすめ10選
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チェーンソーは、木の伐採をするために必須の道具です。
しかし、大木を伐採できるほどの力を持つため、使い方を間違えると危険な道具でもあります。
チェーンソーを使う場合には、正しい使い方や安全な切り方を学びましょう。
また、初めてチェーンソーを購入する場合、選び方が大切です。
この記事では、「チェーンソーの選び方」と「おすすめのチェーンソー」だけではなく、正しい使い方や安全な切り方も解説していきます。
目次
チェーンソーで伐採する際の準備
まずは、チェーンソーで伐採する際の準備を解説していきます。
用意するものは多いですが、安全のためにも準備を怠らないようにしましょう。
伐採に必要な道具
- チェーンソー
- なた
- カナヅチ
- クサビ
- ロープ
最低限、必要な道具は上記の通りです。
まず、木を伐採するためにチェーンソーは必須。
なたは、伐採の邪魔になる枝などを切るために使います。
木を倒しやすくするために、クサビとカナヅチを使います。
また、木を倒したい方向に引っ張るための丈夫なロープを準備しましょう。
伐採の道具に関して詳しくは、伐採に必要な道具や、安全に自分でもできるグッズや伐採費用をまとめた記事を参考にしてください。
伐採する際の服装
続いて、チェーンソーを使って木を伐採するための服装を紹介します。
普段着で行うのではなく、できる限り安全に配慮した服装を心がけましょう。
- 作業しやすい服(長袖・長ズボン)
- 手袋
- ゴーグル
- ヘルメット
上記が最低限、必要な服装です。
まず、上下ともに長袖長ズボンを着用しましょう。
できれば、作業に適した作業着やつなぎが生地も分厚く安全です。
手袋は、滑り止め加工されたものや、チェーンソーの振動を軽減してくれる防振手袋をおすすめします。
ゴーグルは木を伐採している途中に発生する木屑や、細かいゴミから目を保護してくれます。
最後にヘルメットですが、高い場所から枝などが落ちてくることもあるため、頭を守るために必要。
また、体を保護するための保護ジャケットやチャップスなども販売されているため、安全を考えるのであれば着用しましょう。
防護服の着用は、事業や業務で使用する場合には義務化されています。
チェーンソーで伐採する際の手順
チェーンソーで、木を伐採する際の手順を解説していきます。
まずは工程をしっかりと確認し、必要な作業を覚えておきましょう。
伐採する木の状況を確認する
最初に、伐採する木の状況を確認しましょう。
木の傾きやどのように切り倒すのかなど、全体像を考えます。
また、周囲の状況も重要です。
狭い場所であれば、そのまま切り倒すことに危険を伴う場合もあります。
伐採した木を倒す方向を決める
伐採した木をどの方向に倒すのか決めます。
周囲に建物や道路などがある場合は、必然的に別の場所に倒す必要があります。
また、斜面になっている場所に倒すのもやめましょう。
木が倒れてから予想できない方向へ転がることもあり、非常に危険です。
倒す方向の障害物や不要な枝を取り除く
続いて、倒す方向の障害物や、木に生えている不要な枝を取り除きます。
倒す方向に障害物があると、木が跳ねて他の方向に向かう可能性があります。
また、伐採の邪魔になる枝も取り除いておきましょう。
倒す方向と逆の枝を切ることで、重心を倒したい方向に向けることも可能です。
他にも不要な枝を取り除くことで、周辺の木に引っかからないようスムーズに木を倒せます。
ロープやワイヤーを設置する
木を伐採する場合、ある程度は切り方で倒れる方向をコントロールできます。
しかし事故や怪我を防止するためにも、より確実な方法で倒れる方向を固定します。
ロープやワイヤーを使用して、木が倒れる方向をコントロールしましょう。
丈夫なロープやワイヤーを、切りたい木と倒したい方向に固定します。
木を倒す方向にロープで引っ張ることで、定めた方向に倒せます。
チェーンソーで受け口と追い口を作る
一番重要なことですが、木の伐採はただチェーンソーで切るのではなく、方法があります。
受け口と追い口と呼ばれ、受け口は木を倒したい方向に、追い口は反対側から切り込みます。
受け口は、真横へ3分の1ほどまで切り込みを入れ、少し上の30~45度ほどの角度で先ほどの切り込みに向かって進めましょう。
少しイメージしづらいかもしれませんが、最終的には受け口が潰れることで倒したい方向に木が倒れます。
受け口は、三角形になるように作ります。
次に、受け口の逆から追い口を切り込みましょう。
受け口の少し上にくるように、真横に3分の2ほど切り込んでください。
木を倒す
後は自然に気が倒れるのを待ちますが、倒れない場合には追い口にクサビを打ち込んだり、手で押すことで倒れやすくなります。
この時、周りに人がいないかは十分に確認してください。
伐採した木を解体する
最後に、伐採した木を解体します。
しかしなにも考えずに解体すると危険もあるため、十分に注意しましょう。
木が完全に倒れて地面についているのであれば、とくに問題はありません。
しかし完全に倒れきっていない場合、木には圧縮された力が溜まっています。
ポイントは、木の先端は下側から、根本は上側から切り始めることです。
先端を上から押さえると根本が反動で動くため、非常に危険。
根本側は逆の力が働いており、下から力を加えると先端が一気に落下します。
深く考えると難しいですが、先端は下から幹の半分ほどまで切り、残りは上から切ります。
根本側はこの反対。
木の伐採と解体は、仕組みを理解していないと危険な作業もあります。
できれば個人での伐採ではなく、専門業者への依頼がおすすめです。
個人で伐採したいと考えている方は、伐採を自分でする方法ををまとめた記事をご覧ください。
自分でできる庭木の種類、安全に行う準備や注意点など詳しく紹介しています。
チェーンソーで伐採する際のポイント
チェーンソーで木の伐採を行う場合には、安全に作業するためのポイントがあります。
チェーンソーを使いこなせるか確認する
まずは、チェーンソーを使いこなせるのか確認しましょう。
木の伐採にはチェーンソーが必須ですが、誰でも簡単に扱える道具ではありません。
簡単に人の命を奪うほどの力があるため、使い方を熟知しているかは重要です。
もし使いこなせる自信がない場合には、業者などに依頼したほうが安全です。
安全な体勢で伐採する
チェーンソーを使っている、もしくは使おうと考えているのであれば、キックバックという言葉を聞いたことがあるでしょう。
キックバックは、主にチェーンソーの先端が木などに触れた時や刃が強く挟まれた時に起こる現象で、反対方向や上方向に跳ね返る反動のことです。
チェーンソーによる事故の多くはキックバックによるもので、予測できない動きを起こします。
防ぐためには両手でしっかりと持ち、体の少し右側に構えることです。
右側に持っていると、キックバックが起こっても体に触れるリスクを下げられます。
また安定した体勢と姿勢を心がけ、危険な道具を扱っていることを忘れないでください。
伐採する際の環境を整える
木を伐採する際は周囲の環境を確認し、伐採しても問題のない環境に整えます。
周りに人や動物がいないことを確認し、作業している間は近寄れない環境にしましょう。
たとえば、家族や知り合いには木を伐採することを伝えておき、安易に近づかないよう警告してください。
また周りに知らせておくことで、もし事故があった場合にも発見してもらいやすくなります。
チェーンソーを起動する時は、刃が何かに触れていないかを確認します。
刃が何かに触れている状態で起動すると、キックバックを起こす可能性があり非常に危険です。
ほかにも刃に異物が挟まっていないかなど、整備と確認も怠らないようにしましょう。
当たり前の話ですが、整備など刃を触る場合にはチェーンソーを確実に停止した状態で行なってください。
チェーンソーを選ぶポイント
チェーンソーと言っても、さまざまな種類があります。
動力や大きさなど、使用用途に合わせて購入しましょう。
用途に合っていないものでは使い勝手が悪く、危険を増やす可能性もあります。
まずは自分の使用する用途を明確にし、選ぶポイントを参考にしてみてください。
動力で選ぶ
最近の工具はさまざまな動力のものが販売されており、チェーンソーも同様です。
チェーンソーの動力には、「エンジン式・充電式・電源式」の3つがあり、それぞれ特徴が異なります。
簡単には、パワーならエンジン式、静音性は充電式、手軽さは電源式といった選び方ができます。
それぞれ詳しく確認していきましょう。
エンジン式
エンジン式は、最もパワーのある動力です。
林業などプロが使用しているのはエンジン式が多く、太い木でも伐採できます。
また、3つの動力の中では最も音が大きく、住宅の多い場所では使いにくいかもしれません。
他にもエンジンを搭載しガソリンを入れることから、重量は重くなりがちです。
エンジン式は主にプロ向けであり、個人使用には向いていないチェーンソーです。
充電式
充電式は、バッテリーでチェーンソーを駆動させます。
エンジンを使用しないため、駆動音はエンジン式よりも小さく、取り回しの良さが特徴です。
ガソリンを入れる必要もなく、手軽に使えるチェーンソーと言えるでしょう。
ただしパワーはエンジン式よりも劣るため、太すぎる木は伐採できません。
充電式は手軽なチェーンソーですが、万能ではなく場面を選びます。
電源式
電源式は、最も手軽に使えるチェーンソーです。
ただ本体のコードをコンセントに接続しながら使うため、使う場所や用途は限られます。
とても手軽ですが電源がなければ使えず、主な使用場所は家庭のガーデニングなど。
パワーも強くはなくコードが常にあるので、趣味の延長として使うのにちょうどいいチェーンソーと言えます。
ハンドルで選ぶ
チェーンソーは、ハンドルに2つのタイプがあります。
「トップハンドル・リアハンドル」があり、ハンドルの位置によって使い勝手が変わります。
一度、購入するとハンドルの位置は変えられないため、よく考えてから購入しましょう。
トップハンドル
小型のチェーンソーに採用されていることの多いのが、トップハンドルです。
チェーンソー本体の上部にハンドルがついているので、チェーンソー自体が小さく取り回しの良さが特徴。
細い木を切ることが多い場合など、持ち運びやすさや取り回しやすさを重視するのであれば、トップハンドルを選びましょう。
リアハンドル
大型のチェーンソーに採用されることの多いのが、リアハンドルです。
全長が長くなりチェーンソーの反動を抑えやすいため、大きめの木を切ることが多い場面で使いやすいです。
安定性は高いですが、大型になるため取り回しは悪く万能とはいきません。
しかし高所作業に不向きなぐらいなので、汎用性の高いハンドル形状です。
大きさで選ぶ
チェーンソーの大きさは、「大型・中型・小型」の3つに分類されます。
動力やハンドルと同じように、使う場面や用途によって使い分ける必要があります。
たとえば、庭ぐらいの作業であれば小型、ある程度万能に使いたい場合は中型、大径木の伐採には大型といった分け方が可能。
まずは自分の使う用途を考えてみましょう。
小型
チェーンソーを使うのは初めてで、ちょっとした作業に使いたい場合は小型を選んでください。
主に刃の長さが250mm以下の商品が多く、小さい刃ではありますが、庭木ぐらいであれば十分に対応できます。
重量も軽いため、女性でも問題なく扱えます。
中型
中型は最もバランスが良く、幅広い作業に対応できます。
刃の長さは250mmから400mmほどで、庭だけではなく小さめの雑木林などでも活躍します。
動力も3つすべてが揃っているサイズであり、今後の汎用性を考えるのであれば一番おすすめの大きさです。
大型
大型のチェーンソーは、刃の長さが400mm以上になるため、慣れている人でなければ取り扱いが難しい大きさです。
主にプロ向けの大きさですが、太めの木も伐採できるので、伐採する機会が多い場合には大型を選びましょう。
反対に、初心者には扱いが危険な大きさでもあります。
もし初心者で大きな木を伐採したい場合は、自分でやるのではなく専門の業者へ依頼したほうが安全です。
排気量で選ぶ
エンジン式のチェーンソーを購入する場合には、排気量で選びましょう。
排気量は車やバイクと同じで、数字が大きくなるほど力が強くなります。
重量も比例して重くなるため、大きければいいのではなく、用途にあった排気量を選択してください。
- 小排気量(35cc以下)
- 中排気量(35cc〜60cc)
- 大排気量(60cc以上)
簡単には、おおよそ上記のような分け方になります。
小排気量は高所での枝打ちや、ちょっとした木の伐採に向いています。
中排気量はバランスが良く、どのような場面でも使いやすいです。
大排気量は林業など、主にプロが使用する排気量と考えてください。
主にチェーンソーの大きさと同じような分け方になるため、使う場面で選ぶとよいでしょう。
電圧で選ぶ
電圧は、充電式のチェーンソーを購入する場合に選ぶ必要があります。
- 18V
- 36V
主な電圧は18Vと36Vです。
これはエンジン式の排気量のようなもので、小さな電圧で大きなチェーンソーは動かせません。
充電式はエンジン式ほどのパワーはなく、18Vは小排気量、36Vで中排気量と同程度と考えてください。
おすすめの伐採用チェーンソー
ここでは、おすすめの伐採用チェーンソーを、3つの動力に分けて紹介します。
【エンジン式】おすすめの伐採用チェーンソー
まずは、エンジン式の伐採用チェーンソーを紹介します。
基本的には場所を問わず使いたい、パワーが欲しいという方に向いています。
ハスクバーナ エンジン式プロフェッショナル・ソー
排気量43ccのエンジン式チェーンソーです。
排気量は中排気量で、安定性の高いリアハンドルを採用しています。
すべてが中間的な大きさのため、万能的に使えるチェーンソーです。
マキタ エンジンチェーンソー
電動工具で有名なマキタのチェーンソーで、排気量は30ccの小型です。
刃の長さは350mmと中型ですが、トップハンドルを採用し、取り回しの良さが大きな特徴です。
新ダイワ エンジン チェンソー
25ccの小型チェーンソーですが、その分価格も安く、最初の1台にもぴったりです。
エンジン式としては重量も軽く、小さめの木を伐採する際や、枝打ちにも使いやすいでしょう。
ゼノア エンジン式チェンソー
35ccと小排気量ですが、リアハンドルを採用しているため安定性の高いチェーンソーです。
刃の長さは350mmと中間で、小さめの木を伐採するのであればちょうどよいでしょう。
【充電式】おすすめの伐採用チェーンソー
続いて、充電式のチェーンソーを紹介します。
商品によっては、エンジン式の中排気量に匹敵するほどのパワーを持ち、毎日の使用でも十分に対応できます。
京セラ 充電式チェンソー
18Vの小型チェーンソーです。
小さめの木の伐採や枝打ちにはちょうどいい大きさで、メンテナンスもしやすく設計されています。
家庭やちょっとした林などで使いやすいチェーンソーです。
マキタ MUC204DZ 充電式チェーンソー
こちらも18Vの小型チェーンソーで、トップハンドルを採用していることから、取り回しの良さが特徴です。マキタはバッテリーを他の工具にも使えるため、工具をマキタで揃えている場合にもおすすめです。
KOSHIN SCS-3625 充電式チェンソー
36Vのバッテリーを採用しているため、エンジン式の中型に匹敵するパワーがあります。
少し太めの木や、長めの作業で力を発揮するでしょう。
パワーはありますが、トップハンドルの採用と短めの刃で、取り回しの良さはしっかりとあります。
【電源式】おすすめの伐採用チェーンソー
最後に電源式のチェーンソーを紹介します。
電源式はコードで直接給電するため、充電切れがありません。
使える場所は限られますが、自宅の庭など限定的な場所で使うにはいいチェーンソーです。
HiKOKI 電気チェーンソー
家庭用電源の100Vに対応している、小型のチェーンソーです。
刃の長さは250mmと短めですが、安定性の高いリアハンドルを採用するなど作りは本格的です。
マキタ 電気チェンソー
充電式でも有名なマキタが販売している、電源式のチェーンソーです。
刃の長さは350mmと中間的なサイズにしており、自宅で使う分には十分なチェーンソーです。
高儀 EARTH MAN 電気チェーンソー
こちらも350mmの刃を採用していますが、価格が非常に安く初めての1台にも向いています。
重量は3.2kgと少し重めですが、リアハンドルを採用しているため、安定した使いやすさです。
安全に伐採をするなら「伐採110番」に依頼
チェーンソーは、個人で使用する分には資格も必要なく、気軽に木を伐採できる便利な道具です。
しかし非常にパワーがあるため、常に怪我の可能性も持っています。
場合によっては命に関わる事故につながることもあり、不安な方は専門の業者への依頼を検討してください。
「伐採110番」は、わかりやすい明朗会計で伐採の代行をしています。
現地調査や見積もりも無料で行なっているため、まずは依頼してみてはいかがでしょうか。
業者へ依頼すれば、怪我などのリスクがなくなるだけではなく、必要な道具も伐採に使う時間もありません。
伐採費用が気になる方は、伐採の費用相場や、作業ごとの単価や安くするコツをまとめた記事をご覧ください。
まとめ
木はチェーンソーを使えば、簡単に伐採できます。
また、個人でチェーンソーを使用する場合には資格も必要ないため、手軽な方法とも言えるでしょう。
ただし、業務利用の場合には講習の受講と証明書の提出が必要です。
またチェーンソーは怪我のリスクも高いため、扱いは十分に注意してください。
もし怪我や体力に心配がある場合には、無理をせず伐採を行なっている業者へ依頼しましょう。
抜根も必要な場合は、抜根の費用相場や業者の選び方をまとめた記事も読んでみてください。