太陽光発電投資のリスクは?個人でソーラーパネル運用をするメリット・デメリット
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老後資金の不安や現在の収入の不安などで、投資を考えている人も多いのではないでしょうか。その中で“リスクが低くて利回りが高い”という噂を聞き、太陽光発電に興味をもっている人も多いでしょう。
今回は、太陽光発電投資が現在注目されている理由や太陽光発電投資のメリット・デメリットなどを説明します。失敗する確率を下げるために確認するべきことも説明するので、参考にしてください。
目次
太陽光発電投資が注目されている5つの理由
株式投資や不動産投資など、さまざまな投資がある中、現在は太陽光発電投資が注目されています。なぜ注目されているのか、考えられる理由を説明します。
比較的安定した収入が見込める
太陽光発電投資では、“固定価格買取制度(FIT制度)”が使えます。固定価格買取制度とは、10~20年間、同じ単価で電気を買い取ってくれる制度です。たとえば、2022年の10kW未満の売電単価は、17円/kWhです。
仮に2023年、売電単価が1円/kWhになったとしても、2022年に契約した人は10年間17円/kWhで電気を売れます。そのため、太陽光発電導入から10~20年間は比較的安定した収入が見込めます。
難しい知識が不要
株式投資や不動産投資をする場合、ある程度専門的な知識を蓄える必要があります。インターネットや本の情報のみならず、さらに深い情報を手に入れたいのであれば、セミナーへの参加やスクールへの入会も必要でしょう。
たくさん勉強する場合、それだけ多くの出費が生まれます。一方で太陽光発電は、あまり専門的な知識を必要としません。定期メンテナンスや管理業務などは、業者にすべて任せられます。また、売電収入は毎月自動的に振り込まれます。
そのため、投資家の業務は太陽光発電を設置することだけです。投資初心者でも始めやすい仕組みができあがっているので、太陽光発電投資は投資家デビューを考えている人におすすめです。
融資を受けられる
規模によるものの、太陽光発電投資を行う場合、1,000万円近い初期費用がかかります。1,000万円も用意できない、そう思った人が多いでしょう。しかし、1,000万円の現金がなくても太陽光発電は始められます。そのカギを握るのが“融資”です。
年収で400万円程度あれば、頭金や貯金がなくても融資を受けられる可能性が高いです。そのため、まずは銀行や太陽光発電投資を専門に扱っている会社などに相談してみましょう。
個人も参入できる
少し前まで、太陽光発電投資は企業が行うものでした。初期費用が非常に高かったからです。しかし、現在は初期費用がかなり安いです。
FIT制度が始まった時期に比べて、今は設置費用が3分の1程度まで下がっています。初期費用が安くなった理由は、3つ考えられます。
- 発電装置の効率が上がった
- スペックが高い機器を安く製造できる仕組みができあがった
- 昔よりもアイテムを安く仕入れられるようになった
そのため、少し前から企業のみならず、個人の参入も増えています。
投資商品の中でも低リスク
近年話題に上がることが多い仮想通貨投資。非常に魅力的な投資ですが、その実態はハイリスク・ハイリターンです。1億円以上の利益を得られる人がいる一方、多額の損失を出して自己破産した人も存在します。
これは株式投資や不動産投資などでも同じです。しかし、太陽光発電投資で大きな損失を負ったという事例はあまり聞きません。その理由をまとめました。
- FIT制度により、10~20年間の買取単価は保証されている
- 太陽が当たれば発電できるため、どこに設置しても失敗しにくい
- 太陽が当たれば必ず売電収入が生まれる
- 補助金制度が充実しているため、初期費用を安くできる
他の投資に比べて、太陽光発電は負けにくい仕組みが整っています。ローリスクで動かせるので、着実に資産形成したいと考えている人にピッタリでしょう。
太陽光発電投資(太陽光ファンド)の仕組み
太陽光発電投資の仕組みを説明します。
- 事業主が屋根や空き地に太陽光発電設備を設置する
- 太陽光パネルやパワーコンディショナーと呼ばれる設備が、太陽の光を吸収し電力を生み出す
- 生み出された電力は送電線を通じて、電力会社に送られる
- 送られた電気を電力会社が買い取る
- 電気がお金に換わり、それが事業者に支払われる
実物資産を保有し収益を得る仕組みであるため、太陽光発電はよく不動産投資と比較されます。
しかし、太陽光発電投資は不動産投資のように空室リスクがありませんし、広告費をかける必要もありません。そのため、天候さえよければ太陽光発電投資は安定的に稼働してくれます。
こちらの記事では、太陽光発電のソーラーパネルについて解説していますので、あわせて参考にしてくだい。
個人投資に向いている?太陽光発電に投資をするメリット
数ある投資商品の中でなぜ太陽光発電投資を選ぶ必要があるのか、と疑問を抱いている人もいるでしょう。メリットを説明するので、参考にしてください。
平均的に高利回り
太陽光発電投資は、利回りが高い傾向にあります。たとえば、土地つき太陽光発電投資であれば、表面利回りが10%を超えるケースも多々あります。もちろん、土地購入代・システム購入費用・設置費用込みです。
ちなみに資産運用の平均利回りは3~5%、不動産投資の表面利回りの理想は3~3.5%と言われています。このように比較すると、太陽光発電投資は非常に利回りが高いことがわかります。
寿命が長い
ソーラーパネルの寿命は30年程度と言われています。一般的に保証期間も10年以上設けているケースが多く、万が一のときも安心です。
メーカーによっては、25年の保証をつけています。保証期間が長い理由は、“保証期間中はソーラーパネルが問題なく稼働する”とメーカーが想定しているからです。
投資を行ったら売却して処分できる
FIT制度の期間は10~20年です。この期間が終わると売電単価が大きく下がります。そのため、出口戦略についても考えなければいけません。
そこで注目されているのが、太陽光発電の売却です。稼働実績がある、発電量の見通しが立っている、などの理由から現在は太陽光発電の中古物件のニーズが高い傾向にあります。そのため、万が一太陽光発電が不要になっても処分先で困ることはないでしょう。
経済や市場の状況に影響されない
株式投資や不動産投資は、経済や市場の状況に左右されやすい投資です。そのため、安定した収益を得るのは難しいでしょう。一方で、太陽光発電投資は比較的安定した収益を狙えます。その理由をまとめました
FIT制度によって10~20年間、売電単価が変わらない
年単位で見れば、比較的安定した日射量を確保できる
経済が落ち込んでも感染症で混乱が起こっても、あまりダメージを受けないのは太陽光発電投資の強みでしょう。
節税対策になる
太陽光発電投資は、生産性向上が期待できる機械装置として節税制度の対象です。減価償却や特別償却などを活用すれば、支払う税金の総額を少なくできます。
メンテナンス業務や管理業務の委託費用も経費で落とせるので、上手く活用すれば大きな節税効果を得られるでしょう。ちなみに、太陽光発電は設置時に支払った消費税が返ってくる“消費税還付”も使えます。
メンテナンスは管理会社が行ってくれる
太陽光発電投資で必要な主なメンテナンスは、ソーラーパネルの清掃や設置場所に生えている草刈りなどです。他は、4年に一度の定期点検です。これだけでも太陽光発電投資のメンテナンスは非常にラクであることがわかります。
しかし、これらはすべて業者に委託できます。そのため、人によってはほぼ不労所得のような形で売電収入を受け取れるでしょう。
太陽光発電に投資をするデメリット
太陽光発電は非常に魅力的な投資です。しかし、当然デメリットもあります。リスクを軽減するために、しっかりデメリットも把握しておきましょう。
天候や地域によって売電価格が減少する可能性がある
太陽光発電投資は、太陽の光エネルギーを使って収益を生み出します。そのため、日射量が少ない環境下だと、売電収入は少なくなります。たとえば、晴天時の発電量を10としましょう。この場合、曇りの日は2~4、雨の日は1~2程度になると言われています。
また、北の地域になるほど発電量は少なくなるとされています。しかし、あまり大きなデメリットと捉える必要はありません。
太陽光発電の発電量シミュレーションの結果と実際の発電量が大きくズレるケースはほぼないからです。そのため、一度シミュレーションを行い、その結果に満足できるのであれば不満のない投資ができるでしょう。
出力抑制になる場合がある
出力抑制とは、電気の買取を電力会社が止めることです。電気の需要と供給を維持するために行われます。現在出力抑制がかけられているのは、九州エリアのみです。
予め出力抑制がかけられていることを知っておく、出力抑制対策をしておく、この2つを行えばリスクを最小限に抑えられます。
FIT制度からFIP制度へと変更になる
日本政府は、2030年までに脱炭素化を目指しています。今後は太陽光発電をはじめとした、再生可能エネルギーを利用した発電所の普及に力を入れていくでしょう。それに伴い、今後はFIT制度からFIP制度に変わると予想されています。
FIP制度とは、電気を売るとき、基準価格にプレミアム価格を上乗せする制度です。少しかみ砕いて説明すると、基本給のみの給料形態から基本給+歩合という給料形態に変わります。
そのため、これまでの太陽光発電投資とこれからの太陽光発電投資は、少し違ってくると予想されます。
しかし、FIP制度に変わっても、太陽光発電投資はローリスクで収入を得られる投資であることに変わりはありません。ハイリスクになるわけではないので、安心してください。
太陽光発電投資の利回りの計算方法
利回りには、“表面利回り”と“実質利回り”があります。まずは、表面利回りを求める計算式から説明します。
- 1年間の収益÷初期投資でかかった費用×100%=表面利回り
ザックリとした利回りを知りたい場合は、表面利回りで計算しましょう。次に、実質利回りを求める計算式を説明します。
- (1年間の収益-1年間の支出)÷初期投資でかかった費用×100%=実質利回り
ランニングコストを含めた、より詳細な利回りを知りたい場合は、実質利回りを使ってください。
太陽光発電投資は7割損する?よくある失敗パターンをおさらい
太陽光発電投資は、7割失敗すると言われることがあります。しかし、多くの失敗は事例から学ぶことで避けられます。安心してください。よくある失敗パターンを5つ紹介します。
シミュレーションと異なる
太陽光発電投資は、ある程度シミュレーション通りの収益が期待できます。しかし、予想外の出費が生まれると、シミュレーションが大きく崩れるので注意してください。よくある思わぬ出費は4つあります。
- 電力負担金
- 農地転用のための費用
- 雑草対策のための費用
- 採石・伐採するための費用
場所によっては、災害リスクもあるでしょう。大きな失敗をしないために必ず現地に出向いて環境を確認することが大切です。
業者によるトラブルや失敗
残念ながら、太陽光発電投資を紹介する業者の中には、存在しない物件を紹介して契約金をだまし取る悪徳業者が存在します。警戒心を解くために、セミナーを開催したり相談会を開催したりと、手の込んだ準備をしてくる悪徳業者もいます。
また、倒産しそうな会社と契約するのもよくある失敗パターンです。太陽光発電運用中に施行会社が倒産した場合、管理業務や手続きなどを依頼できません。
ローンの着手金を払った場合、それは戻ってこない可能性が高いでしょう。そのため、口コミや実績などを確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
保険の未加入による失敗
集中豪雨や土砂災害など、日本ではさまざまな災害が発生しています。今後も自然災害は起こるでしょう。もしも災害に巻き込まれた場合、メーカーや業者の保証で修理できるのでしょうか。答えは、ノーです。
施行ミスや通常使用での故障には対応していますが、どの保証も自然災害による故障には対応していません。そこで役に立つのが、“自然災害補償”という保険です。
この保険に加入していれば、災害でパネルが壊れても補償が適応されます。災害リスクを軽減できるので、なるべく保険には加入しておきましょう。
現地の確認不足による失敗
太陽光発電投資の失敗を避けたいのであれば、必ず現地確認を行いましょう。現地でチェックしたい項目をまとめました。
- 太陽の光を遮る障害物はないか
- 太陽光パネルに反射した光で周りに迷惑をかけないか
- 野生動物対策がされているか
- 配線や架台など、設備の品質に問題はないか
太陽光発電投資が成功するかは、ほぼ設置場所で決まります。繰り返しになりますが、面倒でも現地確認は必ず行ってください。
メンテナンスによる失敗
太陽光発電投資はメンテナンスフリーでラク、と言われることがあります。たしかに、他の業種に比べてメンテナンスの手間はあまりかかりません。しかし、投資としてしっかり収益を得ていくのであれば、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスを怠ると発電量が低下したりパネルが故障したりするので注意してください。ソーラーパネルのメンテナンスのみならず、配線・配管のチェックや除草作業など、細かい箇所にも目を向けましょう。
太陽光発電投資で後悔しないために確認するべきポイント
せっかく太陽光発電投資を始めるのであれば、成功させたいでしょう。そう考えている人に向けて、確認するべきポイントを5つ紹介します。これだけでも、失敗の確率を大きく下げられるので参考にしてください。
施工業者の実績や評判を確認する
太陽光発電投資を行う場合、業者選びは慎重に行ってください。なぜなら、悪徳業者も存在するからです。避けた方がいい業者の特徴をまとめました。
- 口コミや評判が悪い、またはいい口コミやいい評判しかない
- 施行実績が不明確
- 必ず儲かる、損をしない、などセールストークが派手
- 見積もりを渋る、または見積書に書いてある項目がザックリとしている
- 料金が相場よりも異常に安い・高い
口コミや評判を見て、総合的に判断することが大切です。可能であれば、SNSを使って最近その業者を利用した人の意見も参考にしてください。
保険に加入する
太陽光発電投資、最大の敵は“自然災害”です。自然災害を避けることはできません。そのため、“保険”に加入して自然災害に巻き込まれたあとの備えを固める必要があります。保険に入った場合のメリットをまとめました。
- 大きな赤字を背負ったまま撤退する状況を回避できる
- 身の丈以上の負債を抱えるリスクを軽減できる
太陽光発電投資に利用できる保険は、主に4つあります。
- 火災保険
- 動産総合保険
- 賠償責任保険
- 休業補償保険
考え方にもよるものの、火災保険と動産総合保険は必ず入っておいた方がいいでしょう。これだけでも以下のリスクに備えられます。
- 火災
- 落雷
- 爆発
- 風災
- 雪災
- 雹災
- 水災
- 電気系事故
- 機械系事故
- 盗難
- 不測かつ突発的な事故
近隣トラブルがないか確認する
太陽光発電を平地に設置する場合、自然の景観を壊す恐れがあります。雑草除去を怠れば、泥水や枯れ木などが溜まり、近隣とのトラブルが発生する場合もあるでしょう。
また、太陽光パネルに反射した光がまぶしい・暑いというのも、よくあるトラブルの原因です。近隣トラブルを起こすメリットはありません。そのため、現地調査は必ず行いましょう。
現地調査をしっかりする
現地調査を行う場合、以下の項目もチェックしてください。
- 屋根の形状(建物の屋根に太陽光パネルを設置する場合)
- 土地の形状
- 日射量の目安
- 野生動物の生息状況や対策状況
- 太陽の光を遮る障害物
繰り返しになりますが、太陽光発電投資を成功させるためには、設置場所が重要です。疑問や不安がある場合は、すぐ信頼できる業者に相談しましょう。
メンテナンスを行う
太陽光発電を設置してもメンテナンスの義務はありません。しかし、資源エネルギー庁は4年に一度の定期点検を推奨しています。
太陽光発電投資で利益を出していきたいのであれば、必要経費と割り切ってしっかり点検を行いましょう。定期点検の費用は、1回あたり1~2万円が相場です。
太陽光発電投資の今後はどうなる?今から始めるには?
年々、売電単価が下がっており、不安を感じる人も多いでしょう。しかし、政府は“エネルギーミックス”で再生可能エネルギーの拡大方針を明確にしています。太陽光発電の接続量を増やす電力改革も並行して行われるでしょう。
これらを考慮すると、再生可能エネルギー発電が今後も拡大していく流れはほぼ間違いありません。そして、太陽光発電投資は他の投資商品に比べてローリスク・ハイリターンです。
現在であれば時代の流れに波乗りできると同時に、補助金制度が充実しているので比較的安く始められます。融資も受けられるので、自己資金が少なくても問題ありません。設備の売却にも需要があり、FIT制度終了後の対策方法もある程度確立しています。
そのため、今から太陽光発電投資を始めても遅くはないでしょう。ただ、今から始める場合は、以下のことを意識しましょう。
- 発電量や回収期間などのシミュレーションをしっかり行う
- 自分にあった保険に加入する
- 成功事例を参考にし、設置場所選びに力を入れる
太陽光発電投資はこのような人に向いている
太陽光発電投資は、以下のような人に向いています。
- リスクが低くて利回りが高い投資商品を探している
- 安定した収益が期待できる投資商品を探している
- 節税にピッタリな投資商品を探している
- 経済や市場に左右されにくい投資商品を探している
- ランニングコストや手間があまりかからない投資商品を探している
とくに、“リスクが低くて利回りが高い投資商品を探している人”には、ピッタリでしょう。資産運用の平均利回りは3~5%、不動産投資の目標表面利回りは3~3.5%と言われています。しかし、太陽光発電投資は10%以上の利回りも期待できます。
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出典:タイナビ
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まとめ
今回は、太陽光発電投資について説明しました。太陽光発電投資は、ローリスクで高い利回りが期待できる投資です。その魅力から、現在多くの人に注目されています。
補助金制度や融資制度が充実しているため、自己資金が少ない人でも始められます。そのため、気になっているのであれば、まずはタイナビを使って見積もりを依頼してみましょう。