おすすめ培養土20選|家庭菜園・初心者向けに選び方や使い方を紹介

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培養土 おすすめ

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植物の成長・開花・実の肥大など、植物を栽培するうえですべての基礎となる培養土。園芸店やホームセンターでも、数え切れないほどの商品が並んでいます。

種類が多すぎてどれを選べばいいか分からないという人も多いでしょう。

本記事では、培養土の選び方や使い方、家庭菜園・初心者向けのおすすめ培養土を、元種苗メーカー勤務の筆者が徹底的に解説します。

培養土とは?【家庭菜園・初心者におすすめ】

培養土

培養土とは、数種類の土をブレンドして作られた植物栽培用の土のことです。主にプランターや花壇などの、小さな面積での栽培に使われます。

特定の植物が好む条件にあわせて作られているため、手を加える必要がなく、買ってきてすぐに栽培を始められるのが特徴的です。

手間が省けますが、価格は高めに設定されています。自分で土をブレンドして培養土を作るほうがコスト面では安くすみます。

ただ「土の種類や配合比率などを考えるのは難しい。なにより面倒!」という人も多いでしょう。

そのような人や栽培初心者には、そのまま使える培養土が簡単でおすすめです。

培養土の選び方

選び方

培養土は非常に奥が深く、配合によって何千・何万通りの製品が開発されています。

しかしその植物に適した培養土を選ばないと、「生育しない・実がならない・病気になる」といった状態になりかねません。

ここでは、培養土の種類が多すぎてどれを選べばいいか分からない人向けに、培養土の選び方を解説します。

育てる植物にあわせて選ぶのが基本

対応植物によってカテゴリー分けされているので、それを目印にすれば分かりやすいでしょう。

  • 花や野菜、植物全般を育てる→花・野菜用培養土
  • 種まきや挿し木で苗を育てる→種まき・挿し木用培養土
  • 観葉植物や多肉植物を育てる→観葉植物・多肉植物用培養土

そのほかにもバラやブルーベリーなど、ある特定の植物専用の培養土もたくさん開発されており「専用培養土」と呼ばれています。

専用培養土は比較的高価です。ただし植物に特化した最適な土になっているため、非常に扱いやすく初心者には特におすすめです。

育てる植物の専用培養土があれば、それを使うのがもっとも簡単かつ、間違いのない選択でしょう。

培養土の適正価格はいくら?

培養土1リットルあたりの価格は、10円程度の格安なものから100円を超える高級なものまでとピンキリです。一体どの価格帯のものを選べばいいのでしょうか。

園芸店やホームセンターなどで購入する場合は、1リットルあたり30〜40円ほどのものを選べば間違いないでしょう。Amazonなどのネット通販では、定価とは異なる可能性があります。

培養土の価格は、使われている原材料に比例して決まります。基本的に「価格が高いほどよい土」の認識で問題ありません。

1リットルあたり10円前後の安い培養土は、必要な要素が欠けていてうまく生育しない可能性があります。購入は避けたほうが無難でしょう。

ただ、格安の培養土も全く使えないわけではありません。格安培養土をベースとして、肥料や排水性・保水性などを向上させる補助用土を加えれば、問題なく利用できます。

家庭菜園・初心者におすすめの培養土20選

おすすめの培養土

おすすめの培養土を4つのカテゴリーに分けて紹介していきます。

おすすめの花・野菜用培養土5選

花や野菜用の培養土は「汎用タイプ」とも呼ばれ、花・野菜以外の植物全般にも利用できます。

使いやすいものがほしい人は、花・野菜用培養土がおすすめです。

【おすすめの花・野菜用培養土一覧】

商品名 参考価格(税込)
(楽天市場)
内容量 肥料配合
瀬戸ヶ原花苑 花と野菜のプレミアム培養土 2,180円 40L あり
自然応用科学 プレミアムACE花と野菜の培養土 2,666円 5L あり
アイリスオーヤマ 花・野菜の培養土 990円 14L あり
アイリスオーヤマ ゴールデン粒状配合花・野菜の培養土 980円 12L あり
プロトリーフ 花野菜用かる~い培養土 1,464円 14L あり

※表示価格は楽天市場での価格(税込)です。定価とは異なる可能性があります。

1:瀬戸ヶ原花苑 花と野菜のプレミアム培養土

厳選された素材を使ったプレミアムな培養土。非常に軽く、肥料の効き目が約3ヶ月と長もちなのが特徴的です。

  • 主な原材料:ピートモス・ヤシガラ繊維など
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:40L
  • 価格:2,180円(税込)

2:自然応用科学 プレミアムACE花と野菜の培養土

約100日間持続する長もち肥料です。土によい微生物やカルシウムも配合されており、植物を健康に育てられます。

  • 主な原材料:ココヤシ繊維・バーミキュライトなど
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:5L
  • 価格:2,666円(税込)

3:アイリスオーヤマ 花・野菜の培養土

バーク堆肥をベースにした、元肥入りのスタンダードな培養土です。排水性がやや弱い傾向があります。

  • 主な原材料:バーク堆肥・ヤシガラファイバーなど
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:14L
  • 価格:990円(税込)

4:アイリスオーヤマ ゴールデン粒状配合花・野菜の培養土

通常の培養土に大きめの粒状培養土を加えることで、地力をグレードアップさせた製品。優れた通気性や保水性が特徴的です。

  • 主な原材料:バーク堆肥・粒状培養土など
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:12L
  • 価格:980円(税込)

5:プロトリーフ 花野菜用かる~い培養土

14リットルで3kgほどと、名前のとおり非常に軽いのが特徴です。持ち運びが楽なので、家庭菜園にピッタリ。

通気性や保水性もよく、植物もすくすく育ちます。

  • 主な原材料:ココヤシピート・バーク堆肥など
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:14L
  • 価格:1,464円(税込)

おすすめの種まき・挿し木用培養土5選

通常の培養土を種まき・挿し木で使うと、肥料が強すぎて発芽や発根に悪影響が出る可能性があります。

種まき・挿し木用培養土は、肥料を最小限またはゼロに抑え、発芽・発根に重要な通気性や保水性が優れています。種まき・挿し木からの栽培に最適です。

【おすすめの種まき・挿し木用培養土一覧】

商品名 参考価格(税込)
(楽天市場)
内容量 肥料配合
プロトリーフ さし芽・種まきの土 1,922円 14L なし
花ごころ さし芽種まきの土 1,200円 12L なし
SUN&HOPE さし木・種まきの土(ステビア配合) 1,304円 12L なし
自然応用科学 ポット・種まき培土 2,241円 40L なし
タキイ たねまき培土 2,310円 50L あり

※表示価格は楽天市場での価格(税込)です。定価とは異なる可能性があります。

1:プロトリーフ さし芽・種まきの土

栄養分が含まれない、清潔な種まき・挿し木専用培養土です。保水性に優れ、発芽や発根に最適なブレンドになっています。

  • 主な原材料:赤玉土・鹿沼土など
  • 肥料配合:なし
  • 内容量:14L
  • 価格:1,922円(税込)

2:花ごころ さし芽種まきの土

保水性・通気性に優れたブレンドで、初心者でも失敗なしで発芽させられるでしょう。活力材が配合されており、発芽後の初期生育も助けてくれます。

  • 主な原材料:ピートモス・バーミキュライトなど
  • 肥料配合:なし
  • 内容量:12L
  • 価格:1,200円(税込)

3:SUN&HOPE さし木・種まきの土(ステビア配合)

大きめの粒子を使用することで、高い保水性・通気性を実現しています。発芽・発根を促進する成分が含まれているため、挿し木・種まきに最適です。

  • 主な原材料:ゼオライトなど
  • 肥料配合:なし
  • 内容量:12L
  • 価格:660円(税込)

4:自然応用科学 ポット・種まき培土

育苗ポット専用の種まき培土。高い通気性や保水性で発芽しやすいのはもちろん、善玉微生物も含まれているため、健康な苗を育てられます。

  • 主な原材料:バーク堆肥・ピートモスなど
  • 肥料配合:なし
  • 内容量:40L
  • 価格:4,292円(税込)

5:タキイ たねまき培土

育苗箱やセルトレイで大量に苗を作る人におすすめな、種まき専用の培養土です。

窒素・リン酸・カリウムや微量要素も含まれており、効果は1ヶ月ほどで、長持ちするため元気な苗が育てられます。

  • 主な原材料:ピートモス・バーミキュライトなど
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:50L
  • 価格:2,310円(税込)

おすすめの観葉植物・多肉植物用培養土5選

室内でも快適に使えるように、昆虫対策などを施し、保水性・排水性を重視したブレンドが多くなっています。

【おすすめの観葉植物・多肉植物用培養土一覧】

商品名 参考価格(税込)
(楽天市場)
内容量 肥料配合
アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土観葉植物用 1,090円 14L あり
ハイポネックス 軽くてよく育つ観葉植物の土 1,499円 5L あり
花ごころ 観葉植物の土 600円 5L あり
プロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土 547円 3.5L あり
SUN&HOPE 観葉植物の土(ステビア配合) 453円 5L あり

※表示価格は楽天市場での価格(税込)です。定価とは異なる可能性があります。

1:アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土観葉植物用

大きめの粒子で優れた通気性や保水性を持つ、アイリスオーヤマのゴールデン粒状シリーズの観葉植物用土です。

軽石などを加えることで花・野菜用よりもさらに通気性を高め、加熱処理で雑草・害虫の混入を最小限に抑えています。

  • 主な原材料:粒状培養土・軽石など
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:14L
  • 価格:1,090円(税込)

2:ハイポネックス 軽くてよく育つ観葉植物の土

非常に軽く、吊るす観葉植物に最適な培養土です。生育初期に必要な肥料が含まれているため、植え付けでも植え替えでもそのまますぐに使えます。

  • 主な原材料:ピートモスなど
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:5L
  • 価格:1,499円(税込)

3:花ごころ 観葉植物の土

マグネシウムが配合されており、観葉植物をきれいな葉色にしてくれます。また、元肥も含まれているため、簡単・手軽に観葉植物を美しく維持が可能です。

  • 主な原材料:ココナッツファイバー・パーライトなど
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:5L
  • 価格:600円(税込)

4:プロトリーフ 室内向け観葉・多肉の土

大きめの粒状で汚れにくく、見た目にもよいため室内の観葉植物にピッタリ。土の色で水やりのタイミングが分かりやすいため、初心者にもおすすめです。

ただし製品単体では排水性が高すぎるため、頻繁に水やりをする必要があります。

  • 主な原材料:鹿沼土・赤玉土など
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:3.5L
  • 価格:547円(税込)

5:SUN&HOPE 観葉植物の土(ステビア配合)

軽くて有機堆肥入りで、非常に扱いやすい培養土です。根腐れを防止するゼオライトや、葉色をよくするマグネシウムが含まれており、健康にきれいな観葉植物を育てられます。

  • 主な原材料:ゼオライトなど
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:5L
  • 価格:453円(税込)

おすすめの専用培養土5選

専用培養土は、野菜や観葉植物などの大きなカテゴリーではなく、バラやイチゴ、ブルーベリーなど、ある特定の植物に最適な配合で作られた培養土です。

比較的高価にはなりますが、専用培養土を選べば、土が原因で失敗することはまずないでしょう。

【おすすめの専用培養土一覧】

商品名 参考価格(税込)
(楽天市場)
内容量 肥料配合
プロトリーフ 京成バラ園の土 1,020円 12L あり
花ごころ 洋らんの培養土 1,200円 12L あり
花ごころ 甘いイチゴをつくる土 1,000円 12L あり
刀川平和農園 ブルーベリーの培養土 1,246円 25L あり
刀川平和農園 オリーブの培養土 1,246円 25L あり

※表示価格は楽天市場での価格(税込)です。定価とは異なる可能性があります。

1:プロトリーフ 京成バラ園の土

オールドローズやミニチュアローズなど、幅広く対応している汎用性の高いバラ専用の培養土です。

バラに最適なブレンドで作られているため、手間いらずで初期の生育を順調に進められます。

  • 主な原材料:赤玉土・バーク堆肥など
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:12L
  • 価格:1,020円(税込)

2:花ごころ 洋らんの培養土

根の生長を促進させるココナッツハスクが配合されている、洋らん専用の培養土です。2種類の軽石とゼオライトで、高い排水性・保水性・保肥性が期待できます。

  • 主な原材料:軽石・ココナッツハスクなど
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:12L
  • 価格:1,200円(税込)

3:花ごころ 甘いイチゴをつくる土

海藻を使った有機成分で甘さをアップさせられる、イチゴの専用培養土です。病気に強くなる有効菌も配合されており、健康的に甘いイチゴが育てられます。

  • 主な原材料:バーク堆肥・ピートモスなど
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:12L
  • 価格:1,000円(税込)

4:刀川平和農園 ブルーベリーの培養土

pH調整済み、生育に不可欠なマグネシウムの配合、通気性・保水性・保肥性も良好な、ブルーベリー栽培に最適なブレンドの専用培養土。

手間いらずで簡単に利用でき、鉢植えだけでなく庭植えにもおすすめです。

  • 主な原材料:赤玉土・鹿沼土など
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:25L
  • 価格:1,246円(税込)

5:刀川平和農園 オリーブの培養土

根張をよくする酸素供給剤の配合に加え、有機質由来のpH調整剤と元肥を使った、根にやさしい作りになっています。

オリーブの苗木から植え替えまで、そのまま使える優れものです。

  • 主な原材料:赤玉土・腐葉土など
  • 肥料配合:あり
  • 内容量:25L
  • 価格:1,246円(税込)

培養土の使い方

培養土の使い方

市販の培養土の使い方は非常に簡単です。

【培養土の使用手順】

  1. 培養土をプランターなどに入れる
  2. 土にたっぷりと水を含ませる
  3. 土全体に水が馴染んだら種まき・植え付け

培養土の中には、肥料が入っているものと入っていないものがあります。

肥料が入っていれば元肥は不要です。肥料が含まれていない場合は、手順1の際に元肥を培養土に混ぜてあげましょう。

なお、肥料は種まき・植え付けの1週間前に入れるのが基本です。

【1ポイントアドバイス】赤玉土とあわせて土をグレードアップ!

培養土はそのままでも十分使えます。さらに赤玉土(小粒)を2〜3割ほど加えることで、生育がよくなる土にすることが可能です。

赤玉土(小粒)は、さまざまな培養土のベースにもなっている基本用土で、土の通気性・排水性・保水性・保肥性をよくしてくれます。

土の特徴や植物ごとに適切な配合比率などがあるため、「自分で配合するのは難しい」と感じる人が多いでしょう。

そんな場合でも、培養土に2〜3割の赤玉土(小粒)を混ぜるだけで、簡単に地力を高めることが可能です。是非、豆知識として覚えておいてください。

なお、赤玉土(小粒)のほかにも、腐葉土やピートモスを混ぜたり、プランターに鉢底石を敷いたりするのもおすすめです。

まとめ

培養土の選び方や使い方、おすすめ培養土について解説しました。

家庭菜園や栽培初心者には、自分で配合するよりもそのまま使える培養土が簡単でおすすめです。

この記事を参考に適した培養土を選び、健康的な植物栽培を楽しんでみてください。