トラクターのエンジンがかからない!原因と対処方法、エンジントラブルの対策を徹底解説!
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農作業に欠かせないトラクター。長年使用していると、「エンジントラブルで動かなくなってしまった…」ということが突然起こります。エンジントラブルにもさまざまな原因がありますが、古くなってきた機械を修理して使い続けるのか、思い切って手放すのかは悩みどころです。
今回は、トラクターのエンジントラブルの原因と対処法を解説するとともに、修理と売却のどちらがよいのかを比較します。また、売却のポイントについてもお伝えします。
目次
トラクターのエンジンがかからない原因
トラクターのエンジンの不具合にはいろいろな原因があります。ここでは、不具合がどのような原因が元で起こっているのか、対処法とともに解説します。
エンジンが始動できない
まず、エンジン自体が始動できない場合、バッテリーに不具合があることが原因です。具体的には、以下のようなことが考えられます。
- バッテリーの変形や損傷
- バッテリーの液量が少ない
- ターミナルがサビている
このような状況が見られたら、バッテリーを交換する必要があります。バッテリーの交換方法は機種によって異なります。取扱説明書を確認しながら交換しましょう。
また、単にバッテリーがあがっている場合もありますので、トラクターのバッテリーが上がったときの対処方法を解説している記事もチェックしてみてください。
オーバーヒートしてしまう
次に、エンジンがオーバーヒートしてしまう場合です。このときの原因は、以下のとおりです。
- 冷却ファンベルトのゆるみや損傷
- 冷却水の量が少ない
- ラジエタースクリーンにゴミやホコリが詰まっている
- エンジンオイルの量が少ない
- エンジンオイルフィルタの汚れ
以上のように、原因となる箇所が多岐にわたるため、一つひとつ問題がないか確かめていきましょう。冷却ファンベルトの張りが弱かったり、ベルトの劣化や摩耗が見られたりする場合には交換が必要です。また、それぞれの部品に汚れやホコリなどがあることも故障の原因となってしまうため、しっかりと掃除を行いましょう。
エンジンの力が出ない
エンジンの力が出ない・弱いという場合には、以下の原因が考えられます。
- エアクリーナエレメントの汚れや詰まり
- 燃料フィルタの汚れや詰まり
- ウォーターセパレータに水やゴミが溜まっている
こちらも、オーバーヒートが起こってしまうときと同様に、部品の掃除を行う必要があります。部品によって掃除までの目安となる時間も変わってくるため、取扱説明書をよく確認しましょう。
エンジンの回転が安定しない
エンジンはかかるものの、回転がどうしても安定しないという場合には以下に原因がある可能性があります。
- タンクキャップの内側のブリーザーにゴミやホコリが溜まっている
- 燃料フィルタの汚れや詰まり
- ウォーターセパレータに水やゴミが溜まっている
この場合も、部品に汚れなどが見られたらすぐに取り除きましょう。
エンジントラブルを起こさないための対策
エンジントラブルの原因や対処法について触れてきましたが、そもそもエンジントラブルが起こらないようにするためにはどうするとよいのでしょうか。ここでは、部品ごとの点検方法を解説します。
バッテリー
まず、外観の変形や破損を確認します。次に、各仕切りの液量が下限と上限の間にあるか確認し、少ない場合は蒸留水を補充します。また、ターミナルがサビていた場合にはサビも落としましょう。
冷却ファンベルト
ベルトの中央を指で押し、たわみ量が10 〜15mmと適切かどうか確認します。同時にベルトが摩耗していないか、破損していないかも確認してください。
ラジエタースクリーン
ボンネットを開け、ラジエタースクリーンを外します。ラジエタースクリーンに付着したホコリ等を、ハケで取り除いたり、空気を吹き付けたりして掃除しましょう。
オイルクーラ付き機種であれば、ラジエターとオイルクーラとのすき間も掃除する必要があります。ラジエターの奥にホコリが付着している場合、無理に取り除こうとせず、圧縮空気を吹き付けましょう。
エンジンオイル・エンジンオイルフィルタ
交換時期は外見からは判断ができないため、使用時間を元に決定するのがポイントです。100時間を目安に交換をお勧めいたします。エンジンオイルフィルタを交換する場合、必ずエンジンを始動する前か冷めている状態で行います。稼働前後すぐは、部品が熱く大変危険です。
エンジン下部にあるドレンプラグを外してオイルを完全に抜き取ったら、フィルタを外します。フィルタ合わせ面の汚れを確認し、ホコリ等を拭き取りましょう。ホコリが残ってしまうとオイル漏れの原因となるので注意が必要です。
また、オイル量が少ないようであれば補給しましょう。
エアクリーナエレメント
フタを取り外し、エレメントを抜き出して汚れを確認します。エレメントを変形させないように気をつけながら、エレメントの内側から空気を吹き付けるか、振動を加えてホコリ等を落とします。フタを再度つける際には、取り付け方向に注意してください。
クボタ純正 トラクター用 エアクリーナエレメント 15741-1108-3
燃料フィルタ
フィルタのタイプにもよりますが、使用時間や汚れ具合から交換時期を決めて確認しましょう。交換の際は、燃料コックを「OFF」にして、フィルタを取り外し、新しいものを取り付けます。
交換が済んだら、燃料コックを「ON」にして、燃料のエア抜きを行う必要があります。エア抜きは、火気のない換気のよいところで行いましょう。
ウォーターセパレータ
機種によっては目印で点検できるものもあります。掃除が必要な場合には、まずウォーターセパレータのコシ器を外し、コシ器内にある水やゴミを取り除きましょう。交換が必要であれば、新しいエレメントを取り付けます。
修理?それとも売却?
定期的な点検を行ったり、対処法を試したりしても、エンジントラブルが頻繁に起こってしまうこともあります。その場合には、修理に出すのがよいのか、売却して新しいトラクターを購入したほうがよいのか悩むところです。
かなり古い型なら修理するより売却してしまったほうがお得です。不具合の程度にもよりますが、使用部品がすでに製造中止になってしまっていることも考えられます。純正品が手に入らず他から取り寄せとなると、修理代が高額になることも珍しくありません。
長年使用しているトラクターであれば、別の不具合が起こった際にはさらにコストが大きくなってしまいます。また、繁忙期にトラブルが起こってしまった場合、修理に出したとしても、トラクターのバックアップがなければ長期間農作業ができなくなってしまいます。
リース・レンタルも1日あたり数万円と決して安くはない価格です。各メーカーでは基本性能を重視した低価格のシリーズも販売されているため、売却とあわせて新規購入を検討してもよいかもしれません。
トラクターの売却方法
トラクターを売却すると決めた場合、売却方法は以下3つが挙げられます。
トラクターを必要としている人に譲る
もし身近にトラクターを必要としている人がいるのであれば、安く譲ってしまうのも一つの方法です。
譲る際は相手との信頼関係が損なわれないよう、金額に関する折り合いはきちんとつけ、トラクターの状態に関する情報もできるだけ詳細に伝えておきましょう。可能な限り書面に残しておくことで、余計なトラブルを防げます。
ただし、売りたいときに運よく必要としている人が見つかればよいのですが、必ずしもすぐ現れるとは限らないのが難点です。
インターネットに掲載して売る
2つ目は、ネットショップやアプリ等に掲載して販売する方法です。フリマアプリやネットオークションは、空き時間でスマートフォンから気軽に出品することができます。
安くてもよいから、できれば売りたいと考えている人にはおすすめの方法です。ただし、商品情報の登録や購入検討者とのやりとりを自身で行わなければならないため、手間がかかります。同じモデルの商品が複数出品されている場合もあり、必ず「売れる」とは限らないことがデメリットとして挙げられます。
買取業者に買取を依頼する
最後は、買取業者に依頼する方法です。トラクターの状態などを伝えれば、買取業者で審査を行い買取金額を提示してくれるため、売主側にはほとんど負担がありません。また、金額がつかなくても引き取ってくれる可能性があります。
相談や見積もりは無料なので、まずは気軽に連絡してみるのがおすすめです。こちらの農機具のおすすめ買取サービスを比較している記事も参考にしてみてください。
買取業者にできるだけ高く買い取ってもらうには?
買取業者に買い取ってもらうなら、できるだけ高い金額で買い取ってもらいたいと思うものです。高額買取をしてもらうためにはいくつかのポイントがあります。
エンジンの状態が良い
まずは、部品やエンジンの状態が良いことが挙げられます。できるだけ良い状態で買い取ってもらうためにも、定期メンテナンスを行うのが望ましいでしょう。
国産メーカー
クボタ・ヤンマー・イセキなどの国内メーカーは人気があります。自分の持っている機種がどのくらいの金額で売れているのか事前に確認しておきましょう。買取サイトなどで買取額の相場を確認するのもおすすめです。
付属品が揃っている
アタッチメントや必要書類が残っているかどうかも、審査のポイントになることがあります。トラクターを新規購入した際には、付属のものがどこにいったかわかるよう、しっかり保管して売却する状況に備えておきましょう。
トラクターの売却は一括見積もり査定がおすすめ【中古農機市場UMM】
買取業者にもいろいろとありますが、複数の業者に別々に見積もりを依頼するのは手間と時間がかかります。そんなとき、「中古農機市場UMM」なら、農機具を持つ全国の加盟店へまとめて1回で見積もりを依頼し、最も高く買い取ってくれる業者を探すことができます。
一括見積もりは簡単です。公式サイトから、トラクターの情報と売主の情報を入力するだけでOKです。最短1分でできるため、忙しくてもすぐに買取依頼を行えます。
まとめ
トラクターのエンジントラブルの原因はさまざまです。適切な対処や定期的な点検を行えば、問題なく使用し続けることができます。
ただし、古い機械を使用し続けるとその分トラブルも起こりやすく、維持コストも高くなってしまいます。その場合は売却するのが望ましいでしょう。
一括比較サイトであれば、手間をかけずにより高額で買い取ってくれる業者を探すことができます。買取のポイントを抑えて利用してみてはいかがでしょうか。