林業とはどんな仕事?給料・資格・就業するまでのステップを徹底調査

B!
林業

※当記事はアフィリエイト広告を含みます。

「林業」と聞くとどのようなイメージがありますか?
実は日本は国土の3分の2を森林に覆われている、世界的にも恵まれた資源がある国です。

製材工場・木材バイオマス発電・CLTなどの取り組みにより、「林業は成長産業である」と言われて久しいですよね。
ですが、インフラの整備が整っていないことや、人手不足から期待されているほど伸びていないという現状です。

では、実際に林業はどのような仕事を行っているのでしょうか。
就業するには資格がいるのか、どのように就業するのかなど、気になる林業の現状について説明します。

林業とはどんな仕事?

木

林業とは、資源である森林を活かして守っていく仕事です。
伐採した木を加工して販売したり、森に木を植えて森林を守っていくことも林業で、基本的に森の中で行われます。

春に苗木を植え、夏は雑草やつるを切り取り、秋は余計な枝を切り落とし、冬は間伐をするというサイクルが一般的です。
重機やチェーンソーなどを扱ったり、専門的な知識や資格が必要なことも特徴です。

こちらの記事は、伐採に必要な資格を紹介sいていますので、あわせて参考にしてください。

林業をしたときの年収・給料の目安

林業

専門知識や技術が必要な林業。
森の中で仕事をするため、雨が降ると足元が悪くなり危険性が増したり、土砂崩れの危険性などもあるため仕事はできません。
晴れている日だけ仕事をするので、1ヵ月のうち20〜24日程度働くことになります。

給料は、日給1万円程度が目安。
民間の林業会社だと430万円程度、森林組合の場合は330万円ほどです。
ビジネスモデルを工夫することで年収1000万円を超えている人もいますが、一般的にはまだまだ高収入とはいえません。
チェーンソーなど危険な道具も使い、重い木を切ったり運んだりする仕事ですが、給料は高くないのが現状です。

林業に資格は必要?

クレーン

林業にはチェーンソーの利用や、木材の加工など様々な技術が必要です。
そのため、技術力を図る民間資格もたくさんあります。
資格が無いと就業できないというわけではありませんが、資格を持っているとある程度の技術力があることが証明されるので就業に有利になります。

森林技術協会が認定している資格は、名前が知られている資格。
林業の経営や指導をする資格「林業技士」や、情報解析や森林計画をする「森林情報士」などが一般的です。
資格の取得には林業に関する資格が必要だったり、林業で使用する機械の基本的な操作が必要。
また、1級の取得には林業関係の業務経験が5年以上必要になるため、少しハードルが高い資格でしょう。

初心者が取得するには「はい作業主任者」や「小型移動式クレーン」など、実務経験がなくてもとれる資格がおすすめです。

林業の資格取得方法

では、資格を取得する場合はどのようにしたらいいのでしょうか。
林業の現場は森の中で、扱う機械も個人ではなかなか準備できるものではありません。
そのため、資格の取得は講習などに参加することがおすすめです。
10〜20日間の実習で、チェーンソーや、刈払機、小型車両系建設機械などを扱える資格が取得できます。
林業では様々な機械を扱うので、基本的な機械の使い方を知っている、扱えると即戦力になれるでしょう。

また普通運転免許証を持っていると、ブルドーザーなどの車両系建設機械の資格の取得が楽になります。
普通免許を取得していない場合は、まずは普通免許の取得から始めるのがおすすめですよ。

林業の求人の探し方と就業するまでのステップ

会議室

林業の求人は大きく分けて3つのルートがあります。
1つ目が森林組合、2つ目が民間の林業会社、3つ目が第三セクターの職員です。

森林組合とは森林の所有者が組合員となり、共同して森林を育てている競合組合です。
国や県、市町村からの委託を受けて森林作業を行うことも多く、最も間口が広い就業先なのです。
では、このような就業先にはどのようにして就業するのでしょうか。

ガイダンスや相談会に参加する

林業に就業を考えている人は、ガイダンスや相談会に参加することが第一ステップです。
林業に関する情報の多くは一般的に流通していないため、就業を検討している人向けのガイダンスに参加して情報収集しましょう。

林業に関する基本的な情報が知りたい人は、全国森林連合組合の総合相談を利用したり、大阪や東京などの大きな会場で行われているガイダンスに参加することがおすすめです。
一方、地域別の具体的な特色が知りたい人や、仕事内容・条件などを知りたい人は都道府県別のガイダンスに参加することがおすすめ。
移住する場合は移住相談も乗ってもらえるため、林業への就業がぐっと具体的になりますよ。

また、実際に林業の仕事が自分に合っているのか、ボランティア活動やアルバイトを経験してみるのもおすすめです。
季節によって行う業務も変わるので、林業をすることを悩んでいる人は各季節ごとに参加してみると、一年を通しての仕事内容が分かりますよ。

資格も取得可能「林業就業支援講習」

林業へ就業する意思が固まったら、「林業就業支援講習」に参加するのがおすすめです。
5日間の体験コースもありますが、おすすめなのは20日間の実習コース
実地講習をした後に資格の取得もできるので、今後の就職活動に有利になりますよ。
受講料は無料で、宿泊費の補助も出ます。

講習は年に1回ほどしか行われないので、参加したい地域ではいつ開催されるのか早めに確認しておきましょう。
また、体験コースしか開催されない都道府県もあるので、いくつかの候補地を調べてみることがおすすめです。

就職活動をする

講習に参加した後は、就職活動を始めましょう。
まずは、林業労働力確保支援センターやハローワークに問い合わせるのがおすすめです。

希望している地域で募集がない場合は、近くの都道府県で一度就職して技術を身にを付け、希望の地域の募集があるときに転職するのもおすすめ。
そのほかにも一般公開はされていない民間企業の募集を探したり、気になる企業がある場合は直接問い合わせてみるのもいいですね。

林業について学べる「林業大学校」とは

木 女性

林業大学校」とは、林業を担う人材を育てるために作られた学校です。
林業を担う人材を育てることを目的として、日本一の森林率84%を誇る高知県に、平成27年に開校しました。
林業に就業することを考えている人なら、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

林業大学校は林業だけでなく、森林管理・木材産業・木材住宅の設計などの各分野を基礎から専門分野まで学べる学校として、林業に就業したい人から注目を集めています。
林業に必要な知識を学ぶ基礎過程、そして林業を学んだことがある人用の専門過程はそれぞれ1年間、1200時間の講義を受けます。
また、1日〜1ヵ月程度の短期過程もあるので、あなたに合うコースを確認してみてくださいね。

まとめ

日本の国土の3分の2を占める森林。
世界的にも恵まれた資源がある日本では、「林業は成長産業である」と言われながらも衰退しつつありました。
ですが、次世代のリーダーを育成するために林業大学校の開校などを始め、林業界も大きく変わりつつあります。
これからの林業を支えるために、まずは体験から始めてみるのはいかがでしょうか。