耕運機のエンジン不調の原因は?キャブレターの清掃で簡単に解消!

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耕運機

耕運機のキャブレターは泥などの汚れで詰まりやすく、エンジン不調の原因です。キャブレターは構造を理解して適切に扱えば、自分で分解して清掃できます。詳しいメンテナンス手順と注意点について解説します。

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春先の農作業が始まる頃、いざ耕運機を使おうとしたらエンジンが動かないというトラブルがしばしば発生します。そうなると繁忙期に耕運機を修理に出さなくてはなりません。

エンジントラブルの原因の多くを占めるキャブレターの詰まりは、キャブレターの構造を理解していれば、自分でメンテナンスが可能です。キャブレターはそれほど複雑な構造ではないので、メンテナンス方法を習得しておくといざというときに役立つでしょう。

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キャブレターの汚れがエンジントラブルの原因に

キャブレター

耕運機に見られるトラブルの多くはエンジンに関連するものです。実は、エンジンが始動しない理由は故障ではなく、キャブレターの詰まりであることがほとんどです。その場合は分解して清掃するだけで改善します。

キャブレターはエンジンの内部にガソリンを送り込む燃料供給装置です。ガソリンを取り込む際にホコリやゴミが入りこんで詰まってしまうことがよくあります。詰まりによってエンジンに燃料が供給されなくなると、エンジンが動かなくなってしまうのです。

エンジンが動かなくなってしまったら、修理を検討する前にまずはキャブレターの掃除をしてみましょう。エンジンのメーカーや型式によってキャブレターの形も異なりますが、基本的な構造はすべて同じです。機械にそれほど詳しくない人でも、手順通りに行えば難しい作業ではありません。

キャブレターを自分で清掃する方法

キャブレターを耕運機のエンジン本体から取り外して分解する方法を手順に沿って説明します。事前に注意点をよく読んでから作業をしてください。

まずは道具を揃えましょう。必要な道具はインターネット通販やホームセンターで手に入ります。

分解に必要なもの

  • ドライバ(プラス、マイナス)
  • プライヤー
  • メガネレンチ、ソケットレンチ、スパナなどのレンチ類
  • ラジオペンチ
  • 細かいネジなど、分解したものを入れておく容器

マイナスドライバーはメインジェットを外す際に使います。ただし、固くて回らない場合は無理をせず、プライヤーでつかんで回しましょう。

洗浄に必要なもの

続いて洗浄に必要なものです。

キャブレタークリーナー

キャブレタークリーナーは、泡タイプの方が流れてしまわずに使いやすいでしょう。細かい部分まで行きわたるのでおすすめです。

コンプレッサーまたは潤滑剤(パーツクリーナー)

キャブレタークリーナーを落とすときに必要です。小さな部品で風圧をかけられない場合は潤滑剤を使って落としましょう。

シャープペンシルの芯よりも細く柔らかい針金

細かい部品の小さな穴を掃除する際に便利です。キャブレターの部品は真鍮やアルミなど柔らかい素材が多いので、それらを傷つけないように柔らかいものを選びましょう。

手順1:キャブレターを取り外す

キャブレターをエンジンから取り外すには、まずエンジン周辺の構造をよく見て、どういう順番で外していけばよいかを確認します。機種によって構造は異なりますが、基本的にはエンジンのアクセルスロットルや燃料ホースなどがキャブレターに接続されているので、よく見ながら順番に取り外しましょう。

外す前と一つ外すごとの状態をいろいろな角度から写真に撮っておくと、組み立てるときの参考になります。

プラスドライバー・レンチ類・ラジオペンチがあれば、ほとんどのキャブレターは取り外せます。外した部品はキャブレター内部のものと混ざらないように、別にして保管するとよいでしょう。

手順2:キャブレターを分解する

キャブレターが取り外せたら、汚れてもいい古布や古紙の上で分解します。どのメーカーのどの型のキャブレターでも基本的な構造はほとんど同じです。以下の手順を参考に分解してください。

フロントチャンパーを開ける

はじめに、フロートチャンパー(フロート室)を開けます。キャブレターの真ん中のカップを留めているボルトをスパナなどで緩めて外します。

外す前に本体とフロートチャンバーに位置合わせのための印をつけておくのがポイントです。組み立てる際に作業が楽になります。

メインジェットを外す

カップを外すと、中にフロートという白い樹脂製の浮きがあります。その真ん中の筒の中にあるメインジェットを大きめのマイナスドライバーを使って外します。固くてネジが回らない場合は無理に回してネジ山をつぶさないよう、プライヤーでつかんで回すとよいでしょう。

それでも外れない場合は無理をしないでOK。力ずくで外そうとして壊れてしまっては大変です。緩めることができたら、メインジェットの奥に挿入してあるメインノズルごと引き抜きます。

抜きにくい場合は反対側からドライバーなどで押したり、キャブレター自体をドライヤーで温めたりすると外れやすくなるはずです。ただし、熱くしすぎると部品が変形してしまうのでほどほどにしましょう。

フロートを外す

次に、フロートを外します。フロートを留めているフロートピンという鉄の棒をラジオペンチなどで引き抜きます。ピンを抜くとフロートが外れますが、このとき、フロートについている銀色のフロートバルブを落とさないように注意してください。

パイロットジェットを外す

外せる場合はパイロットジェットを外します。キャブレターによって内蔵されている場合と外付けの場合があります。内蔵されているものは外すのが難しいのでそのままにします。

外付けの場合は外せます。これも外して掃除します。キャブを真上から見て、頭が平たいマイナスのネジがあればそれがパイロットジェットです。マイナスドライバーで慎重に外してください。

これも柔らかい部品なので、外れなければ無理に開けようとせず、そのままにしましょう。パイロットスクリューも分解して掃除するとより確実ですが、キャブレターの種類によって分解が難しいものもあります。専門的な知識や技術がない場合は無理をせず、分解するのはここまでにします。

手順3:パーツごとに洗浄する

分解できたら、部品をすべて洗浄します。泥や錆が溜まっていれば取り除き、キャブレタークリーナーをたっぷり吹き付けて洗浄します。細かい部分ほど詰まりやすいので、あまり強くこすらず、丁寧に汚れを落としましょう。

特に念入りに洗浄したいのが、フロートのニードルバルブ・メインノズル・メインジェットです。これらの部品にある小さな穴はすべてキャブレタークリーナーで汚れを取り除き、貫通させましょう。

目視で貫通を確認できない入り組んだ穴は、エアを吹き付けたり潤滑剤を流したり針金を通したりして、穴が通っていることを確認します。

最後にコンプレッサーで吹き飛ばすか潤滑剤を使ってクリーナーごと汚れを落とします。汚れがひどく詰まりが取れない場合でも、針金などで強くこするのは厳禁。部品を軽油か灯油、または漬け置き用のクリーナーに1~2晩浸けてから、コンプレッサーでエアを吹き付けると取れやすくなります。

手順4:元通りに組み立てる

洗浄が終わったら、分解した際の逆をたどって元通りに組み立てます。この際、フロートにフロートバルブを取り付け忘れないように気を付けてください。

また、ジェット類は強く締めすぎても、逆に緩くてもエンジンの作動に不具合が生じます。ネジを締めるときに力を入れすぎないようにしましょう。

組み立てたら、エンジンを動かし正常に作動するかどうかを確認します。うまく動けば無負荷最高回転数やアイドリング回転数などが基準値になるよう調整しましょう。

キャブレターを掃除する際の注意点

キャブレターを掃除する際の注意点をまとめます。

キャブレタークリーナーの扱いに注意

キャブレタークリーナーは汚れをよく落としますが、ゴムはクリーナーに弱く劣化したり伸びてしまったりするので、パッキンなどのゴムに付着しないように注意が必要です。

ジェット部分に注意

ジェット部分は真鍮やアルミでできていて柔らかいため、強い力を加えると変形し、燃料漏れなどほかの不具合の原因になります。ネジが固い場合も無理に回すと溝がつぶれてしまうので扱いに気をつけましょう。軽い力で取れない部分は分解を諦め、外部からできる部分を洗浄します。

わからない部分は触らない

エンジン部は、わからずに触ってしまうと故障の原因になる部品もあります。手順に挙げた部品なのか判断できず、外してよいかどうか迷う場合は外さずそのままにして、わかる部分だけ分解して洗浄しましょう。

掃除をしても改善しない場合は

キャブレターの洗浄後も症状が改善しない場合は、以下の理由が考えられます。

もう一度洗浄する

洗浄が不十分でまだ汚れが詰まっている場合は改めて分解して念入りに洗浄したり、分解しなかった部分を分解・洗浄したりすることで改善する可能性があります。自分で洗浄するのが不安な場合は専門の業者に依頼した方が安全です。

燃料を交換する

燃料に問題がある場合は、燃料が古くないか、水が混入していないか確認し、良質の燃料に変えてみましょう。

それでも改善しない場合は、故障や老朽化が考えられます。キャブレターの部品が壊れていたりパッキンなどが古くて変質していたりしていないか調べ、不具合があればキャブレターを交換しましょう。耕運機のキャブレターは、農機を扱っている店舗やインターネットの通販でもたくさん扱っています。

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まとめ

耕運機のエンジンがかからなくなるトラブルは、キャブレターの汚れが原因であることがほとんどです。キャブレターは分解や洗浄がしやすいため、自分で洗浄してエンジントラブルを解決することも可能です。

耕運機を使用する前にエンジンを始動させてみて不具合がないか確認し、もしエンジンがかからなかったり不安定だったりする場合は、キャブレターの掃除に挑戦してみましょう。修理を検討するのは、それからでも遅くありません。