斜面の草刈りを安全に!作業の進め方・草刈機の使い方・必要な装備を解説
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草刈りは平坦な場所だけではなく、斜面で行うこともあります。しかし、草刈りは草刈機や鎌といった刃物を使うため、平坦な場所よりも斜面ではさらに危険を伴います。
斜面で草刈りを行う方法やコツを知らなければ、怪我の可能性も低くありません。安全に作業を進めるためにも方法をしっかりと理解し、補助的な滑り止め道具も知っておくべきです。
この記事では、「斜面で草刈りを行う方法」を中心に、「コツ」「滑り止めのグッズ」などを解説していきます。
自分で草刈りを行うのが危険な斜面は、専門の草刈り業者に相談するのがおすすめです。
目次
大怪我の危険性も…斜面の草刈りの注意点
斜面の草刈りは、平坦な場所に比べて怪我の危険度が高まります。特に刈払機を使用する草刈りでは、ちょっとした不注意が大怪我に繋がる場合もあります。以下の注意点を確認し、安全に作業を行ってください。
また、もしもこれを読んで難しそうだと感じた場合は、草刈りの専門業者などへの依頼も検討してみてください。
転落・滑落の危険がある
斜面や段差がある場所では、転落や滑落のおそれがあります。特に注意すべきポイントはこれらの3点です。
- 雨上がりなどの草が濡れているときは作業しない
- 段差・高所などは作業前にチェックする
- 姿勢のバランスを保つよう意識する
雨上がりなどの草が濡れているときは作業しない
平面とは違い、斜面は足元が滑りやすくなります。とくに、雨上がりなどは濡れた草で簡単に足元が滑るため、作業は行わないでください。
段差・高所などは作業前にチェックする
草が伸びている状態では、地面の凸凹や段差などが見えにくいです。作業中は草刈り機の刃が動く範囲に意識が集中しているため、背後や少し離れた場所などの異変に気づくのが遅れがちです。
作業を始める前に、草刈りをする場所全体を確認して、危ない場所があればカラーコーンなどで印をしておくようにしましょう。
姿勢のバランスを保つよう意識する
斜面では両足が同じ高さにないため、常にバランスを崩している状態です。そこに重量のある草刈機を使用するため、さらにバランスを取るのは難しくなり、ちょっとした動作で転倒する可能性が高くなります。
平坦な場所と同じように考えていると、大怪我につながる可能性もあるため、バランスが悪い場所というのは常に意識しておいてください。
飛び石、キックバックの危険がある
草刈り機を使用する作業では、固い構造物に刃が当たり跳ね返ってくる「キックバック」や、刃に小石が当たることで起きる「飛び石」の危険があります。
視界が草で隠れていると、構造物に気づかずに草刈機が接触してしまう可能性が高まるので、危険そうな場所は作業開始時に刈り取っておくのがおすすめです。混み合った場所などでは草刈機では無く、草刈り鎌を使用することも考えましょう。
斜面の草刈り作業の進め方
斜面で安全に草刈りを行うためには、機械の操作だけでなく、事前に作業計画をしっかりとたてて準備しておくことが大切です。この章では、機械操作テクニック以外の面での草刈りのコツを解説します。
地形や構造物などの確認
まず始めに、作業範囲の地形を確認します。
地面の凹凸、段差、障害物、滑り具合などを確認し、危ない場所にはカラーコーンなどで印をし、ごみや動かせる障害物などがあれば事前に取り除いておきましょう。
コンクリート製の構造物などがある場合は、その周囲の草を先に刈り取っておくとキックバック被害を防げます。
滑り止めのためスパイクを履く
斜面は、平面と比べると足を滑らせる可能性が高くなります。草刈機を運転中に転倒すると、大怪我をする可能性もあります。
事故を防ぐために、斜面で草刈りを行う際は、スパイク付きの安全靴を履きましょう。スパイクが地面にしっかりと食い込むため、滑って転倒する危険性を下げられます。
スパイクには、靴の上からつけるタイプの商品もあります。使用頻度や使い勝手などを考えて選んでみてください。
2人以上の場合は人員配置に注意
作業を2人以上で行う場合は、以下の点に注意してください。
斜面の上下に人員を配置しない
複数人で斜面の草刈りを行う場合、上下での作業は危険です。もし、斜面の上で作業を行なっている人が転倒したら、下で作業している人も巻き込まれる可能性があります。
間隔をとる
また、作業者同士の距離が近すぎると、草刈機の刃が他の人にあたる可能性もゼロではありません。十分に間隔を空けるように注意してください。
作業中も他の作業者の状況を確認する
作業中は長時間の運転を避け、適宜小休止をして他の作業者の位置や動向を確認するようにしましょう。
危険予測をし、無理をしない
草刈り作業でとくに注意しなければいけないのは、草刈り機による怪我です。
金属などの刃を高速で回転させて草を刈るため、誤った操作を行うと体を切ってしまう可能性があります。とくに多いのは、足や指の裂傷、刃にあたって飛んできた石などによる怪我です。
危険予測に基づき行動する
草刈り機による事故は、十分に注意をしていても起きてしまうことがあります。だからこそ、常に危険予測をする習慣をつけ、少しでも事故の可能性がある行動は避けるようにしましょう。
エンジンや電源を入れたまま刃には触れない、雨の日は作業しないなど、危険な道具であることを理解し、できる限りの安全対策は行いましょう。
休憩をとる
長時間作業をすると、集中力や判断力低下や筋力低下による思わぬミスを起こしやすくなります。草刈りの作業は1日2時間以内にし、30分ごとに5分以上の休止・休憩を挟むようにしましょう。
自分でやるのが不安なら外注も検討する
斜面での草刈りは平面とはまったく違った難しさがあるため、草刈りに慣れていない人は作業を避けるべき場所です。自分で行うのが不安な方は、ぜひ草刈り業者を活用してください。
▷こちらの記事では草刈り業者を10社紹介しています。
斜面での草刈り機の使い方
続いて、この章では斜面での草刈り機の使用方法のポイントを解説します。
草刈機は「右から左」に動かし「下段から上段」の順で刈る
草刈機の刃は左回転になっているので、刈刃を右から左に動かせば綺麗に刈れます。反対に左から右に動かした場合は、ほとんど刈れないうえに、刃に当たった小石などが自分の方向へ飛んできやすくなります。
土手などの傾斜面の草を刈る場合は、斜面を幅1〜1.5メートル程度の段に分けて、下段から順に一列ずつ刈っていきます。
右肩側が斜面上、左肩側が斜面下に向くようにして立ち、草刈機は右から左へ動かして斜面上から下へ草を払い落とすようにしながら、前に進みます。一列刈り終われば開始位置まで戻って一段階上に登り、また同様に刈っていきます。
もしも斜面上から刈り始めると、刈草が刈る前の草の上に被ってしまい、作業効率が落ちたり滑りやすくなったりして危険です。
また、草刈機は重量があるため、腕だけで操作するとすぐに疲れてしまいます。体全体をひねるように左右に振ることで、より効率的に楽にできます。
2回に分けて刈る
草が長い場合は、2回以上に分けて刈り込む方法が有効です。草丈が50cm以上ある場合は、分けたほうが安全です。
長い草を1回で根本から刈ろうとした場合、草刈機の刃に草が絡んで、刃の回転が止まってしまう可能性が高くなります。
刃が止まった場合はエンジンを停止させて草を取り除きますが、この時にエンジン停止を忘れてしまったり、刃先に触れてしまったりして怪我をする可能性があります。少しでも危険性を減らすためにも、長い草は2回以上に分けて刈り、草が絡みつかないようにしましょう。
▷こちらの記事では、草刈りの効率的な方法を詳しく解説しています。
斜面の草刈りで活躍する道具・装備
斜面の草刈りで最低限揃えておきたい道具や装備を紹介します。
▷ここで紹介するものの他にも、類似の道具や安全のために役立つ道具はあります。こちらの記事では、草刈りに必要な道具を紹介していますので、あわせて参考にしてください。
草刈り道具
まずは草を刈るための道具です。機械を使用する場合、手作業の場合に分けて紹介します。
機械式なら刈払機・草刈り機
草刈機は、電気やガソリンで刃を回転させ草を刈る道具です。一気に広範囲の草を刈れるため、土地が広かったり、草刈りの頻度が高かったりする場合には必須の道具といえます。
草刈機を選ぶポイントは、主に3つあります。
- 動力の種類
- 刃の種類
- ハンドルの種類
草刈機の動力は、大きく分けて「電動式・充電式・エンジン式」の3つで、それぞれ一長一短があります。
電動式はコンセントから直接電力を得るため、軽く使いやすいのが特徴ですが、電源が近くにない場合は使えません。充電式はバッテリーを充電して動かすため手軽ですが、長時間の使用には向いておらず、パワーも弱めです。
エンジン式はパワーがあり、この中では最も広範囲の草刈りに向いています。ただ、エンジンを搭載するため重く、稼働音が大きいといったデメリットもあります。
刈刃の種類は、「ナイロン・金属・樹脂」の3つがあります。
ナイロン刃は安全性が高いものの、草を刈るスピードでは金属に劣ります。広範囲の草刈りには金属刃がおすすめです。
ハンドルの種類は、「両手ハンドル(U字)・ループハンドル・ツーグリップハンドル」の3つがあります。
最も一般的なのは両手ハンドルで、汎用性の高さが特徴です。ループハンドルは取り回しがよい反面、怪我の可能性も高いです。ツーグリップハンドルは、細かい作業に向いているものの、振動が大きく体への負担が大きいです。
▷こちらの記事では、おすすめの草刈機を紹介しています。女性や初心者向けのメーカーなど選ぶポイントを紹介していますので、参考にしてください。
人力なら三角ホー
手作業で草刈りをする場合、斜面での作業におすすめなのは「三角ホー」です。
「三角ホー」は長い柄に三角形の刃が付いている農具です。立ったままで作業ができるため、しゃがんで使用する草刈り鎌よりも足腰への負担が少なく、長時間の作業が楽に行えます。
刃を地面に当てて土を削ぐようにして除草できるだけでなく、刃の先端を土に突き刺して根を掘り起こす、刈った草をまとめるなどの用途にも使用できます。
スパイク付き安全長靴
斜面の草刈りには、滑り止めのスパイクを準備しましょう。特に、草刈機を使用する場合は、安全長靴にスパイクをつけたものを履いて行うのがおすすめです。
防振手袋
草刈機は、刃を回転させることからも振動の多い道具です。長時間の使用では手が痺れてきて握力が低下したり、手のしびれや痛みなどの「振動障害」と呼ばれる症状が出る場合があります。
振動障害には根本的な治療方法が無いため、予防が重要です。予防のためには、長時間の作業をしないこと等とともに、防振手袋の着用が推奨されています。
防振手袋は、草刈機から伝わる振動を軽減し、手を保護してくれます。草刈機の作業時には、できれば防振手袋を使いましょう。
防護ゴーグル
草刈機の刃が地面上の小石やガラスなどに当たると、時には10m以上飛散することがあります。目に当たって怪我をしないように、防護ゴーグルを着用しましょう。
耳栓
耳栓は、エンジン式の草刈機を使用する場合に必要となります。エンジン式は稼働音が大きいため、長時間の作業では耳に負担がかかります。長時間・長期間の作業では、最悪の場合、難聴になる可能性もあります。
ただし、音を遮ることは危険もあります。音が聞こえにくいぶん、周りの状況にはより気をつけてください。
急斜面の草刈りは業者に依頼するのが安全
斜面での草刈りは非常に危険です。とくに草刈機を使用した場合、怪我も大きくなる可能性が高く、後遺症が残ってしまうことも少なくありません。
自分で草刈りを安全に行う自信が無い場合には、無理をせずに専門の業者を頼ることも検討してください。この章では、業者を利用するメリットデメリットや、費用相場を解説します。
草刈り業者に依頼するメリット
業者に草刈りを依頼する一番のメリットは、怪我を回避できることです。草刈りを長く行うほど熟練度は増しますが、そのぶん怪我をする可能性も高くなります。
また、自分の時間を使わなくて済むのもメリットでしょう。草を刈る範囲が広ければ、草刈りに丸1日から数日間かかる場合もあり、せっかくの休日を費やして作業することになるかもしれません。業者に依頼してしまえば、自分の時間を使わずにきれいにしてもらえます。
草刈り業者に依頼するデメリット
草刈りを業者に依頼するデメリットは費用です。当然ですが、草刈りを外注すれば料金が発生します。
しかし、自分で草刈りを行う場合にも、草刈機や周辺の道具などを揃えるためにお金がかかるものです。業者への依頼は決して高額ではなく、案外、想像より安くなるかもしれません。
草刈り業者の費用相場
草刈りにかかる費用は、場所、範囲、業者によって大きく異なります。
作業料金の目安は、草刈りを行う面積を100㎡(約30坪)とした場合、おおよそ2万円前後から3万円前後です。作業現場の状況や草丈、出張料金の有無等により、請求金額は増減します。
正確な料金は業者に見積もりを出してもらうまでわかりません。現地調査と見積もりを無料で行ってくれる業者も多いので、複数業者の相見積もりをとって、注文先を検討するとよいでしょう。
こちらの記事では、草刈り業者の費用相場を紹介していますので、あわせて参考にしてください。
草刈りを業者に依頼するなら「草刈り110番」
草刈りを業者に依頼するのであれば、「草刈り110番」がおすすめです。草刈り110番には下記のような特徴があります。
- 分かりやすい料金設定(180円~/㎡)
- 見積もり無料
- 年中無休、24時間365日電話受付可能
- 北海道から沖縄まで全国対応
- 東証上場企業
一般家庭の庭から農地まで、全国の幅広い土地の草刈りを請け負ってくれます。草刈りだけでなく、オプションで防草シートや除草剤の散布などの雑草対策も依頼でき、様々な形状の場所や状況でも対応可能です。
料金・支払い
草刈り110番の料金は非常にシンプルです。現地調査と見積もりは無料で、作業料金は1㎡あたり180円(税込)から(出張料金別)となっています。
出張費は場所によりますが、草刈り110番は全国に加盟店を持っているため、極端に高い価格にはならないと思われます。
利用方法
草刈り110番を利用する際の流れは、非常に簡単です。
草刈り110番の利用手順
- 電話で問い合わせ
- 現地調査・見積もり
- 契約・作業日の確定
- 作業
現地調査と見積もりは無料なので、気軽に電話相談をしてみましょう。現地調査は30分ほどで終わり、その後見積もりを確認します。
見積もりが出てすぐに契約を迫られることはなく、後日にあらためての契約でも問題ありません。作業日確定前であれば、見積もり後のキャンセルは無料です。
内容に納得できれば契約し、あとは作業日を待ちましょう。
▷草刈り110番について更に詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。草刈り110番の料金やサービス内容・利用した人の口コミを紹介しています。
まとめ
斜面の草刈りは、方法やコツを理解して進めなくては危険です。平坦な場所と比べて滑りやすく、転倒の危険性が高いため、作業を行う場合には十分な準備をしましょう。
もし、自分での草刈りに不安がある場合には、無理をせず専門の業者に依頼してください。業者に依頼すれば、安全に作業ができるだけではなく、草刈りの道具を揃える必要もありません。
夏に向かって雑草がより元気になる季節がやってくるため、今のうちから草刈りの準備を始めましょう。