草刈機の刃の交換方法|ナイロン刃やチップソーなど種類別の適切な時期や目安
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自宅の庭ぐらいであれば、鎌や手でも草刈りは可能です。
しかし広い範囲や農地となると、草刈機でなければ難しいでしょう。
農家や広い土地を所有する人にとって、草刈機の所有は必須とも言えます。
草刈機は常に同じ刃を使えるわけではなく、切れ味が落ちると交換が必要。
これは金属の刃を使う「チップソー」も「ナイロン製の刃」を使っている場合も同じです。
草刈機の刃は交換頻度が高くないため、適切な交換時期や交換方法を知る人は少ないでしょう。
今回の記事は「草刈機の刃を交換する時期や目安」「交換方法」がわかる内容になっています。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
草刈機の刃の交換するタイミング
草刈機は、人によって使用頻度が大きく異なります。
専業農家であれば使用頻度も高くなりますが、一般家庭で使用するのは年に数回ということもあるでしょう。
そのため、交換するタイミングは期間ではありません。
チップソーでもナイロンでも、見た目や使用感が目安になってきます。
チップソーの交換時期
チップソーの交換時期として、主に4つの判断基準があります。
- 切れ味が悪くなった時
- 刃先が丸くなっている
- 刃が欠けた時
- 刃が変形した時
まず感覚的に切れ味が悪くなったと感じた場合は、交換する目安になります。
他の要素にもつながりますが、刃が摩耗して角が取れてくると切れ味も悪くなっていきます。
また、草刈りは小石などを巻き込むことも多く、使っているうちに刃先が欠けていくことも珍しくありません。
チップソーの先は何十箇所も刃がついているため、数か所の欠損は問題ありませんが、欠けが多くなるほど切れ味は落ちます。
作業中には、大きな石や縁石に触れてしまうこともあるでしょう。
硬い障害物に当たってしまった場合には、刃が大きく変形することもあります。
変形した刃は綺麗に回らなくなるため、切れ味が落ちる以前に危険です。
他の交換時期は切れ味が落ちているだけですが、刃が変形した場合には危険を伴うため、速やかに交換しましょう。
ナイロン刃の交換時期
ナイロン刃の交換時期は、チップソーよりも単純です。
ナイロンはひも状になっているため、草を刈ったり障害物に当たることで徐々に短くなっていきます。
短くなるほど刈れる範囲は狭くなってくるため、ナイロンの長さが足りなくなったら交換しましょう。
ナイロンを草刈機に装着する方法は何種類かあり、詳しくは後の交換方法で解説していきます。
草刈機の刃の交換に必要な道具
草刈機の刃を交換するためには、道具が必要です。
安全のためにも道具なしで刃が交換できるようにはなっておらず、草刈機を購入した際に付属している道具などを使用します。
- ロックバー
- プラグレンチ
- 手袋
ロックバーとプラグレンチは、どちらも草刈機の購入時に付属していることの多い工具です。
しかしどちらも草刈機の専用工具ではなく、一般的に販売されている工具と同じです。
そのため、紛失した場合には市販品を使用しましょう。
草刈機の交換用に、ロックバーとプラグレンチがセットになった商品も販売されています。
ロックバーはチップソーが動かないように固定するためのもので、細めの六角レンチでも代用可能です。
プラグレンチは車のプラグを外すサイズとセットになっているものが多く、チップソーの交換には13mmサイズを利用します。
こちらの記事では、草刈りの道具について詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
草刈機の刃の交換方法
実際に、草刈機の刃を交換する場合の方法を解説します。
チップソーとナイロンで方法が異なるため、2つに分けていきます。
チップソーの交換方法
チップソーの交換方法は、極端に難しくはありません。
大前提として必ずエンジンを停止してから作業しましょう。
まず、チップソーの固定方法は逆ネジであることを理解しておいてください。
逆ネジは通常のネジとは逆に作られており、右に回せば緩まり、左に回すと締まります。
- ロックバーで刃を固定する
- プラグレンチで時計方向に回す(右方向)
これでチップソーは外れます。
表にロックバーを差し込む場所があり、この工程を省くと刃が固定されず、ネジが回りません。
古い刃を外した後は、各部の掃除を行ってから新しい刃に交換します。
土や草などが各部についているため、チップソーを交換するタイミングで綺麗にしておきましょう。
新しい刃の取り付けは外した時と逆の工程になるため、とくに難しい部分はありません。
ただし、しっかりと締め付けされているかを確認しておいてください。
締め付けが緩い場合には最悪の場合、使用時に刃が外れてしまう場合もあるので、確認は怠らないようにしましょう。
ナイロンの交換方法
ナイロン刃は、主に4種類あります。
- 差し込み式
- 自動式
- 半自動式
- 手動繰越式
基本的には草刈機の種類が違うというよりも、先端に装着するアタッチメントの種類が4つある、と考えてもらったほうがいいでしょう。
取り替えるのはアタッチメント部分のナイロンです。
差し込み式は最もシンプルな形状をしており、適当な長さに切ったナイロンを差し替える形で交換します。
他の種類に関しては、すでにナイロンが巻かれたボビンの状態で販売されていたり、ボビンに巻き付けて使用します。
あとはナイロンが短くなった時に自動で長さを調節するのか、手動で調整の必要があるかの違いです。
ナイロンの交換はチップソーとは異なるため、使用しているアタッチメントに合った商品を取り付けましょう。
ナイロンはチップソーと比べても交換時期がわかりやすく、怪我の危険性も低い刃です。
ただしナイロンでも交換時に手を切る可能性はあるので、手袋は必ず着用しましょう。
草刈機の刃を交換する際の注意点
草刈機の刃を交換する際、注意しておきたい点があります。
刃を付ける向きに注意する
草刈機の刃は、付ける方向が決まっています。
方向を間違えると草をうまく刈ることはできず、草刈りにも余計な時間がかかってしまうことに。
使いはじめてから異変に気付き、付け直すことも可能です。
しかし、苦労して取り付けた刃を付け直すのは面倒でしょう。
草刈機は、上から見た時に左へ回転します。
そのため、チップソーの出っ張りを左に向ける必要があります。
丸みを帯びている部分が左に向いていると、草を引っ掛けられないのでうまく草を刈れません。
刃を固定しているボルトが外れない場合
草刈機は長い年月使用していることも多く、刃を固定しているボルトが外れないこともあります。
考えられる原因としては大きく3つです。
- 逆に回している
- 付属しているレンチが弱い
- ボルトの頭が削れている
まず「逆に回している」場合ですが、前述した通り草刈機は逆ネジが採用されています。
通常のネジでは、締まる方向が緩む方法です。
無意識に作業を行っている場合には、逆ネジということを忘れている場合も多いので、あらためて確認してください。
次に、付属しているレンチの問題です。
草刈機に付属しているレンチは、必要最低限の作りです。
力が入りづらく、しっかりとボルトを捉えられないこともあります。
結果として、なかなかボルトが回らないということも少なくありません。
最後に「ボルトの頭が削れている」場合を説明します。
通常は六角形のボルトですが、角が削れて丸みを帯びていることもあります。
こういった場合には、六角レンチで回すことは難しいでしょう。
方法としてはプライヤーなどで無理やり回すか、ボルトの角を削って六角形に近づける、の2つがあります。
通常のプライヤーでは隙間に入らないことも多いので、水道用で使われる大きめのウォーターポンププライヤーなどを使用します。
ボルトを削る場合はサンダーやグラインダーを使いますが、安全な方法ではないのでおすすめしません。
自分で無理に外そうとすると怪我の可能性も高くなるため、工具店やメーカーに頼るのも1つの方法です。
草刈りを業者に依頼するなら草刈り110番
草刈機は日頃のメンテナンスだけではなく、刃の交換も自分で行わなければいけません。
日頃から使用頻度が高い場合には、とくに面倒や難しく感じることは少ないでしょう。
しかし使用頻度が低い場合には、面倒なだけではなく、コスト面や怪我のリスクも高くなります。
そこでおすすめしたいのは、業者への依頼です。
草刈りを専門としている業者であれば、草刈りから処理まですべてを一貫して行います。
とくに草刈110番は料金が低いだけではなく、定期的な草刈りも依頼できます。
数か月に1回などの頻度で依頼しておけば、草刈機の管理も土地の管理も気にする必要はありません。
こちらの記事では、草刈り業者の費用相場を紹介しています。あわせて、参考にしてください。
まとめ
今回は、草刈機の刃を交換する方法を中心に解説してきました。
草刈機の刃を交換するのは、とくに難しい方法ではありません。
しかし取り付け方を間違えたり、適当に作業を行えば怪我の危険もあります。
刃を取り替える時には手袋を着用し、草刈機のエンジンが切れている状態を確認しましょう。
また、自分での草刈りや刃の交換に不安を感じている場合は、業者への依頼も検討してください。
こちらの記事では、おすすめの草刈機も紹介していますので、あわせてご覧ください。