ネズミの駆除方法を解説|超音波で退治する方法や駆除業者にかかる費用も紹介

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ネズミ駆除

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ネズミは都心部にも田舎にも住み着いている、身近な生き物です。しかし家に住み着けば、ダニやノミによる健康被害、騒音や家の老朽化を進める要因の1つにもなります。

また農作物に与える被害も大きく、農家にとっても悩みになることがあるでしょう。ネズミを駆除するためには駆除業者へ依頼する方法もありますが、殺鼠剤や最近では人への影響が少ない超音波式なども登場しています。

この記事では新しい駆除方法やおすすめの駆除業者を紹介します。

ネズミの特徴

ネズミ

ネズミの特徴を知ることで、駆除の方法や業者への依頼が必要かどうかも判断できます。

ネズミの種類

日本で見かけることの多いネズミは4種類です。

  • クマネズミ
  • ドブネズミ
  • ハツカネズミ
  • ハタネズミ

クマネズミとドブネズミは比較的大きく、ハツカネズミとハタネズミは小さめです。

家にはクマネズミとドブネズミが多く、農地にはハツカネズミとハタネズミが多く見られます。大型のネズミは警戒心が強いだけでなく、凶暴な性格であることも多いので、個人での駆除は危険を伴います。

小さなネズミは繁殖力が強く、狭い隙間から家へ侵入することもあり、捕獲や駆除が難しい種類です。

ネズミの発生場所

ネズミが発生しやすい場所は主に2つあります。

  • 食べ物がある場所
  • 家の天井裏と床下

エサを求めて家に侵入してくることも多いため、台所や生ゴミを置いている場所に発生します。

農家では作物を栽培している農地や、保管している納屋などに発生しやすいです。とくに納屋は、普段ネズミが生活するのにも向いているため注意しましょう。

気温が低い時期などに暖かい場所を探して侵入してくる場合が多く、天井裏や床下は巣になってしまいます。

とくに天井裏は熱気がこもりやすく、冬場などはネズミにとって快適な場所です。

ネズミによる被害

 

ネズミによる被害は大きく分けて「衛生的な被害」と「経済的な被害」の2つです。

衛生的な被害

  • 感染症
  • ダニやノミ

ネズミは多くの病原菌を持っており、糞尿から感染する可能性もあります。

また、多くのネズミにはダニやノミが寄生しており、「ペスト」や「発疹熱」、「痘瘡」などを引き起こします。これらの病気はペットにも感染するため、ペットから人へ広がる恐れもあり、代表的な被害です。

経済的な被害

家に侵入された場合の主な被害は3つです。

  • 食品
  • 電気系統
  • 建物

食料を求めて侵入している場合には、保管している食品を食べられてしまいます。

屋根裏を巣にされた場合には電気系統の配線を噛まれてしまうことも多く、漏電や故障、火災の原因になります。また、建物自体の柱や断熱材などを噛まれると、大きな修復費用が発生するでしょう。

農家では出荷予定の作物が出荷できなくなったり、飲食店では不衛生なイメージがついたりします。

ネズミによる被害は健康を害する衛生的被害だけではなく、経済的にも大きなダメージを与えます。

精神的な被害

ネズミが家に侵入しているというだけで不快感を覚える人は多いでしょう。

さらに問題なのは、ネズミが夜行性という部分です。屋根裏などに住み着いた場合には、深夜にネズミの足音が聞こえることも珍しくはありません。

睡眠を邪魔され不眠になるなど、精神的な被害を受けることもあります。

自分でネズミを駆除する方法

ネズミ駆除

実際にネズミを自分で駆除できるのかどうかも見ていきましょう。

比較的簡単な方法から、少し面倒な方法まで様々です。

追い払ってネズミを駆除する

ネズミの駆除で重要なのは、追い払うことです。実際にネズミを見たり駆除する必要がなく、最も手軽に行えます。

さらに駆除だけではなく予防にもなるため、侵入された初期やネズミの数が少ない場合には有効な方法です。

忌避剤のニオイで追い払う

忌避剤はネズミが嫌う臭いを含むもので、「設置・燻煙・スプレー」などの種類があります。目的や場所によって使い分ける必要はありますが、どれも手軽に使えるものばかりです。

設置タイプは置いておくだけで一定期間効力を発揮し、燻煙はすみずみまで効果を広げます。スプレーはネズミの通り道や侵入されたくない場所など、ピンポイントに忌避剤をつけられます。

超音波・電磁波で寄せ付けない

忌避剤は昔から使われている方法で、臭いが気になるという人もいるでしょう。そこで注目されているのが、「超音波・電磁波」の装置です。

超音波や電磁波式はネズミにだけ聞こえる音で追い払うため、人への不快感がありません。すでに住み着いている場合にもストレスを与えて追い払い新たな侵入を防ぐため、駆除にも予防にも向いている方法です。

ただしネズミの個体によっては効果が感じにくいこともあるため、他の用品との併用が好ましい場合もあります。

通路を塞ぐ

ネズミを追い払った後は、侵入通路を塞ぎましょう。家から追い出しても侵入されていた通路を塞がない限りは、ネズミの駆除を繰り返すことになります。

通路を塞ぐには専用のパテやテープ、金網などを利用します。様々な商品があるので使用する場所に合わせて選びましょう。

比較的大きな場所であれば金網、壁はパテやテープが有効です。塞ぐ場合には隙間をなくすことが重要なので、1つの商品にこだわらず併用することも大切です。

捕獲してネズミを駆除する

捕獲してネズミを駆除する方法はネズミを見ることになるため、人によっては嫌な方法かもしれません。

しかし捕まえられると即効性が高いため、早く駆除したい場合にはおすすめの方法です。

下記の2点には注意しましょう。

  • ネズミを素手で触らない
  • 死骸の処理方法を考えておく

捕獲器で捕獲する

昔から使われている方法です。シンプルな金網状の捕獲器にエサを入れておくタイプや、殺処分まで簡単にできるタイプが販売されています。

金網状のものであれば繰り返し利用できますが、後の処分が少し面倒です。使い捨てタイプの場合は、コストがかかるものの簡単に処分ができます。

粘着シートで捕獲する

粘着シートも昔から使われている方法です。捕獲器よりもネズミが暴れることが多く、鳴き声や姿を見たくない場合にはおすすめできません。

しかし、ネズミの通り道がわかっている場合には、高確率で捕獲できます。また、粘着シートはコストパフォーマンスに優れているため、より多い場所に設置したい場合にもおすすめです。

毒エサを食べさせてネズミ駆除する

毒エサの種類は多く、状況によって使い分けが必要です。主には「投げ込み式」と「トレイ式」に分けられています。

  • 投げ込み式:天井裏や手が届かない場所
  • トレイ式:設置しやすい場所

また「蓄積毒」と「急性毒」があり、基本的には蓄積毒の使用が安心です。即効性はありませんが、ペットや子どもが誤飲した場合にも身体への影響が少なく済みます。

急性毒は即効性の高い殺鼠剤で、誤飲した場合の危険性が高いことや、ネズミに警戒されやすいため注意しましょう。また、食いがよくない場合には、ネズミが好む食べ物を毒エサに混ぜるのも効果的な方法です。

粉の殺鼠剤は吸い込んでしまう可能性があるため、避けたほうがよいでしょう。基本は、蓄積毒の固形や個包装の利用がおすすめです。

ネズミを駆除した後死骸の処理方法

ネズミ処理

ネズミを駆除した後には、死骸の処理が必要です。ネズミはダニやノミが寄生しており、感染症も持っているため注意して処理を行いましょう。

ネズミの死骸を処理する手順

大前提として、ネズミの死骸処理のみを業者には依頼できません。

自分で駆除を始める前に処理まで考え、難しそうであれば最初から駆除業者へ依頼しましょう。

処理方法1.道具を準備する

  • マスク
  • 手袋(ゴム手袋など)
  • 殺虫剤
  • 紙(新聞紙など)
  • 雑巾やタオル
  • ゴミ袋
  • 消毒用アルコール

ネズミはダニやノミだけではなく、感染症などのリスクもあるため、素手で触らないようにしましょう。マスクや手袋、できればメガネやゴーグルもあると安心です。

手袋は軍手や作業手袋よりも、ゴム手袋のほうが手を守れます。

処理方法2.殺虫剤をかける

ネズミの死骸や周りについているダニやノミに殺虫剤をかけて駆除します。いきなり死骸を掴んで捨てると、ついているダニやノミが散らばってしまうため危険です。

死骸の周りも含めて、しっかりと殺虫剤をかけていきましょう。

処理方法3.紙で包んで捨てる

ネズミの死骸を紙などで包み、ゴミ袋に入れます。基本的には大きめの新聞紙などで包みます。

粘着シートを使って駆除した場合には、粘着シートから剥がさず、シートごと大きめのゴミ袋に入れましょう。多くの地域では燃えるゴミとして処分します。捨て方は各地域の自治体に従いましょう。

ペットがいる場合には袋を破ってしまう可能性もあるため、ゴミの日までは密閉された場所に保管するなどの配慮が必要です。

処理方法4.消毒・掃除をする

最後に、ネズミの死骸があった場所の消毒と掃除をします。消毒用のアルコールを使い、不要なタオルや雑巾で拭いていきましょう。

ダニやノミの死骸を拭き取ることで、ハウスダストや感染症のリスクを下げられます。死骸の処理で使用したマスクや手袋、雑巾は不衛生なので、必ず捨てるようにしてください。

ゴム手袋の場合も洗って再度使うのではなく、使い捨てにしましょう。

ネズミの死骸を処理する際の注意点

ネズミの死骸は、ダニやノミ、病原菌を持っている可能性があります。死骸を処理する際は、2つの点に注意しましょう。

  • 素手で触らない
  • 適当に放置しない

ネズミの死骸を見つけても、素手で触ってはいけません。ネズミは感染症のリスクだけではなく、ダニやノミがついている可能性が高いです。

死んでいても周りにはダニやノミが残っており、病原菌を持っている可能性も高く、素手では危険があります。必要な道具を準備してから処理を開始しましょう。

死骸を放っておいた場合にはダニやノミが移動し、人に感染症を媒介する可能性があります。

また、さらに虫が寄ってくる可能性も高く、臭いも残ります。死骸を発見した場合には必要な道具を用意し、速やかに処理しましょう。

すべてが難しい場合には、最初から専門の駆除業者に任せるほうが安心です。

ネズミ被害が起こらない対策

侵入対策

ネズミによる被害を起こさないためには、未然や駆除後の対策が重要です。対策をしておけば、今後もネズミによる被害は起こりにくくなります。

対策1.侵入経路を塞ぐ

入り口がなければネズミは家に入れません。

ネズミを駆除した後、侵入されていた経路をすべて塞ぎましょう。予防で行う場合には、壁などの隙間や排水口、換気扇やエアコンの配管部分を塞ぎます。

この時にネズミが噛み破れない素材で塞ぐことが重要です。専用のパテや金属網など、簡単には噛めない素材で塞ぐと耐久性も高くなります。

またハツカネズミは体長が小さいので、想像以上に小さな隙間でも侵入できます。侵入経路を塞ぐ場合には、できる限り細かい部分まで塞ぐようにしましょう。

対策2. エサを与えない

食品の出しっぱなしや、生ゴミを定期的に処理していない場合は要注意です。

食材類は密閉した容器などに入れ、生ゴミも同じように密封しましょう。エサがなければネズミも家にいる理由がなくなります。

対策3.薬剤や器具を設置する

忌避剤には様々な種類があり、駆除する時にのみ使用するものでもありません。ネズミが嫌がる臭いを放つため、置いておいたり定期的にスプレーしたりすることで予防にもなります。

また、最近の主流にもなりつつある超音波や電磁波式であれば、安全で簡単に予防できます。

しっかりネズミ駆除をするなら業者に依頼

駆除業者

ネズミの駆除には面倒なことも、危険なこともあります。

しっかりと駆除するのであれば、専門の駆除業者へ依頼しましょう。駆除業者に駆除から処理、予防まで任せられるため手間もかかりません。

ネズミ駆除業者の費用相場は?

ネズミの駆除を業者に依頼した場合、当然ながら費用が発生します。害獣駆除は小さな動物ほど安くなる傾向があるため、ネズミの場合は1回につき10,000円から15,000円ほどが平均です。

ただし駆除だけではなく予防なども依頼した場合には、さらに費用が高くなることもあります。ほとんどの業者では事前に下見をして必要な料金を計算するため、施工が終わってから法外な価格の請求はないでしょう。

駆除だけなのか、予防も依頼するのかは事前に考えておきましょう

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ネズミ駆除の気になるFAQ

質問

ネズミの駆除に関して、気になるFAQを紹介します。

自分でネズミの駆除はできる?

自分でネズミを駆除は可能です。ただし自分で駆除したネズミの死骸を処理したり、ネズミの侵入経路を塞ぐなどの対策が必要です。

自分で完璧に駆除することは難しく、なかなかネズミがいなくならないことも珍しくはありません。業者のように完全に駆除して再発も防止するのは個人では難しいでしょう。

ネズミの駆除に適した時期は?

ネズミの駆除に適した時期は、夏と冬です。今回紹介しているネズミは、春と秋に繁殖期を迎えます。

繁殖する前に駆除を行うことで、数が増えすぎることがなく駆除も成功しやすくなります。また、毒エサを用いる場合には冬がおすすめです。

冬は自然界にエサが少なくなるため、毒エサに対しても食いつきがよくなります。基本的には繁殖前か冬が駆除に適した時期です。

しかしすでにネズミの駆除を考えている状況であれば、すぐの駆除がいいでしょう。被害が出る前に駆除を始めて対策を行うことが重要です。

ネズミを駆除する際に助成金は出る?

ネズミの駆除をする際に、国では助成金や補助金を用意していません。駆除業者に依頼する場合には、実費となるのが基本です。

ただし、地域によっては特定の対象に補助金を用意していることもあります。例えば東京都の中央区では、「区内の町会」「自治会および商店街」に対して一定金額の補助があります。

ネズミの駆除に対して助成金や補助金を用意している地域は珍しいです。まずは自分の住む地域の役所などに問い合わせてみましょう。

まとめ

ネズミは身近な動物であり、健康面や経済面に被害を与える害獣でもあります。放置しておけば感染症などのリスクだけではなく、家のリフォームや農作物の被害など、お金も必要になってきます。

自分での駆除も十分に可能ですが、駆除や死骸の処理には十分に注意しましょう。また、完璧に駆除をして今後も発生しないような状態を望むのであれば、駆除業者への依頼がおすすめです。

最近では、超音波や電磁波式のネズミ駆除器も登場しています。早めの駆除を検討しましょう。

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