サツマイモの失敗しない育て方│失敗の原因・対策や上手に栽培するコツを紹介

B!
サツマイモ

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さつまいもは栽培難易度の低い作物ですが、環境や栽培管理次第では失敗してしまうこともあります。

どのようなことに気を付けて、どう対策すればいいのでしょうか。

本記事では、さつまいも栽培に失敗する原因と対策、失敗しないためのポイントなどを、元種苗メーカー勤務の筆者が解説します。

家庭菜園初心者でも簡単に育てられるプランター栽培についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。併せて参考にしてみてください。

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さつまいも栽培の失敗する8つの原因と対策

畑

さつまいも栽培に失敗する原因として8つが考えられます。

  • 植え付け時期がずれている
  • 土壌中の窒素が多すぎる
  • 畑の排水性・通気性が悪い
  • 栽培環境が適していない
  • つる返しをしていない
  • 病気対策をしていない
  • 害虫対策をしていない
  • 収穫時期がずれている

次回に向けて、失敗する原因とその対策についての知識を蓄えましょう。

さつまいもの基本的な栽培方法についてはこちらの記事でも紹介しています。是非参考にしてみてください。

植え付け時期がずれている

さつまいも栽培で失敗しないための前提として、植え付け時期を守ることが大切です。
時期を間違えると、生育が悪くなったり収量が減ったりと、失敗する可能性が高くなります。

さつまいもは低温に弱く、低気温・低地温で植え付けると根が定着せず生育しません。
そのため、平均気温18℃・地温15℃以上の、晩春・初夏のころの季節はずれの晩霜にあたる危険がなくなった頃に植え付けましょう。目安は、5月中旬〜6月上旬です。

実際に植え付ける月は地域によっては前後するため、よく平均気温と地温を確認し、適温での植え付けを心がけてください。

土壌中の窒素が多すぎる

さつまいも栽培に失敗する原因で多いのが、土壌中の窒素が多すぎて起こる「つるぼけ」によるものです。

つるぼけになると、つるや葉ばかりが成長してイモの生育が悪くなります。
つるぼけの主な原因となる窒素は、なるべく少量で栽培する必要があるのです。

大きなさつまいもを収穫するために、たくさんの肥料をあげたくなるかもしれません。しかし、さつまいもは肥料の少ない痩せた土が適している作物です。

基本的に前作の残肥だけで栽培し、新たに作付けする場合でも少ない元肥で栽培できます。

  • 1平方メートルあたり
  • 堆肥:500g
  • 窒素:3g
  • リン酸:6g
  • カリウム10g

肥料は最小限で十分」と覚えておきましょう。

畑の排水性・通気性が悪い

さつまいもは乾燥や高温に強く、あまり場所を選ばない作物です。ただし、畑の排水性・通気性は確保しておく必要があります。

排水性・通気性の悪い土では、生育阻害や病気の原因となり、よいイモは収穫できません。
そのため、下準備の段階からよい土作りを心がけていきましょう。

具体的には、畝を30cmほどの高畝にすることで、畑の排水性がよくなります。

そして通気性は、土がふかふかになるまでよく耕すことが重要です。

根本的に解決するためには土壌改良を重ねていく必要がありますが、上記の簡易的な方法でも、十分な排水性・通気性を確保できます。

栽培環境が適していない

さつまいも栽培に失敗したら、栽培環境に問題がないか確認しましょう。

日当たりがよく乾燥気味の環境で育てられたさつまいもは、スムーズに生育し、しっかりと甘さの乗ったおいしいイモに仕上がります。

それとは逆に日照不足や水分の多い環境で育てられると、十分に大きくならず、あまりおいしくないイモになってしまいます。

そのため、日当たりの悪い場所での栽培は避け、水はやりすぎないよう注意しましょう。特に水をやりすぎると、病気の原因にもなるので細かい調整が必要です。

雨や地中の水分だけでも生育するため、植え付け後の1週間やよほど乾燥している時を除いて、水をあげる必要は基本的にありません。

つる返しをしていない

さつまいも栽培において、もっとも重要な作業の1つである「つる返し」をしていない場合、イモが十分に大きくならない可能性があります。

つる返しとは、伸びたつるを持ち上げてひっくり返し、つるの節から生じた根を切る作業です。

節から生じた根を放置すると、つるなどの地上部に栄養が分散し、株元のイモが大きくなりません。

つる返しはイモの生育を良好にするだけでなく、つるぼけの防止にもつながる、さつまいも栽培で欠かせない作業です。
つるが1mほどに伸びた頃から開始し、夏〜秋にかけて定期的に行いましょう。

病気対策をしていない

さつまいもは病気に強い作物ですが、なにも対策をしていないと、いざ発生した時の被害が大きくなります。

さつまいもがかかる代表的な病気を4つ紹介します。

  • 黒斑病
  • 立枯病
  • つる割病
  • 基腐病

土壌病原菌や多湿、排水の悪さが原因となる病気が多いのが特徴です。

さつまいもは病気に強いため、定期的な農薬散布や水はけの改善、土壌消毒や数年ごとの輪作をしていれば大きな被害にはならないでしょう。

害虫対策をしていない

さつまいもは害虫被害の少ない作物ですが、中には深刻な影響を与える害虫もいるため、しっかりと対策をとる必要があります。

さつまいもに発生しやすい害虫は5種類が代表的です。

  • ハリガネムシ
  • ハスモンヨトウ
  • コガネムシ
  • アブラムシ
  • ネコブセンチュウ

イモを食害するハリガネムシやコガネムシ、葉を食害するハスモンヨトウには特に注意が必要です。

対策は、普段からの捕殺や定期的な農薬散布、雑草防除や風通し・水はけの改善が大切になります。

センチュウ類はさつまいもの連作によって多発するため、土壌消毒や輪作を行って増殖を防ぎましょう。

収穫時期がずれている

「イモの形が悪い、おいしくない」こんな場合は、収穫時期が間違っている可能性があります。

さつまいもの収穫は植え付けから120〜140日ほど、10〜11月中旬頃が一般的な収穫時期です。収穫がこの時期より遅いと形が悪くなり、早いと味が落ちてしまいます。

もっともよい状態で収穫するために、必ず植え付け後120〜140日の適期に収穫してください。

また、収穫が遅れて霜に当たってしまうと、イモが腐敗しやすくなり保存がきかなくなります。霜が降りる前には、収穫を完全に終わらせましょう。

収穫後すぐには食べず、2〜3週間ほど貯蔵することで、より甘みの増したおいしいさつまいもに仕上がります。

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さつまいも栽培で失敗しない3つのポイント

さつまいも 葉

さつまいも栽培で失敗しないために3つのポイントをまとめました。

  • 健全なよい苗を選ぶ
  • 苗は斜め植えする
  • つるぼけを起こさせない

これらのポイントをしっかり押さえれば、格段に失敗しにくくなるでしょう。

健全なよい苗を選ぶ

さつまいも栽培に失敗しないためには、健全でよい苗を準備することが大切です。

苗は4月下旬頃から、種苗店やホームセンター、通販などで購入できます。ただし、どこで購入してもよいわけではありません。
状態のよくない苗や不健全な苗を販売している可能性もあるため、信頼できる種苗店での購入をおすすめします。

また、理想的な苗の基準をまとめました。苗を選ぶ時は、なるべく理想に近い苗を選びましょう。

  • 茎が太くしなやか
  • 葉数が5〜6枚
  • 葉色が濃く厚みがある
  • 長さが20〜25cmほど
  • 節間が間延びしていない

苗は斜め植えする

さつまいも栽培には、斜め植え・水平植え・垂直植えなど、さまざまな植え付け方があります。
この中でもっとも失敗しにくい方法は、斜め植えです。

斜め植えには「水平植えよりもイモ数が若干少なくなる反面、根づきやすい」という特徴があります。

イモ数が少なめになりますが、根付いて生長が進めば失敗率が格段に下がるため、家庭菜園初心者からプロの農家までおすすめできる植え付け方です。

また、実際に植え付ける時は、以下の3点に注意して植え付けてください。

  • 畝と平行に植え付ける
  • 節を3〜4節は土に埋める
  • 葉と成長点は地上に出す

つるぼけを起こさせない

さつまいも栽培で失敗しないためにも、つるばかりが旺盛に育ちイモの生育が抑制される「つるぼけ」は、絶対に避けたい症状です。

原因を深く知り、つるぼけ対策を徹底しましょう。つるぼけの主な原因としては、3つ考えられます。

  • 土壌中の窒素が多い
  • 継続的な天候の悪さ
  • 水はけの悪さ

さつまいもは栄養吸収力が強いため、畑にあるたくさんの窒素を吸収し、結果的につるぼけになってしまいます。

肥料の少ない痩せた土でも立派なイモに育つので、元肥を入れる場合は少量のみ、追肥は基本的に行わずに栽培しましょう。

また、継続的な曇りや雨など天候の悪さや水はけの悪さも、つるぼけを引き起こす要因です。

露地栽培だと天候はどうにもならないため、高畝で栽培し土壌改良を重ねて、畑の水はけ改善に努めましょう

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注意すべきさつまいもの病気「基腐病」とは

傷んださつまいも

病気に強いさつまいもでも特別に警戒すべき病気が、近年問題となっている「基腐病」です。

2018年に初めて発生が確認された基腐病は、現在も全国的に拡大を続けており、多くのさつまいも農家が被害を受けています。

ここでは、そんな基腐病の症状や原因、予防方法を詳しく解説します。

基腐病の症状・原因

発病初期は、地面と接している茎が黒くなってきて、葉も黄色や紫色に変色し徐々にしおれます。

葉茎の成長が旺盛になってくる頃には黒変が茎全体に広がり、やがて葉や茎全体が枯れ、イモは腐敗します。

基腐病は、土壌病原菌による土壌伝染や病気苗による苗伝染、発病株との接触や排水の悪さが原因です。
多くの伝染経路から急激に広がる病気なので、発病してしまうと大きな被害は免れません。

基腐病の予防方法

基腐病は発病すると止めるのが困難なため、病原菌を畑に持ち込まないこと、発生前からの予防が非常に重要です。

まずは健全な苗を使い、畑に病原菌を持ち込まないようにしましょう。種苗店ならば苗の管理がいき届いているため、比較的安全・健全な苗が購入できます。

また栽培時には、畑の水はけ改善、農薬の予防散布を行い、発病前からの予防を徹底します。

もし発生してしまった場合は発病株をすみやかに処分し、残りかすを出さないようにしてください。作の終わりに土壌消毒や輪作をすることで、翌作への影響を緩和できます。

まとめ

以上、さつまいもの失敗しない育て方を解説しました。

さつまいも栽培では、健全な苗選び・植え付け方・つるぼけ対策が成功の鍵を握っています。
失敗する原因と栽培ポイントさえ押さえれば、よいさつまいもがたくさん収穫できるでしょう。

この記事を参考に、さつまいも栽培にリベンジしてみてください。

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