きのこ栽培は儲かる?原木・菌床栽培方法とおすすめ栽培キットを紹介!

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かごに入ったきのこ

近年儲かる農業として、注目を集めているのが、きのこ栽培です。

きのこ栽培は難しいイメージがあるかもしれません。
ですが現在では、低コストで安定した栽培ができるようになっており、家で作れるきのこ栽培キットもあるほどです。

この記事では、きのこの栽培方法やおすすめ栽培キット、本当に儲かるのか?などを詳しく解説しています。

きのこ栽培の基礎知識が身に付くので、是非栽培する時の参考にしてください。

初心者でも簡単なプランター栽培ができる野菜についてはこちらの記事で紹介しています。是非参考にしてみてください。

きのこ栽培の基礎

崖に生えたきのこ

まずは、きのこ栽培の基礎である、下記3点について解説します。

  • 栽培方法
  • 栽培時期
  • 栽培期間

シイタケの栽培方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。併せて参考にしてみてください。

栽培方法

きのこの栽培方法は、主に「原木栽培」と「菌床栽培」の2種類があります。

原木栽培は樹木を培地にして、野生に近い環境で育てる栽培方法で、ヒラタケやマイタケなどが有名です。

原木栽培には、以下のような特徴があります。

  • 天然きのこと遜色ない美味しさ
  • ブランドが付きやすく高値
  • 収穫までの期間が長く重労働
  • 天候や病害虫の影響を受けやすい
  • 収量・品質が安定しにくい

菌床栽培は人工培地で栽培する方法で、シイタケやエリンギなどの栽培に多く使われています。

菌床栽培の特徴は以下の通りです。

  • 通年、短期間の栽培が可能
  • 外部環境に左右されない
  • 収量・品質が安定しやすい
  • ハウス・空調などの設備コストがかかる

菌床栽培は、味や香りなどが原木栽培よりも劣ると言われています。

しかし、現在では技術が発達し、原木栽培にも負けず劣らずの美味しいきのこが生産可能です。

きのこの栽培方法は上記2種類以外にも、マッシュルームを栽培する堆肥栽培や、林内栽培などもありますが、本記事では割愛しています。

栽培時期

きのこ栽培に適した時期は、秋・春の涼しい季節です。

きのこは温度管理が重要で、極端な低温だと弱り、30℃以上の高温だと品質が悪くなります。

生育環境は、湿度80%程度で、最適温度は10〜25℃、日中と夜間の温度差が10℃以上あるのが理想です。

空調などで温度管理ができれば、夏・冬の栽培でも問題ありませんが、基本的には条件に合致する春・秋の栽培が一般的です。

栽培期間

きのこの栽培期間は、栽培方法によって大きく異なります。

原木栽培では、発生まで1〜2年、その後は環境が良ければ3〜4年間ほど収穫が可能です。

菌床栽培では、発生まで6〜20週間、その後は3〜4回ほど収穫できます。
栽培キットの場合は、時間のかかる工程が終わった状態で届くため、収穫まで約10日のみです。

きのこの原木栽培

マイタケ 木

ここでは、きのこの原木栽培について、以下の順に解説します。

  • 原木栽培の流れ
  • きのこ別原木栽培の種類

原木栽培の流れ5ステップ

原木栽培の流れは、以下の5ステップです。

  1. 原木の準備
  2. 植菌
  3. 仮伏せ
  4. 本伏せ
  5. 発生

順番に見ていきましょう。

①原木の準備

原木の準備は、樹木を伐採し適度に乾燥させる作業で、10月下旬〜11月の間におこないます。

伐採したばかりだと、水分が多すぎて成長が遅れるため、十分に乾燥させましょう。

3〜4週間乾燥させ、管理しやすいよう1mほどの長さに玉切りし、原木の準備は完了です。
原木の伐採が難しい場合は、ホームセンターなどでも購入できます。

②植菌

植菌は、きのこの種菌を原木に植え付ける作業で、11月〜4月までに終わらせます。
時期が遅れると、菌糸の成長に影響が出るので、必ず4月までには終わらせましょう。

植え付ける種菌は、種駒と呼ばれる駒状のものが一般的です。
原木にドリルで等間隔の穴をあけ、種駒を植え付けて植菌は完了です。

③仮伏せ

仮伏せは、原木に植え付けた菌を活着させるための作業で、植菌後すぐにおこないます。
仮伏せの工程では、原木を乾燥させないことが一番大切です。

乾燥させないように、原木同士が隣接する形に積みます。積み方は、薪積み、立て伏せなどが代表的です。
積んだ原木を、乾燥防止のためにビニールシートなどで覆って仮伏せ完了です。

④本伏せ

本伏せは、活着した菌糸を原木内にまん延させるための作業です。

原木を適度に乾燥させますが、乾燥させ過ぎや極度の多湿にも注意が必要になります。
そのため本伏せは、直射日光を避けられ、雨に当たる場所かつ、排水・風通しの良い場所でおこないましょう。

原木は風通しの良い、鳥居伏せやヨロイ伏せなどで組み、本伏せ完了です。

⑤発生

本伏せ後、適した気温になると、きのこの発生が始まります。

種類によって、発生する気温が異なりますが、たとえばシイタケは10〜20℃、ナメコなら6〜10℃が発生気温です。

収穫は夏が2回経過してから本格的に始まり、その後は3〜4年ほど収穫できます。

きのこ別原木栽培の種類

きのこの原木栽培は、使う原木によって3種類に分類できます。

  • 普通原木栽培 : 1mほどに玉切りした原木を使う方法
  • 長木栽培 : 枝だけ切り落としてそのまま使う方法
  • 短木栽培 : 20cmほどに切った原木を土に埋める方法

きのこ別に、どの原木栽培が適しているのかを表にしたのでご覧ください。

普通原木 長木 短木
ナメコ
ヒラタケ
タモギダケ
シイタケ
キクラゲ

普通原木と長木に適したきのこはほとんど同じで、原木の皮面から発生するきのこに合っています。

反対に、断面から発生するきのこは短木栽培が適切です。

菌床栽培

きのこの菌床

ここでは、きのこの菌床栽培について、以下の2点を詳しく解説しています。

  • 菌床きのこ栽培の流れ
  • 菌床の作り方

菌床きのこ栽培の流れ4ステップ

菌床きのこ栽培の流れは、以下の4ステップです。

  1. 菌床ブロックの準備
  2. 接種
  3. 培養
  4. 発生

順番に見ていきましょう。

①菌床ブロックの準備

準備では、菌床のもとになるブロックを作ります。

菌床ブロックは、おが粉と栄養源となる米ぬかなどが原料の培地です。詳しい作成手順は「菌床の作り方」で後述します。

なお菌床は、通販などでも購入でき、そのほとんどは③培養が終わった状態で届きます。

②接種

接種は、作成したブロックに種菌を接種する作業です。
種菌を接種する時は、雑菌に侵されないよう、無菌室などでおこないます。

家庭でやる場合は、ガスコンロの火を用いた上昇気流を利用して、空気中の雑菌が入らないようにしましょう。
接種後は、すぐに袋の口を閉じて密封状態にし、接種完了です。

③培養

培養は、きのこの菌糸をブロックに活着させるための作業です。
18〜22℃ほどの清潔な場所で、3ヶ月間寝かせましょう。

30日ほどで菌糸が全体にまん延してブロックが白くなるので、袋の口をあけて熟成させていきます。

30〜60日経過するとブロックが茶色になり、ようやく菌床の完成です。

④発生

直射日光の当たらない環境に置き、湿度を80%、温度を10〜18℃で管理すると、発生が始まります。

収穫後は、2週間ほどの休養、その後1日浸水すると再び発生します。これを繰り返しおこない、3〜4回ほどの収穫が可能です。

菌床の作り方3ステップ

ここでは、家庭でもできる菌床の作り方を解説しています。菌床を自作する場合は、是非参考にしてみてください。

菌床の作成手順は、以下の3ステップです。

  1. 原料を混ぜる
  2. 充填して固める
  3. 殺菌・冷却

順番に見ていきましょう。

①原料を混ぜる

まずは、原料となるおが粉・米ぬかを10:2の割合で混ぜながら、水を少しずつ加えていきます。

目安としては、65%程度の含水率が良いとされています。
なお、原料の比率は、農家や会社によっても異なるため、あくまで一例です。

②充填して固める

十分に混ぜたら、容器に充填していきます。容器は、雑菌フィルターが付いた培養袋が理想的です。

しっかりと圧縮し、ブロック状に固めていきましょう。

③殺菌・冷却

100℃で2時間以上、熱殺菌をおこないます。

殺菌が十分でないと、生き残った雑菌が繁殖し、きのこの生育を阻害します。
殺菌後は、ブロックを20℃ほどまで冷まし、接種の工程に移ってください。

おすすめきのこ栽培キット

おすすめのきのこ栽培キットは、森のきのこ倶楽部「もりのしいたけ農園」です。

「もりのしいたけ農園」は、楽天で4,000件以上レビューされているベストセラー商品のため、安心して利用できます。

すでにシイタケ菌が培養された菌床が届くので、温度管理や水やりだけで、美味しいシイタケをだれでも簡単に栽培可能です。また、栽培開始から収穫まで約10日間のみなので、お子様でも飽きずに楽しめます。

自分で栽培した採れたての美味しさを味わえば、シイタケ嫌いも克服できるかもしれません。

きのこ栽培の危険性

赤い毒キノコ

家庭用の栽培キットなど、きのこ栽培をする時は、以下の3つに注意しましょう。

  • 白いカビは安全
  • 青いカビは危険
  • 別のきのこが生えても食べない

よくあるのが、きのこに生える白や青のカビです。

白いカビは、実はカビではなく、きのこの菌糸です。人体に害はなく、なんの問題もありません。

ただし、青いカビは紛れもなくカビです。湿度の高すぎが原因で発生し、菌糸を食べるので生育に影響が出ます。

仮に青カビが発生したら、迅速に水で洗い流してください。カビが止まることはありますが、可能性は低いため、湿度の管理を徹底し予防しましょう。

また、極まれに本来生えない別のきのこが生えることがあるようです。
万が一、別のきのこは生えた場合は、食中毒になる危険性もあるため、絶対に食べないでください。

きのこ栽培は儲かる?

マイタケ きのこ

近年、きのこの菌床栽培は、儲かる農業の筆頭として注目されています。

その要因として考えられるのが、以下の3点です。

  • 初期投資が安く抑えられる
  • 収益が安定しやすい
  • 働きやすい作業内容

順番に解説していきます。

初期投資が安く抑えられる

きのこの菌床栽培は、他の作物と比較して初期投資を安く抑えられます。

大規模な畑や設備がないと、採算の合わない作物も多い中、きのこなら小さなビニールハウスや倉庫でも、十分な収益が出るからです。

小規模で始められてリスクが低いため、新規参入にも向いています。

収益が安定しやすい

きのこの菌床栽培は、収益が安定しやすい栽培方法です。

栽培技術が確立されているため、短期間の研修でもすぐに黒字化できます。

また、通年栽培が可能で、需要も安定しているため、販売経路を確保しやすいのも特徴です。

働きやすい作業内容

きのこの菌床栽培の作業は、負担が少なく働きやすいのが特徴です。

きのこは重量が軽いので、収穫や出荷などが軽作業で、女性や高齢者でも無理なく仕事ができます。

また、きのこは基本的に、空調管理ができる涼しい室内で育てるため、農業にありがちな暑さ・寒さなどの弊害もありません。

まとめ

きのこの栽培方法について、詳しく解説しました。
低コスト、低リスクで効率よく収益をあげられるきのこ栽培は、非常にチャンスと夢のある農業です。

家や倉庫などの小さな面積でも、手軽にお試し栽培ができるので、美味しいきのこ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか?