【新規就農】農業へ就職するならチェックすべき求人サイトや補助金制度などを解説!
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新卒の学生や転職者の中に、田舎暮らしやスローライフに憧れて「農業就職がしたい」という人が増えています。農業就職を成功させるには自分自身の性格をしっかりと見極めて、興味や技量にマッチした求人への応募が大切です。
そこで今回の記事では、農業に向いている人の特性や農業専用の求人サイト、イベント検索サイトなどを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
農業就職をする理由
農林水産省の平成30年新規就農者調査によると、その年に新しく農業就職した人は約5万6,000人に及びました。中でも新規雇用就農者は平成27~30年の4年間では1万人前後を推移しており、平成19年の7,290人と比較すると増加傾向にあります。
なぜ新しく農業就職を希望する人が増えているのでしょうか。農業関連の仕事へ就職した人の声として「田舎でスローライフがしたい」「野菜作りが昔から好きだった」「体を動かして働きたい」「実家が農家だったから」といったものがあり、理由はさまざまです。中には「都会の人混みや満員電車に疲れたので地方に移住したい」と考えている人もいるでしょう。
しかし、今の生活に疲弊したからといって安易に農業就職を決めてはいけません。自分自身とじっくり向き合い、これからの人生でどんな仕事をしていきたいか考える必要があります。
次では農業の仕事の種類を紹介するので、自分の興味のある分野と農業がマッチしているか考えてみましょう。
参考:農林水産省「新規就農者調査」
農業の仕事の種類
「農業関連の仕事に就職する」と聞くと、田んぼや畑の土いじりから、収穫作業、農機の運転といったイメージが強いのではないでしょうか。主に肉体労働をしながら、季節や天気の移り変わり、気温、湿度チェックなど、自然と向き合っている印象があるかもしれません。
もちろんそれも間違いではありませんが、農業の仕事は多岐に及びます。現在では農業のIT化が進み、農家でもパソコンで行う作業が増えてきています。
肥料や資材会社、農機具販売業者との交渉、収穫した農作物の卸先を獲得するための営業、JA職員や直接販売のお客さまとのコミュニケーション、農業法人の労働時間管理や経理業務なども含まれるでしょう。さらに、農作物の加工や自社ECサイトでの販売、流通管理も考えられます。
以上のように、農作物を栽培して収穫する以外にも「アグリ(農業)ビジネス」と呼ばれる分野があり、他業種で培った営業力や経営支援コンサルティング能力、コミュニケーション能力などを活かせる可能性もあります。自分に合った職種を探してみましょう。
農業就職が合っている人・合っていない人
では次に農業就職が合っている人、または合っていない人の特徴を紹介します。
農業就職が合っている人
まず、自然や生き物を育てることが好きな人は農業の仕事に向いています。農業では、野菜や果物、米や花など植物を大事に育てる気持ちが大切です。さらに、畜産農業ではニワトリや牛、豚などの面倒を見る必要があります。
その際に必要なのが、植物や動物の変化に細かく気づいて対応できる能力です。小さな変化を見逃すと、病害虫や感染症など大きなトラブルに発展する可能性もあります。些細なことでも気配りできる人に適した仕事といえるでしょう。
また、上記でお伝えしたように、農業ではただ自然と向き合うだけでなく、さまざまな人々と関わる必要があります。その年齢層も幅広く、ベテランの農家やパート、若手社員や外国人実習生など、多くの人とコミュニケーションを取っていくことになるでしょう。そのため、年齢や国籍、性別を問わず人と関わることが好きな人は、農業の仕事が合っているといえそうです。
他にも、従来の農業は熟練した農家の経験やカンに頼って運営していましたが、現在は農業のIT化も進み、気温や湿度、養分や日照時間などのデータを分析して農業を営むことが大切です。数字やデータ分析に抵抗のない人が農業分野に就職すると、活躍の場が広がると考えられます。
農業就職が合っていない人
一方、農業就職が合っていない人もいます。例えば、「自然が好きだから農業を始めよう」と表面上のメリットだけを考えている場合は要注意です。単に自然や田舎が好きで、ガーデニングやプランターでの野菜作りが楽しかったからといって、農業の仕事が自分に合っているとは限りません。
もちろん農業は自然とふれあえる仕事ですが、よい点だけでなくつらい部分も事前に知っておきましょう。自然は人を癒してもくれますが、厳しい存在であるということも忘れてはいけません。夏の炎天下での作業や、荒天の影響による作物の壊滅など、予期せぬトラブルが発生することもあります。
単に自然が好きというだけではなく、自然としっかり向き合う姿勢がなければ農業の仕事を続けることは難しいでしょう。「自然とふれあいたい」「田舎暮らしがしたい」という場合は、地方移住をして一般企業に就職したり、フリーランスとして田舎でリモートワークをしたりという道も検討するとよいかもしれません。
農業関係の仕事に就職するには
他の仕事と同じように、農業就職するためには求人サイトで検索するのが一般的です。しかし、通常の転職サイトに農業関連の仕事はあまり掲載されないため、農業専用の求人サイトをチェックする必要があります。
そこで、農業特化の求人サイトや相談窓口について紹介します。
求人サイト
まずは農業の求人検索や情報収集に便利な専用サイトをお伝えします。
農家のおしごとナビ
「農家のおしごとナビ」では、お米や野菜、花や果樹、酪農だけでなく、加工販売や事務職など多岐にわたって全国の農業に関する求人情報を発信しています。雇用形態も、正社員はもちろん、期間限定のパートや研修生、さらには後継者や農場長候補者が募集されているのも注目ポイントです。
会員登録をすれば、スカウトメールやキャリアアドバイザーからの紹介案件も受けられます。短期バイトや新卒求人でフィルターをかけた検索も可能です。「まずは農業体験をしてどんな感じか知りたい」という人から「本格的に就職したい」という人まで、幅広く活用できます。
(参照元:https://www.agreen.jp/)
あぐりナビ
「あぐりナビ」は毎月14万人以上が訪問する人気の農業求人サイトです。(2020年11月現在)新規会員登録をすれば非公開求人情報も確認でき、さらにスカウトメールが企業から直接届くことがあります。
大学や大学院、専門学校や農業大学など学部を問わず挑戦できる新卒専用ページもあり、登録すると専任エージェントが電話でアドバイスをしてくれます。メールでは就活イベントや新着求人情報も得られるので、新卒で農業関連の仕事に就職したいなら要チェックです。
(参照元:https://www.agri-navi.com/)
第一次産業ネット
「第一産業ネット」は農業だけでなく、林業や漁業の求人情報も扱う仕事検索サイトです。農家の求人以外にも、地方自治体やJAによる直接募集求人、営業や技術、販売サービスや企画マーケティング、ウェブデザインやコンサルタントといったアグリビジネス関連の求人もあります。
さらに完全無料のエージェントサービスでは、専任の転職エージェントが就職活動を支援し一緒に並走してくれるので、安心して利用できるでしょう。また、未経験でも挑戦できる求人や農業体験、新卒専用ページやインターンシップ情報も豊富に提供されています。
農業に関するあらゆる雇用形態や職種に対応した求人情報が得られるので、ぜひ登録して活用してみましょう。
(参照元:https://www.sangyo.net/)
実際に会って相談
インターネットで検索して情報を収集するだけでなく、農業就職のプロと実際話をしたいときに活用できるイベントやエージェントもあります。
農業就職支援イベント
農業に関する仕事へ就職するには、移住を伴うことが多くあります。移住支援団体のイベントへ参加し、短期間でも現地に滞在し、実際に住んで働く様子を事前にイメージしておきましょう。あらかじめ現地での暮らしや働き方を体験し、地元の人たちと知り合っておけば、就職後スムーズに生活をスタートできます。
体験イベントのほかに、農業就職フェアに参加することもおすすめです。例えば、「あぐりナビ」が主催するフェアでは、北海道から九州まで1000を超える企業ブースが設置され、全国の農業界の人事担当者や専門家と知り合う機会が設けられました。
全国新規就農相談センター
「新規就農相談センター」は「農業をはじめる.JP」という農業を新しく始めたい人を支援するポータルサイトを運営しています。求人情報や活用できる国の制度、就職する地域の決め方などさまざまな情報を発信しているので、ぜひ一度サイトを訪れてみましょう。
また、Webサイトだけでなく、実際の窓口も設置されています。「具体的に何も決まっていないけど相談したい」という場合でも話を聞いてもらえるので、東京都にある新規就農相談センターか都道府県別の就農相談窓口に行って相談してみましょう。
新規就農者に有利な補助金制度
新規就農者の一番の悩みは初期費用です。初期費用を抑えながら農業を始めるためには各自治体のホームページから補助金を確認する必要があります。
返済不要の補助金も多数あるので、気になる方は併せて下記の記事をご覧ください。
農業の仕事に就職して農機具をお得にそろえたいなら
農業の仕事に就職したら、必要になるのが農機具です。中古農機具販売の「中古農機市場UMM」では、オンラインで農機具を検索し、全国の業者からお得に購入できます。ホームページから会員登録をすれば、希望にあった農機具が新規登録されると自分のメールに通知が届きます。
また、お得なキャンペーン情報も配信されるため、「安く農機具やパーツをそろえたい」という人にぴったりのサイトです。入会費や年会費はどちらも無料で利用できるため、農業に興味があればあらかじめ登録しておくことをおすすめします。
まとめ
この記事では、農業関連の仕事に就職したい人向けの求人サイトや就活イベントなどを紹介しました。農業就職を考えたとき、まずは本当に農業の仕事へ携わりたいか、自分の気持ちをしっかり整理しましょう。
その後、求人サイトで情報を収集しながらフェアや体験イベントに参加し、少しずつ農業の世界に入っていくことが大切です。エージェントや相談窓口も活用しながら、どんな農業の仕事に就職したいか考えていきましょう。