アシストスーツのメリットや利用シーンは?補助金についても解説

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「アシストスーツ」をご存じでしょうか。アシストスーツは、人間工学に基づいて設計されたアイテムで、体の動きをサポートしてくれる優れものです。当記事では、アシストスーツのメリットや利用シーン、補助金制度についての情報をお伝えします。

近年注目を集めている「アシストスーツ」についてご存じでしょうか。すでにさまざまなメーカーから製品が発売されており、多彩なシーンで活躍しています。

メリットの多いアシストスーツですが、高価格帯の製品が多いことは難点です。そこで今回は、アシストスーツのメリットや利用シーンのほか、補助金制度に関する情報をお伝えします。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

アシストスーツとは?

「アシストスーツ」は、体の動きをアシストする目的で開発された装置です。現在ではさまざまなメーカーから製品がリリースされ、テレビや雑誌などのメディアでも取り上げられる機会が増えました。

スーツとはいうものの、ビジネススーツのような衣服ではありません。V字型やY字型の装置を背負い、ハーネスで体に固定して使用します。製品によって形状や装着方法、サポートできる部位などは異なります。

すでにさまざまな業界で導入され始め、2019年には大手電力会社が送電線建設工事で試験採用したことで話題になりました。著名なタレントを起用したテレビCMで話題の製品もあるなど、今後さらなる注目が予想される次世代アイテムといえるでしょう。

得られるメリット

人間工学に基づいて設計されたアシストスーツを使用すれば、一体どのようなメリットが得られるのでしょうか。アシストスーツのメリットとしては、以下の3点が代表的です。

ケガのリスクを軽減

職場での作業中や、日常生活でケガを負うシーンは多々考えられます。たとえば、重い荷物を持ち運びするシーンでは、膝や腰に大きな負担がかかりやすく、ケガのリスクが高まります。

重い荷物を持ってぎっくり腰になる、腱鞘炎になるといったケースは少なくありません。アシストスーツを使用すれば、重量物を扱うときに体の動きをサポートしてくれるため、ケガのリスクを軽減できます。

また、肉体的な疲労がケガに直結するケースもあります。疲れが溜まると集中力を欠き、些細なミスから重大な事故につながりかねません。アシストスーツで肉体的な負担を軽減できれば、こうしたリスクも回避できるでしょう。

体への負担が少ない

不自然な姿勢で作業を行うとき、腰・膝・背中などさまざまな部位への負担が増えます。体への負担が増えると、そのぶん体力をムダに消耗し、筋肉痛にも見舞われるでしょう。

アシストスーツを着用していれば、不自然な体勢での作業負担を軽減できます。過酷な農作業で発生しやすい、筋肉痛の発生も抑制できるはずです。負担が少なくなれば体力の消耗も防げるため、集中力を切らさず作業を進められます。

作業効率の向上

上述のメリットにより体力の消耗を防げることから、作業効率の向上も見込めます。作業スピードの低下を防げるため、従来よりも短時間で作業を終えられます。作業効率が向上すれば、利益の上昇にもつながるため、企業経営者の方も検討する価値はあるでしょう。

また、筋力の少ない女性や高齢の方にも、アシストスーツはおすすめです。筋力の少なさをサポートしてくれるため、壮健な男性たちの中で活躍できる可能性も秘めています。

アシストスーツの利用シーン

すでにさまざまな業界で、アシストスーツは注目を集めています。導入を進める企業が増えている一方で、個人が日常生活をより快適にするため購入するケースも少なくありません。以下、考えられる代表的な利用シーンをピックアップしました。

農作業

日本は農業が盛んな国です。仕事として取り組んでいる方もいれば、家庭菜園のように趣味で農業に携わっている方もいます。

農業といえば、過酷な重労働で知られています。重量のある農機具を使用し、収穫した野菜や果物を一度にたくさん運ぶことも珍しくありません。頻繁に立ち座りがある作業でもあるため、必然的に体への負担が増えます。

また、農業では長時間同じ体勢で作業を行うことが多く、腰や関節への負担が増大しやすい傾向です。農業にアシストスーツを活用することで、こうした体への負担を軽減し、安全かつ効率的に作業を進められます。

雪かき

東北や北海道など、豪雪に見舞われる地域では雪かきが必須です。雪国育ちでない方にはイメージしがたいかもしれませんが、雪かきはとても過酷な重労働です。

雪かきには機械も使用できますが、場所によっては使えないケースがあります。このようなケースでは、必然的に人の手で雪かきをせねばならず、筋力と体力を大変に消耗してしまうでしょう。

スコップで雪を何度も持ちあげる作業をしていると、腕や肩の筋肉が疲労し、さらに腰や膝への負担も増えます。このようなシーンでこそ、アシストスーツが力を発揮してくれるのです。

中腰での作業

流通倉庫や工場などでの仕分け、検品といった軽作業のほか、ガーデニングやDIYでのリフォームなどでも、中腰での作業が発生するケースは少なくありません。中腰での作業を長時間続けると、腰周辺の筋肉が固まってしまい、ときに痛みも発生します。

中腰に限らず、つらい姿勢による長時間の作業は、体のさまざまな部位に負担をかけます。疲労が溜まると集中力を損ね、作業効率も低下してしまうでしょう。このようなシーンにおいても、アシストスーツが活躍します。

建築・建設現場

建築や建設の現場では、さまざまな重労働が発生します。特に、重たい資材の搬入出などでは、相当な体力を消耗します。場合によっては、重量物を持ったまま足場の階段を上るケースもあるため、短時間で疲労困ぱいとなるケースも少なくありません。

また、これらの現場で使われる機械工具は、重量のあるものが多数です。重たい機械工具の長時間使用はもとより、不自然な体勢で作業するケースも間々あります。そうした数々の重労働が発生する建築・建設現場では、アシストスーツが大変重宝するでしょう。

介護

現代日本は高齢化社会といわれています。今後、ますます高齢化の波が押し寄せると考えられるため、介護業界は人材の確保に努めています。

実際に介護の経験がある方なら理解できるでしょうが、介護は相当な重労働です。介護対象となる方をベッドから起こす、肩を貸して移動させる、トイレや浴室で介助するなど、さまざまな肉体労働が発生します。

筋肉を酷使するだけにとどまらず、中腰の姿勢で業務に携わることも珍しくありません。介護業界で働いている方や、家族の介護をしている方などにも、アシストスーツはおすすめです。

製造業

一口に製造業といっても、その種類はさまざまです。中には重労働になりやすい業界もあります。製造の現場では、原料や製品の移動、積み下ろしといった体を酷使する業務に従事することも珍しくありません。

また、部品や製品の検品を行う部署においては、長時間同じ姿勢で作業するケースも多いでしょう。前かがみで顕微鏡やルーペをのぞき込むこともあるため、疲労が溜まりやすいのです。

アシストスーツの価格

アシストスーツは今や、さまざまなメーカーからリリースされており、価格もものによりけりです。ただ、いずれにしても安い買い物ではなく、安いものでは10万円台、高いものだと100万円近くする製品もあります。

目的によって選ぶべき製品も変わってくるため、まずは目的を明確にし、性能やデザイン性なども考慮しつつ、予算内に収まるものを検討することが基本です。たとえば、農作業やガーデニングで使用したいなら、防水や防塵性能のあるものが好ましいでしょう。

おすすめのアシストスーツ

ここでは、おすすめのアシストスーツをご紹介します。それぞれ特徴が異なるため、気になるものがあればぜひチェックしてみてください。

CMでも話題の「マッスルスーツEvery」

ダウンタウンの浜田雅功さんを起用したCMで話題になった「マッスルスーツEvery」は、「人生を軽やかに」を合言葉に誕生したアシストスーツです。電気を使わないため、水場や屋外での利用に適していることが特徴です。屋外や水を使う作業の多い農業従事者にとっても使いやすいでしょう。

「ソフトフィット」「タイトフィット」の2種類がリリースされており、前者は重量物の持ち運びに適したタイプです。雪かきや農作業などでも活用されています。

一方のタイトフィットは、かがんだ状態でもサポート力が働くため、中腰の体勢を維持して続く作業向けのタイプです。主に介護やベッドメイキング、仕分け作業などで活用されています。

下記サイトでは、マッスルスーツEveryについてより詳しく説明しています。アシストスーツの購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

介護・農業の重作業をサポート。マッスルスーツEvery(エブリィ)

サポートジャケット Ep+ROBO

サポートジャケット Ep+ROBO

ユーピーアール株式会社が提供する、モーター型のアシストスーツです。本体重量3.4kgと非常に軽量で、装着時の負担の少なさが魅力です。ボタン1つで機能を切り替えられるため、作業内容に合わせて柔軟に対応できます。

(参照元:https://www.upr-net.co.jp/products/suit/eprobo.html

J-PAS ハイパワーモデル

J-PAS ハイパワーモデル

株式会社ジェイテクトが提供する、重作業に特化したタイプのアシストスーツです。人の動きに合わせたアシストが可能で、幅広い姿勢や動作にも対応できます。着脱が容易なうえ、リモコン操作により出力やスピードの調整もしやすく、快適な作業を実現できるでしょう。

(参照元:https://j-pas.jtekt.co.jp/j-pas.html

安価に導入するならサポートジャケット!

いざアシストスーツを導入しようとしても、金額面で壁を感じる方も多くいらっしゃいます。そんな方にも導入しやすいモデルも多数あるので紹介していきます。電動モータ式のアシストスーツとは違い、人間工学に基づいた製品開発で作業負担を軽減させてくれるのが特徴です。

サポートジャケット Bb+FIT

先ほど紹介したユーピーアール株式会社の製品です。独自開発の「第二の背骨」設計により、腰や体の負担を軽減する画期的な機能を持つワークウェアとして誕生。

業界問わず、様々な分野への導入実績もあります。電動モーターよりも軽量化されており、非常にお手頃の価格帯で導入が可能です。

商品ページ

KING JIM アシストスーツ

キングジムの開発によるアシストスーツ。腰部分の背面4本、側面に2本の薄型強力バネが全身をサポートします。さらに、こちらの製品は腰回りのサポート以外にも、膝、腕など様々な用途の製品があるのが特徴です。

ベストタイプなど、すべての製品が簡単着脱設計となっており、作業の邪魔することなく強力なサポートが手に入ります。

商品ページ

補助金制度はある?

実は、アシストスーツの購入に際して、自治体の補助金制度を利用できる場合があります。数年前から介護補助器具として認知され始めたため、さまざまな自治体が補助金の対象に加えたのです。

ただ、すべての自治体で補助金制度を利用できるわけではありません。そのため、必ず自治体の公式ホームページなどで、補助金制度の有無を確認しましょう。

公式ホームページで確認するときは、制度の有無だけでなく、金額や時期などもチェックしてください。どれくらいの補助金を受けられるのか、いつまでに申し込みすればよいのかなど、条件は自治体によって異なります。

以下では、自治体に補助金を申請するときの具体的な流れをご紹介します。あくまで一般的な流れなので、実際に利用するときは各自治体の申請方法に沿って進めてください。

申請のための事前準備

すべてのアシストスーツが補助金の対象になるわけではありません。導入を検討している製品が対象なのかどうか、前もって確認しましょう。受給のための条件や、いくらまで補助金を受けられるのかもあわせてチェックしましょう。

申請書類を提出

申請に必要な書類は、各自治体で異なります。たとえば神奈川県の場合、見積もり書や本人確認書類、事業計画書、ロボット導入支援補助金交付申請書などが必要です。

提出方法も、各自治体で違いがあるため注意してください。先ほどの神奈川県を例にとると、郵送のみの受付となっています。申請書類提出の期限が設けられているケースもあるため、余裕を持って提出しましょう。

(参照元:http://www.pref.kanagawa.jp/docs/sr4/cnt/f430080/robothojo.html#5hituyoushorui

製品の購入

交付が決定したら、実際に製品を購入します。購入後に実績報告書の提出が義務づけられている自治体もあるため、注意してください。実績報告書の提出が期限までに間に合わなかった場合、交付を受けられない恐れがあります。

イノフィス 「マッスルスーツEvery」が助成金対象製品となりました。(20年12月17日更新)

対象地域の自治体ウェブサイトを必ずご確認上、見積りフォームからお申し込みください。




マッスルスーツが助成金として認められました

補助金を受け取る

実績報告書を提出すると、自治体で審査が行われます。審査に合格すると、あらかじめ指定した金融機関の口座へ補助金が振り込まれます。

ここまでが、アシストスーツに関する補助金を利用する際の一般的な流れです。先述の通り、自治体によって具体的な条件や金額、必要な書類などはそれぞれ異なります。スムーズに補助金を受けられるよう、事前にきちんと確認しましょう。

その他新規就農者や農業経営の規模拡大を検討されている方は、以下の記事も併せてご覧ください。

まとめ

疲労軽減やケガのリスク低下、作業効率の向上など、さまざまなメリットが期待できるアシストスーツ。興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。

アシストスーツは決して安いものではありませんが、それだけのメリットが得られるアイテムです。自治体が用意している補助金制度を利用すれば、お得に入手できます。まずは、自治体のホームページにアクセスし、補助金についての情報をチェックしてみましょう。

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