発電機の故障症状3つ！故障した発電機の修理や売却も解説

農業現場や建設作業で、まさに命綱ともいえる発電機が、突然動作を停止してしまったら、業務はストップし、深刻な問題に発展することだってありますよね。

突然のトラブルに直面した時、「自分で直せるのかな？」「修理っていくらかかるんだろう？」と、不安で頭がいっぱいになる気持ち、痛いほど分かります。

発電機が故障した時の選択肢は、「自分でなんとか修理する」「プロの業者に頼んで直してもらう」「思い切って新しいものに買い替える」の3つがあります。

しかし、特に、インバーター部やエンジン内部のようなデリケートな部分の故障となると、専門知識がないまま手出しするのは非常に危険です。

下手に触って、取り返しのつかない状態にしてしまうリスクだって潜んでいます。

この記事では、農業機械に長年携わってきたプロとして、発電機が故障した際の対処について、具体的な症状別の原因と初期対応、修理依頼先ごとの費用比較、そして修理と新規導入、どちらが賢い選択かを分かりやすく解説していきます。

発電機が故障した時の初期対応

発電機の不調、その原因は？まずは自分でできる初期対応を試してみよう「あれ？いつもの調子と違うぞ？」発電機の不調を感じた時、まずは焦らずに症状をじっくり観察することが、問題解決への大きな一歩です。

業者さんを呼ぶ前に、意外と簡単な処置で解決することもあります。

ここでは、よくある不調の原因と、あなたが安全に試せる初期対応をご紹介します。

もし、これらの対処法を試しても改善が見られなかったり、少しでも作業に不安を感じたりした場合は、絶対に無理はしないでください。

プロの専門業者に相談するのが、発電機をこれ以上傷つけないためにもおすすめです。

故障症状1：エンジンが動かない、すぐに止まる

エンジンがうんともすんとも言わない、またはすぐに止まるエンジン関連のトラブルは、発電機で最も頻繁に起こる故障の一つです。

主な原因としては、燃料の劣化、キャブレターの目詰まり、点火プラグの異常などが考えられます。

特に、何ヶ月も使わずに放置していた場合、タンクの中でガソリンがドロドロに変質して、エンジンをかけようとしても「スカスカ」と空回りするばかり…なんて経験、ありませんか？

まずは、古い燃料を新しいものに入れ替えてみましょう。

それでもダメなら、点火プラグの状態を確認してみてください。

先端が真っ黒に汚れていたり、摩耗していたりしたら、新品に交換するのがおすすめです。

これらを試してもエンジンが動かない場合は、キャブレターの分解清掃など、より専門的な作業が必要です。

ここは無理せず、プロの診断に任せるべきでしょう。

故障症状2：電気がこない、または電圧が不安定

エンジンは動いているのに、電気がこない、または電圧が不安定エンジンは力強く回っているのに、なぜか電気が供給されない、あるいは電圧が安定しないといった症状は電気系統のトラブルを疑うサインです。

インバーターやAVR（自動電圧調整装置：一定の電圧を保つための部品）といったデリケートな部品の故障、またはブラシの摩耗などが主な原因として挙げられます。

電気系統は非常に複雑で、個人が不用意に手を入れると感電の危険も伴います。

だからこそ、ここはプロに任せるのが鉄則です。

まずは、接続している機器の消費電力が、発電機の定格容量（出せる最大の電力）を超えていないか、もう一度確認してみてください。

それでも改善しない場合は、インバーターのような高価な部品が壊れている可能性が高いです。

迷わず専門業者に診断を依頼しましょう。

故障症状3：いつもと違う音や激しい振動がする

いつもと違う音や激しい振動がする発電機から「ガラガラ」「ゴロゴロ」といった普段聞き慣れない音が聞こえたり、本体がガタガタと激しく揺れたりする場合、これはエンジン内部で何らかの重大な問題が発生している可能性を示唆する、危険な警告音だと捉えるべきです。

そのまま使い続けると、取り返しのつかない大きな故障に繋がってしまう危険性があります。

まずはエンジンオイルの量を確認し、足りなければ補充してください。

もし、それでも異音が止まない場合は、直ちに使用を中止し、専門家に見てもらう必要があります。

この「音のSOS」を見逃さないことが、高額な修理代を回避するための重要なポイントになりますよ。

発電機修理の依頼先の選択肢

故障した発電機を直してもらう時、「どこに依頼するのが一番いいんだろう？」と迷いますよね。

依頼先は主に3つのタイプがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。

状況に合わせて、最適な選択をしていきましょう。

【選択肢1】メーカー（例：Honda、ヤマハなど）に依頼する

メーカー（例：Honda、ヤマハなど）に依頼する「費用より、とにかく確実な修理を！」と考えている方や、比較的新しいモデルを使っている方には、メーカー修理がおすすめです。

純正部品を使った高品質な修理が期待でき、修理後の保証も手厚いのが大きな魅力。

複雑な電気系統のトラブルでも、安心して任せられます。

ただ、修理費用は他の選択肢と比べて高額になりがちで、修理に時間がかかるケースもあります。

【選択肢2】専門修理業者に依頼する

専門修理業者に依頼する「メーカー修理より、もう少しコストを抑えたいな」という方にぴったりなのが、専門修理業者です。

作業工賃が比較的安価で、中には現場まで駆けつけてくれる出張修理に対応している事業者もおり、フットワークの軽さも魅力です。

ただし、業者によって技術力に差がある点は頭に入れておきましょう。

口コミや実績をしっかり確認して、信頼できる業者を見極めることが、満足のいく修理へと繋がります。

【選択肢3】農機具の買取・販売店に相談する

「修理するか、いっそ買い替えちゃおうか…」と両方検討しているなら、農機具の買取・販売店に相談するのも賢い選択です。

もし修理の見積もりが予想以上に高額だった場合、その場で買取査定に切り替えて、新しいモデルの購入資金に充てる、といった柔軟な対応ができます。

修理の相談から売却、新規購入まで、一ヶ所で全て済ませられるのは大きなメリットですね。

ただし、深刻な故障には対応できない店舗もあるので、事前に確認が必要です。

故障内容別の修理費用の概算

修理費用は故障の程度や機種によって大きく変わりますが、一般的な相場を知っておけば、見積額が妥当かどうかを判断しやすくなります。

例えば、燃料詰まりでよくあるキャブレターの清掃なら、だいたい1万5千円～3万円くらいが目安でしょう。

点火プラグの交換であれば、3千円～5千円程度で済むことが多いです。

ところが、電気生成の心臓部であるインバーターやAVRの交換となると、4万円～10万円以上かかることも珍しくありません。

エンジンを分解して行う大規模な修理（オーバーホール：分解して点検・修理すること）にまでなると、8万円～20万円以上というケースも。

こうした高額な修理費用が、新品価格の半分を超えるようであれば、やはり新規購入を検討する方が経済的と言えるでしょう。

信頼できる修理業者を選定するための3つの要点

「修理したばかりなのに、また壊れた！」「とんでもない料金を請求された…」なんてことになったら、もう目も当てられませんよね。

そんな後悔をしないために、プロの私が業者選びで特に重視する3つのポイントをお伝えします。

修理後の保証がある

自身の技術に自信を持っている業者であれば、修理後3ヶ月～半年程度の保証を付けてくれることがほとんどです。

見積もりを取る際には、保証期間はもちろん、もし同じ症状が再発した時にどう対応してくれるのか、具体的に確認しておくことが大切です。

業務用機械の修理実績が豊富

現場で過酷に動く発電機は、家庭用電化製品とは故障の原因も構造も全く違います。

その業者が、普段どのような機械の修理を得意としているのか。

事前にウェブサイトなどで実績を確認しておくと、安心して依頼できますよ。

作業前に詳細な見積書を提示してくれる

故障箇所、必要な部品代、そして作業工賃を、一つ一つ分かりやすく説明してくれる業者を選びましょう。

さらに、見積もり後に修理をキャンセルした場合の診断料がいくらかかるのかも、事前に確認しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

故障した発電機は「売却」も選択肢に！

「修理費用が高すぎて手が出ない…」「もう古すぎて、部品が入手できない！」、そんな理由で修理を断念せざるを得ない場合でも、決して諦める必要はありません。

たとえ今はうんともすんとも言わない発電機でも、「売却」することで、まだまだ価値を生み出す可能性があるんです。

ここでは、そんな故障している発電機の売却について解説します。

処分と売却、これだけの違いがある！

故障した発電機を「廃棄」する場合、通常は数千円から数万円の処分費用がかかってしまいます。

でも、もし専門の買取サービスを利用すれば、その発電機に価値が見出されれば、処分費用どころか逆にお金を受け取れるかもしれません。

動かない状態でも、貴重な部品や金属資源としての価値がある場合が多いので、「どうせダメだろう」と決めつけずに、一度査定を依頼してみるのがおすすめです。

多くの人にとって、農機具を専門に扱う買取サービスの利点は、その道のプロがあなたの機械の真の価値をしっかり見極めてくれる点にあるでしょう。

少しでも高値で売却するためのちょっとした秘訣

査定を依頼する前に、ちょっとしたひと手間をかけるだけで、買取価格に大きな差が出ることがあります。

泥汚れや埃をサッと拭き取るだけでも、「大切に扱われてきた発電機だな」と査定スタッフに好印象を与え、査定額アップに繋がることがあります。

また、取扱説明書や付属の工具など、購入時に同梱されていたものは全て揃えておきましょう。

付属品が完備していると、製品全体の価値が高く評価されやすくなります。

さらに、「エンジンが始動しない」「電圧が不安定になる」など、具体的にどこが、どのように機能しないのかを、隠さずに正直に伝えることが、スムーズで納得のいく査定に繋がります。

故障した発電機におすすめの買取業者

ここでは、壊れた発電機も対応している買取業者を紹介します。

農機具高く売れるドットコム

出典：農機具高く売れるドットコム

「農機具高く売れるドットコム」は、東証プライム上場企業が運営する、高い安心感を持ってご利用いただける農機具買取サービスです。

710万人を超える累計ご利用者数に裏打ちされた買取ノウハウで、状態の良い美品はもちろん、サビやエンジントラブルのある古い農機具まで、納得の買取を数多く実現しきました。

査定・買取手数料は全て無料。全国からのご依頼に対応しておりますので、まずは当社の買取価格を無料査定にてチェックしてみてください。

農機具高く売れるドットコムで無料査定する

UMM一括見積

UMMは、農機具の高価買取を実現する相見積もりプラットフォームです。

高額売却に必須な複数社への査定依頼も、UMMならわずか一度の入力で依頼できるため、手間を最小限に抑えられます。

さらに、査定依頼後はメールを待つだけで概算の査定結果が分かります。

複数社の査定額を比較できるので、少しでも高く売れる業者を見つけやすいことが特徴です。

手数料はすべて無料なので、農機具を売却するなら、まずはUMMで一括見積を試してみてください。

UMM一括見積で
無料査定する

発電機を長持ちさせる日常的な手入れ術

高額な修理費用に泣かないためには、日頃からの地道なメンテナンスが何よりも大切です。

ちょっとした習慣を継続するだけで、発電機の寿命をグッと延ばし、突然の故障リスクを大きく減らすことができます。

燃料とエンジンオイルは定期的にチェック！

エンジンの心臓部を守るエンジンオイルは、定期的に交換しましょう。

これは、エンジン部品が焼き付いてしまうのを防ぐ、とても重要な作業です。

また、ガソリンは時間の経過とともに劣化し、キャブレターの目詰まりを引き起こすやっかいな存在。

もし発電機を半年以上使っていない場合は、タンクの古い燃料を抜き取り、新しいものに入れ替えてから使うのが安心です。

長期間使わない時の賢い保管方法

発電機を1ヶ月以上使用しない場合は、故障予防の観点から、燃料を全て抜き取ってから保管するのが鉄則です。

具体的には、まず燃料コックを閉め、エンジンを始動させましょう。

この一手間が、次に使う時にスムーズに始動できるかどうかを大きく左右します。

詳細を見る農業メディア農作業用ウェア中古田植機安全靴中古農機具買取中古アルミブリッジ農業用ドローン農機具メーカー検索中古農機具トラクター

まとめ

この記事では、発電機が故障してしまった時に、後悔のない選択をするための具体的な情報をお届けしました。

大切な発電機を修理しても使い続けたい、という場合は修理がおすすめです。

しかし、「修理費用、やっぱり高いな…」と感じたり、「この古い発電機、どうやって処分したらいいの？」と悩んだりしているなら、一度買取サービスに相談してみるのもおすすめです。

専門のサービスなら、たとえ動かない発電機でも、その価値をきちんと査定してくれる可能性があります。

ぜひ修理や買取などを比較し、最善の方法を見つけてみてください。