ガーデニング初心者におすすめの花20選!選び方や育て方、必要な道具やポイントを解説
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花のガーデニングは、経験のない初心者でも手軽に始められ、四季折々の花を楽しめる非常に魅力的なアクティビティです。自宅の庭に花を植えれば、あなただけの癒やしの空間をつくることができますよ。
本記事では、ガーデニング初心者向けに、おすすめの花20選やその選び方を紹介しています。基本的な育て方や栽培のポイントなども解説していますので、ぜひ参考にしてガーデニングに挑戦してみてください。
目次
ガーデニングで育てる花の選ぶ時のポイント
いざガーデニングを始めようと思っても「どんな花を選べばいいかわからない」という人は多いのではないでしょうか。
ガーデニング初心者の場合、以下3つのポイントを基準に育てる花を選べば間違いありません。
- 育てやすさ
- 育てる時期・季節
- 一年草か多年草か
それぞれ、順番に解説していきます。
育てやすさ
ガーデニング初心者の場合、まず育てやすい花を選ぶことが大切です。具体的に以下のような特徴をもつ花は、比較的育てやすく初心者にもおすすめできます。
- 病気・害虫に強い
- 暑さ・寒さ、雨に強い
- 手入れに手間がかからない
ガーデニングに慣れないうちに難しいものを選んで失敗してしまうと、せっかくのガーデンニングも十分に楽しめません。上記3点になるべく当てはまる品種を選びましょう。
育てる時期・季節
ガーデニングで育てる花を選ぶ時は、その時期や季節に適した花を選ぶことも大切です。花はいつでも育てられるわけではなく、品種ごとに栽培しやすい時期・季節があります。
適した時期に育てることが、栽培の成功につながるポイントなので、かならずその時期に合った花を選びましょう。特に暑い夏や寒い冬は、気温の影響がはっきり現れるため、耐暑性・耐寒性を持っていることが必須項目になります。
また、開花時期をずらして複数品種を育てれば、1年中花が咲いている花壇をつくることも可能ですよ。
一年草か多年草か
花にはその年のワンシーズンだけ咲く「一年草」と、季節になると毎年花を咲かせる「多年草(宿根草)」の2種類があります。
- 一年草:その年しか咲かないが、咲いている期間は比較的長い
- 多年草:毎年花を咲かせるが、咲いている期間は比較的短い
なお、多年草のうち、苦手とする季節に地上部が枯れるものを「宿根草」と呼びます。
一般的に、一年草のほうが丈夫な品種が多く、多年草よりも育てやすいと言われています。大きく華やかな花を咲かせるため、庭の主役級の花を選ぶのであれば一年草がおすすめです。
一方で多年草は、一年草よりも若干の育てにくさはあるものの、1度植えれば毎年花を咲かせるため、数年単位で見るとかかる手間や費用は少なくなります。ただし、一年草のような華やかさはないため、庭をすべて多年草にしてしまうと質素な庭になりがちです。
そのため、どちらがよいということはなく、両方をバランスよく育てるのが一般的です。花を咲かせる時期とかけられる手間を鑑みて、一年草2〜4割、多年草6〜8割くらいの割合で育てることをおすすめします。
【季節別】ガーデニング初心者におすすめの花20選
ここでは上記で解説した選び方を基準に、ガーデニング初心者でも育てやすい、おすすめの花を厳選してご紹介いたします。春夏秋冬の季節別で紹介するので、栽培時期に合った品種の中から気になるものを選んで育ててみてください。
春におすすめの花5選
春のガーデニングにおすすめの花は以下の通りです。
種類 | 開花時期 | |
---|---|---|
キンギョソウ | 一年草 | 3〜7月・10〜11月 |
デイジー | 一年草 | 12〜5月 |
チューリップ | 多年草 | 3〜5月 |
ゼラニウム | 多年草 | 3〜11月 |
マーガレット | 多年草 | 10〜6月 |
春は一年のうちでもっとも多くの花が咲く時期です。彩り豊かで可愛らしい花が多いため、初めてガーデニングをする人も存分に楽しめます。ガーデニング初心者が始める時期として、最適の季節と言えるでしょう。
なお、寒さが残る早春の時期は、なるべく寒さに強い花を選んでください。
夏におすすめの花5選
夏のガーデニングにおすすめの花は以下の通りです。
種類 | 開花時期 | |
---|---|---|
ペチュニア | 一年草 | 4〜11月 |
インパチェンス | 一年草 | 5〜11月 |
ニチニチソウ | 一年草 | 6〜10月 |
サルビア | 一年草・多年草 | 5〜11月 |
アメリカンブルー | 多年草 | 5〜11月 |
夏の花は、はっきりとした濃い色の花が多いのが特徴です。虫が発生しやすくなるため、管理の手間も増えてきますが、その分しっかりと育てが感じられます。
夏のガーデニングでは、上記のような暑さに強い花を選び、高温と乾燥に十分注意しながら栽培しましょう。
秋におすすめの花5選
秋のガーデニングにおすすめの花は以下の通りです。
種類 | 開花時期 | |
---|---|---|
コスモス | 一年草 | 6〜11月 |
アリッサム | 一年草 | 10〜6月 |
ダリア | 多年草 | 6〜11月 |
ウィンターコスモス | 多年草 | 10〜12月 |
カランコエ | 多年草 | 10〜6月 |
夏の暑さが落ち着き、徐々に涼しくなってくる秋は咲く花がやや少ない季節です。秋の花は、彩り豊かな春や夏の花とは異なり、色の少ない素朴な見た目のものが多いですが、これも秋らしい風情が感じられて楽しめますよ。
なお、秋が深まってくると気温が低くなるため、なるべく寒さに強い花を選んで育てましょう。
冬におすすめの花5選
冬のガーデニングにおすすめの花は以下の通りです。
種類 | 開花時期 | |
---|---|---|
プリムラ | 一年草 | 11〜5月 |
ノースポール | 一年草 | 12〜6月 |
パンジー・ビオラ | 一年草・多年草 | 11〜6月 |
クリスマスローズ | 多年草 | 12〜4月 |
ガーデンシクラメン | 多年草 | 10〜5月 |
花が少ないイメージの冬ですが、パンジー・ビオラなどの鮮やかな花やクリスマスローズなどの季節感を味わえるものまで、意外にも様々な花が楽しめますよ。
冬の栽培は難しく感じるかもしれせんが、寒さに強い花を選び、しっかりとした防寒対策と水やりの頻度を抑えれば、初心者でも問題なく栽培可能です。
ガーデニング初心者向け!花の基本的な育て方・ポイント
ここからは、花の基本的な育て方やポイントについて詳しく解説していきます。手順は以下の7ステップです。
- 花苗・道具の準備
- 土づくり
- 植え付け
- 摘心
- 追肥・水やり
- 花がら摘み
- 切り戻し
なお、地植え栽培とプランター栽培の両方に対応していますので、花壇や畑がない方もぜひ参考にしてください。
1:花苗・道具の準備
花は種から育てることも可能ですが、発芽・温度管理などの手間がかかり栽培難易度が上がるため、ガーデニング初心者は花苗から育てることをおすすめします。
花苗は、各品種の植え付け時期にホームセンターや園芸店で購入可能です。下記を参考に、品質のよい花苗を選びましょう。
- 根元がグラグラしていない
- 茎が太く間延びしていない
- 蕾がたくさんついている
- 葉の色つやがよい
- 病害虫の痕跡がない
また、そのほかに必要な道具は以下の通りです。
- プランター・植木鉢(プランター栽培)
- 培養土(プランター栽培)
- 鉢底石(プランター栽培)
- 苦土石灰(地植え栽培)
- 堆肥(地植え栽培)
- 肥料
- 薬剤
- スコップ
- ジョウロ
プランターや植木鉢で育てる場合は培養土と鉢底石が、花壇や畑などで地植え栽培の場合は苦土石灰と堆肥がそれぞれ必要になります。
プランター・植木鉢は、8〜10号(直径24〜30cm)サイズのものであれば、ほとんどの花が栽培可能です。
培養土は自作もできますが、初心者の場合はそのまま使える市販の花用培養土がおすすめ。下記の記事で植物ごとのおすすめ培養土を紹介していますので合わせてご覧ください。
2:土づくり
花苗と道具を揃えたら、花を育てる花壇やプランターの土づくりを行います。植物を育てるうえで、土づくりは非常に重要な作業ですので、しっかり準備していきましょう。
花壇・畑などの地植え栽培の場合は、植え付けの2〜3週間前に土づくりを開始します。植え付け2週間以上前に苦土石灰を、1週間前に堆肥と元肥を入れてよく耕して平らに均せば完了です。なお、施肥量は下記を目安としてください。
- 苦土石灰:100g
- 堆肥:2〜3kg
- 元肥:100g
プランター栽培の場合は、植え付け当日までに準備すれば十分間に合います。プランターに排水性を確保するための鉢底石を敷き詰め、その上に市販の花用培養土を入れて完了になります。
3:植え付け
土づくりが完了したら、つぎに花苗の植え付けを行います。
育てる花ごとに適した間隔の株間を確保して植え穴を作り、根鉢を崩さないよう注意して苗を植えてください。このとき、根鉢の表面と土の高さを揃えて植えると、生育がよりスムーズになります。
軽く土を被せて株元を手で押さえ、たっぷりと水をやれば植え付け完了。その後は、できるだけ日当たりのよい場所で管理していきましょう。
4:追肥・水やり
追肥と水やりは、花を立派に咲かせるために非常に大切な栽培管理です。
追肥は、植え付けから約2週間を目安に、月に1回程度の頻度で行いましょう。固形肥料の場合は、1株あたり3〜4粒ずつ施肥してください。
追肥用の肥料には、固形肥料と液体肥料がありますが、初心者には鉢の表面に置くだけで簡単に追肥できる固形肥料がおすすめです。液体肥料を施す際は、葉茎に直接触れないように注意してください。
水やりは、土の表面が乾いたタイミングでたっぷりと与えるのが基本です。
地植え栽培では降雨や水もちのよさもあり、そこまで頻繁にやる必要はありません。ただし、プランター・植木鉢だと水抜けが速いため、時期によっては毎日水やりをする必要があります。土の表面が乾いていたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと水を与えましょう。
こちらの記事で、おすすめの肥料を紹介しています。
5:摘心
植え付けから2〜3週間ほど経過すると、新芽がつぎつぎと出てきます。これを合図に摘心を行います。
摘心とは、株が小さいうちにわき芽を摘み取って栄養を集中させることで、株の生育や分枝を促すための作業です。やらなくても花は咲きますが、摘心をした時とそうでない時では、葉や花の量がまったく違ってきます。
植え付け後2〜3週間を目安に開始し、鉢からはみ出した新芽を清潔なハサミで切り取りましょう。この作業を2〜3回ほど繰り返すと、葉の枚数や花数が増え、ボリューム感のある花に仕上がります。
6:花がら摘み
咲き終わった花がらを放置しておくと、養分が余計に取られてしまい、新しい花がつきにくくなったり、花期が短くなってしまいます。
そのため、咲き終わった花がらは実がつく前に摘み取るようにしてください。摘み取る時は、清潔なハサミを用いて花茎から切り取ります。
こまめな花がら摘みを心がければ、より長く花を楽しむことが可能ですよ。
なお、花がらを放置しておくと病気やカビの原因になるため、摘み取ったあとは速やかに除去してください。
7:切り戻し
切り戻しは、花数が少なくなってきたり、株全体の形が乱れてきた頃に行います。切り戻しは、古い枝を切ることで、新しい芽の生長を促すための作業です。満開が終わりに近づいた花でも切り戻しをすれば、1〜2ヶ月後には再びたくさんの花を楽しめますよ。
株全体のバランスを見ながら形を整えるようにして、すべての枝を清潔なハサミでカットしていきます。鉢に形に沿って切ると上手に整えられますよ。
切り戻しは花をより長く楽しめると同時に、風通しをよくして病害虫を予防する効果もある一石二鳥の作業です。中途半端にやるとかえって株が弱る原因になるため、失敗を恐れず大胆に切り戻しましょう。
まとめ
ガーデニング初心者におすすめの花やその選び方、基本的な育て方や栽培のポイントを解説しました。
花のガーデニングは、いつもの生活に彩りを添えてくれる、大変魅力あふれる趣味です。ぜひ本記事を参考に、自宅の庭に花を植えて、癒しの空間をつくってみてはいかがでしょうか?