剪定後に塗る薬「癒合剤」の使い方や選び方・おすすめ7選

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剪定薬

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剪定後、切った枝に薬「癒合剤」を塗る場合があります。人が怪我をした時に使う傷薬と同じような役割を果たすもので、剪定後の切り口を保護し治癒を早めます。

どのような剪定でも必要というわけではありませんが、太めの枝や桜の木のように切り口から弱りやすい場合は必要です。せっかく植物を綺麗に保つために剪定を行っても、枯れてしまっては意味がありません。

癒合剤をうまく使うことで、より綺麗な剪定が可能です。しかし使ったことがなければ、「どの癒合剤をどのように使うのか」という部分はわからないでしょう。

そこで今回の記事では、「癒合剤の使い方と選び方」、「おすすめの癒合剤7選」を解説します。癒合剤をうまく使い、今までよりも植物のためになる剪定を試してみてください。

庭木の剪定方法は、こちらの記事で紹介しています。適切な方法で剪定をして、その後癒合剤をしっかりと塗りましょう。

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剪定後の薬「癒合剤」の必要性

剪定

剪定後の薬になる癒合剤は、全ての人が使っている道具ではありません。小さな庭木ぐらいであれば、癒合剤なしで行っている人も多いでしょう。

しかし、癒合剤なしだと枯れてしまう可能性もあり、癒合剤を使ったほうが綺麗な剪定ができます。

癒合剤とは

癒合剤は、植物の傷薬です。

剪定した部分は傷になっているため、放置すると腐ってしまう場合があります。癒合剤を植物の切り口に塗ることで、切った場所を早く治す役割を持ちます。

癒合剤の効果

癒合剤の効果を3つに分けて解説します。

剪定後の切り口を守り養分や水分の流出を防ぐ

剪定した切り口からは、養分や水分が流出していきます。ほとんどの植物で、切り口を放置することにメリットはありません。

癒合剤を切り口に塗ることで、養分や水分が流出するのを防ぎ、切り口を早く治します。また、癒合剤は水を通しにくい素材で作られているため、植物に必要な成分を外に出さない効果があります。

雑菌や雨を侵入させない

養分や水分を流出させないのと同時に、雑菌や雨の侵入も防ぎます。これは癒合剤が傷口を保護するからで、放置した場合には雨と一緒に雑菌が植物に侵入する可能性があります。

人や動物であれば、ある程度は自分の免疫で菌を除去しますが、植物には免疫がありません。代わりに菌が侵入した箇所の枝を枯らすことで、全体への侵入を防いでいます。

そのためうまく菌の侵入を防げなかった場合、木全体が枯れてしまうこともあります。癒合剤は太い枝を切った場合によく使われますが、これは面積が広い枝は菌の侵入がしやすいからです。

剪定ですべての植物が枯れるわけではありませんが、癒合剤を使うことで可能性は低くなります。

カルスを活性化する

カルスは切り口を塞ぐための成分で、接木をしている人は特に聞いたことがある言葉でしょう。

植物自体が自然と出す成分ですが、癒合剤を使うことで活性化し、切り口の治りを早めます。

癒合剤が必要な場合

癒合剤は必須ではなく、場合によって使い分けましょう。特に大規模な剪定を行った場合、全ての切り口に癒合剤を塗ることは困難です。

主に癒合剤が必要な場合を2つ解説します。

木の種類が菌に弱い場合

木の中でも病気になりやすい種類があります。代表的には、果樹などが病気にかかりやすいとされています。

他にも、品種改良を重ねた植物は菌に弱いことが多いので、そういった種類の木は剪定後に癒合剤を使いましょう。

切り口が大きい場合

細い枝であれば、切り口が塞がるまでにそこまで時間はかかりません。しかし、枝が太い場合には切り口が塞がるまでに時間がかかるため、癒合剤が必要です。

木の種類によっては切り口が治るまで数年かかることもあるため、太い枝を伐採した場合は癒合剤を使いましょう。

剪定後の薬「癒合剤」の使い方と注意点

剪定はさみ

剪定後の薬になる癒合剤は何も考えずに使うのではなく、使い方やタイミングが大切です。

癒合剤の使い方

癒合剤の使い方を解説します。

塗るのに必要な道具の準備

  • ハケやヘラ
  • 手袋

癒合剤を塗るには、ハケやヘラを使います。商品によっては、ハケがセットになっていることもあります。

また、肌が弱い人は手袋で手を保護してください。癒合剤は薬剤なので、人によっては肌が荒れるかもしれません。

道具の除菌

剪定に使うハサミや、癒合剤を塗るハケなどはきれいに保っておきましょう。すでに雑菌がついている道具で剪定や癒合剤の塗布を行った場合、雑菌が植物に入ってしまいます。

アルコールで消毒したり、綺麗に洗ってから使うことを徹底してください。

こちらの記事では、おすすめの剪定バサミを紹介しています。新しく剪定バサミの購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

剪定後の切り口に塗る

剪定が終われば、癒合剤を切り口に塗っていくだけです。ポイントは、全体に塗り忘れがないようにします。

特に角の部分など、塗り残しがあると癒合剤の意味がなくなります。癒合剤は切り口を守るためです。

また、塗ってから時間が経過し、癒合剤のひびが目立つ場合には上からさらに塗り直しましょう。癒合剤を塗ってすぐに切り口が塞がるわけではなく、定期的な確認が必要です。

癒合剤の注意点

注意点を守らなかった場合、木の状態が悪化することもあるので、しっかりと確認しておきましょう。

長期間塗ったままにしない

癒合剤は、あくまで切り口が治るまで保護するものです。ずっと塗っておくものではなく、時期がきたらはがしましょう。

目安としては、雑菌が侵入しやすい伐採から1ヶ月ほどです。1ヶ月が過ぎたら、一度癒合剤をはがしてみてください。

使用するタイミングを確認する

1年中癒合剤を塗るのに最適な時期というわけではなく、秋から冬が使うタイミングとしてはベストです。

秋から冬は木が休眠期に入って大きく成長しないため、癒合剤で切り口を塞いでも問題がありません。ただし、剪定を行った場合は時期に関わらず融合剤を塗ってください。

天気のよい日に塗る

癒合剤は液状で、塗ってから時間を置いて乾燥させます。そのため、雨で濡れると効果が発揮できません。

癒合剤を塗る場合は、当日と翌日が晴れていたり天気のよい日にしてください。2日間天気がよいと、癒合剤は十分に乾きます。

桜の木など病気にかかりやすい木は丁寧に保護する

桜は剪定後に菌が入り、枯れることの多い木です。病気にかかりやすいことからも、桜の木は剪定を避けることもあります。

もし剪定が必要な場面であれば、正しい剪定と丁寧な癒合剤の塗布は欠かせません。他にもオリーブなど、剪定なしでは病気にかかりやすい木も剪定と保護はしっかりと行いましょう。

切り口を完全に癒合剤で保護していれば、剪定による病気は防げます。

剪定後の薬「癒合剤」の選び方

木を切る

癒合剤はさまざまな種類があり、効果が異なる場合があります。選ぶ際には3つのポイントに注目してください。

幹と近い色

癒合剤は種類によって色が異なります。景観を一番に考えるのであれば、幹に近い色を選んでください。

緑や派手なオレンジ色など、さまざまな色の癒合剤が販売されています。目立つ色が悪いわけではなく、塗った場所の把握や塗り残しの確認には明るい色が重宝します。

観賞用の木の場合、幹と近い色か透明の癒合剤がおすすめです。

付加効果

癒合剤は切り口を保護するためだけではなく、種類によって殺菌効果やカルスの分泌を促進するものがあります。

桜など剪定で弱りやすい木には、殺菌や抗菌効果が加えられている癒合剤を選びましょう。

癒合後の表皮形成がどうなるか

癒合剤はそのまま木の表皮になるわけではなく、表皮は木が形成します。

  • 癒合剤ごと表皮を形成する
  • 癒合剤の下に表皮を形成する

主に2パターンがあります。癒合剤をはがすものは、癒合剤の下に表皮を形成します。

人が怪我をした場合に絆創膏やガーゼをつけ、治ったらはがすのと同じです。癒合剤をはがすもののほうが癒合剤をはがした後も綺麗なので、販売されている商品の多くは癒合剤の下に表皮を形成します。

癒合剤ごと表皮を形成するほうが管理は楽ですが、見た目には少し違和感を覚えることもあります。

どちらがいいかは、作業効率と見栄えで天秤にかけると良いでしょう。

剪定後の薬「癒合剤」のおすすめ7選

剪定道具

癒合剤はさまざまな種類があるため、選ぶのに苦労するかもしれません。そこで、おすすめの癒合剤を7つ紹介します。

富士薬品工業 カルスメイト

カルスメイトは有名な癒合剤で、使っている人も多くいます。1kg入っているため、剪定の機会が多かったり、保護する箇所が多い大きな木に使いやすいでしょう。

色は茶褐色で、水に濡れると少し変化します。殺菌効果などはないので、あくまで切り口の保護のみできる癒合剤です。

日本曹達 殺菌剤 トップジンMペースト

オレンジ系の色をした癒合剤で、木によっては少し目立ちます。塗った場所を特定したい場合には有効でしょう。

殺菌成分が入っているため、病気の予防にもなります。癒合剤の中でも有名な商品なので、安心して利用できます。

新キヨナール

販売開始からの歴史が長く、信頼のある癒合剤です。ただし100gのチューブタイプしか販売されておらず、大きな木には向きません。

主に小さな庭木や盆栽用であり、大量に必要な場面ではコストパフォーマンスが悪く感じます。色は緑色で、葉が生い茂っているのであれば特に目立ちません。

住友化学園芸 殺菌剤 トップジンMペースト

住友化学から販売されています。癒合剤としての役割だけではなく、殺菌効果も含まれているため、病気に弱い木にもおすすめです。

粘り気が少ないので、広い面にも一気に塗りやすい特徴を持ちます。

トーラス IK化学 ケアヘルスO

殺菌効果などが入っていない標準的な癒合剤です。塗布面が乾燥しにくく、長時間粘着性を持つため、塗り直しのしやすさがあります。

長く販売されている商品なので、安心感は高いでしょう。

日本農薬 殺菌剤 バッチレート

殺菌剤の入った癒合剤です。少量のチューブだけではなく、1kgの大容量も販売されています。

木の種類によっては病害虫に対する効果も高いため、主に果樹などに使いやすい癒合剤と言えるでしょう。

メネデール 活力剤

化学合成成分を使用していない、植物の活性剤です。直接切り口に塗る癒合剤ではありませんが、傷の部分に膜を作る働きがあります。

膜ができることで癒合剤の役割を果たし、植物の免疫も高めます。

剪定後の薬「癒合剤」の代用品

接着剤

手元にあるものでなんとかしたい場合など、いくつか代用できるものを紹介します。

木工用接着剤

木工用接着剤には、「酢酸ビニル」という成分が使われています。酢酸ビニルは一部の癒合剤にも使われており、同じような効果が期待できます。

また、木工用接着剤は乾燥すると水を通しにくいため、癒合剤に似ていると言えるでしょう。ただし、専用に作られたものではないので、耐久性は期待できません。

定期的な塗り直しが必要で、手間がかかります。また、殺菌成分なども含まれておらず、過度な期待は禁物です。

アクリル絵の具・ペンキ

アクリル絵の具やペンキには、樹脂やシリコン、ウレタンといった防水性の高い成分が含まれています。癒合剤と同様に水の侵入を防ぐため、代用は可能と考えられます。

しかし、木工用接着剤と同じように耐久性は期待できません。

墨汁

墨汁にはニワカと呼ばれる接着成分が含まれており、この接着成分が癒合剤の代わりになります。ただ、炭の成分のほうが多いため、あくまで気休めぐらいの効果しか得られません。

水でも流れやすく、雨天が続けば塗り直しなど、余計な手間が多くなります。墨汁を使うのであれば、素直に癒合剤の使用をおすすめします。

アルミホイル

アルミホイルは防水性も高く、切り口を雨から守れます。癒合剤を使うのに抵抗がある方や、肌が荒れやすい人にはいいかもしれません。

しかし、癒合剤のように切り口へ張り付くわけではないので完璧な防水は難しく、虫も侵入してしまいます。代用品にはなりますが、完璧ではなく気休め程度と言えるでしょう。

癒合剤の使用後は管理を怠らない

剪定された木

癒合剤は塗って終わりではなく、管理が必要です。1ヶ月ほどしたら雑菌が侵入するリスクも低くなるので、癒合剤をはがしましょう。

また、定期的に癒合剤がはがれていないかも確認してください。特に、塗布してすぐに雨が降った場合など、癒合剤がはがれていることもあります。

剪定や癒合剤の使い方に困ったら「剪定110番」に相談

剪定110番

癒合剤は、木の種類によっても種類を考える必要があります。剪定も必要なため、想像以上に技術とお金が必要です。

自分での剪定や癒合剤の塗布に自信がない場合は、専門の業者へ依頼しましょう。

全国に対応している「剪定110番」であれば、剪定から癒合剤の塗布、後片付けまで一貫して行います。現地調査や見積もりを無料で行っているので、まずは価格を知るためにも依頼してみてはいかがでしょうか。

【剪定110番】に見積もりをする

こちらの記事は、剪定の料金相場を紹介していますので、あわせて参考にしてください。

まとめ

木の剪定後は、雨や菌、虫の侵入を防ぐためにも癒合剤を使用しましょう。癒合剤を塗れば切り口の治りも早くなり、枯れてしまう危険性も下げられます。

使い方も極端に難しいものではありません。不安な場合は業者へ依頼しましょう。