キンモクセイの剪定のやり方‐大きくなりすぎた金木犀の剪定道具や時期

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キンモクセイ

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キンモクセイは庭木として植えられることも多く、秋には季節を感じさせるよい香りをさせます。三大香木の1つであり、キンモクセイの香りが好きな方も多いのではないでしょうか。

しかし、キンモクセイは最大で8mほどにまで成長するため、狭い場所では放置するわけにもいきません。大きく育っている場合もですが、基本的には毎年の剪定が必要です。

この記事では、「キンモクセイの剪定のやり方」を中心に、選定道具や適した時期も解説していきます。

キンモクセイは剪定が必要?

キンモクセイ

キンモクセイの剪定は、気にしないのであればとくに必要ありません。しかし、限られた土地であったり、綺麗な形、健康な状態を保ちたい場合には必要です。

常緑樹のため、枝葉が広がりやすく、狭い場所で放置した場合には圧迫感があります。キンモクセイを庭木として植えているのであれば、他の木と同じように剪定することで、見た目も綺麗になります。

キンモクセイを剪定した場合の効果

キンモクセイ

キンモクセイを剪定する理由は、見た目の問題だけではありません。剪定した場合のよい効果を3つ紹介します。

管理がしやすくなる

キンモクセイは枝葉が広がりやすい種類なので、放置していると周囲の人にも迷惑をかけてしまいます。隣の家に侵入したり、電線に引っかかったりと、放置するほど管理は難しくトラブルにもなります。

毎年、剪定を行っていれば、自分で管理しやすい大きさにとどめておけるため、トラブルにもなりません。

新たな枝で樹形になる

樹形とは、木の形のことです。主に枝葉の部分を、さまざまな形に整えます。

キンモクセイは、大きく形を変えても強く育つため、好みの形に剪定できます。たとえば、縦に長い「長玉作り」や全体的に丸く仕上げる「玉物」など、自分好みの形にすることも可能です。

ただし、新たな枝で新しい樹形にする場合、限界まで枝を切る必要があります。知識がなければ再生不可能な場所まで切ってしまうこともあるので、プロに依頼したほうがよいでしょう。

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病気や害虫のリスクが減る

キンモクセイに限らず、葉が多くなってしまうと風通しが悪くなり、木が病気になったり害虫が発生したりします。剪定することで風通しも日当たりも良くなり、病害虫のリスクを減らせます。

また、キンモクセイの花つきがよくなることもあるので、花つきが悪い場合にも試してみてください。

キンモクセイの剪定時期

キンモクセイの剪定時期は、いつでもよいわけではなく、ある程度、適した時期が決まっています。基本は年に1回、多くても2回までです。

まず、基本の剪定時期は、2月から4月の間に行います。地域によって少し前後しますが、暖かい地域は2月から3月、寒い地域は3月から4月です。

これは、気温が低い時期に剪定してしまうと冬を乗り越えられないためです。キンモクセイの剪定は、必ず暖かさを感じてから行いましょう。

この時期は、樹形を大きく変えるしっかりとした剪定を行って問題ありません。

もう1つの時期は、花が咲ききった11月ごろです。ただし、ここからは冬に入るため、軽めの剪定にしておいてください。

切りすぎた場合には、前述した通り冬を越えられません。また、夏場に剪定した場合、花が咲かない原因にもなるため、十分に注意しましょう。

キンモクセイの剪定に必要な道具

剪定道具

キンモクセイに限らず、木の剪定には道具が必要です。多くはありませんが、なければ剪定ができない道具もあるので、自分で剪定する場合は揃えましょう。

剪定のこぎり

剪定のこぎりは、太めの枝を切る際に使います。小さなキンモクセイでは必要ありませんが、大きく成長しているのであれば必須です。

どのようなのこぎりでもよいのではなく、作業効率を考えて剪定用を準備しましょう。刃の粗さも種類がありますが、万能的に使える中目は、さまざまな場面で使いやすいです。

他にも種類は多くあるため、基本的には「剪定」とついているのこぎりを選んでください。

剪定バサミ

剪定バサミは、細い枝を切る際に使います。細い枝までのこぎりを使うと時間がかかるので、剪定バサミも用意してください。

長いものや手元で使う小さなものまで種類はさまざまですが、場面によって使い分けましょう。細い枝ばかりなのであれば小さな剪定バサミで問題ありませんが、少し太めの枝を切りたい場合には、両手で使うものが向いています。

すべての種類を揃えるときりがないので、用途を考えて選んでください。

下記の記事では、おすすめの剪定バサミについて詳しく解説しています。

脚立・はしご

脚立やはしごは、大きなキンモクセイの剪定に必要です。小さめのキンモクセイであれば高枝切りバサミなどで剪定も可能ですが、大きくなると脚立なしではできません。

高所の枝は脚立などに登って剪定する必要があるため、転落などの危険もあります。もし、高所での作業に不安があるなら、専門の業者へ依頼するのも1つの方法です。

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手袋

剪定にはハサミやのこぎりを使うため、手を保護するための手袋を使いましょう。基本的には滑り止めなどがついた作業用手袋で十分ですが、怪我を防止する耐切創手袋もおすすめです。

また、暑い時期に作業するのであれば、甲の部分がメッシュになった背抜き手袋も試してみてください。怪我の防止や手元を滑らせないためにも、手袋は必須です。

キンモクセイの剪定方法

ここからは、キンモクセイの剪定方法を解説していきます。剪定すべき枝も、しっかりと確認しておきましょう。

キンモクセイの剪定の樹形

キンモクセイを剪定する上で、まずは樹形を決めます。樹形は3つありますが、形だけではなく、目的も考えて選びましょう。

長玉作り

長玉作りは、縦に長い樹形です。縦には長くなりますが、横には小さな形なので、スペースのない庭に向いています。

玉物(玉仕立て)

玉物は玉仕立てとも呼ばれますが、見た目にも綺麗なため、純和風な庭にも合う樹形です。実際に、見せるための庭で採用されることが多く、3種類の中では実用よりも見た目を重視した形と言えるでしょう。

盃型(自然樹形)

盃型は自然樹形とも呼ばれ、横幅も高さもある樹形です。極端に人工的な形にするのではなく、自然に近い形なので、あまり庭を派手にしたくない場合などに向いています。

キンモクセイの剪定のやり方

では、キンモクセイの剪定のやり方を確認していきましょう。2種類の方法があり、時期によって方法は異なります。

刈り込み剪定

刈り込み剪定は、年に1回行う基本の剪定です。樹形を整えることが目的であり、主に外側を刈り込んでいきます。

樹形は、先ほど紹介した3種類を参考にし、自宅の庭や土地に合った形を選んでください。

透かし剪定

透かし剪定は、キンモクセイの内側を剪定する方法です。刈り込みのように毎年ではなく、3年に1回ほどを基準に行います。

内側の枝を剪定するため、全体の風通しや日光の当たりが良くなり、病害虫の防止にもなります。また、透かし剪定では、枝の根本から切るため、切った部分の枝は基本的に再度生えてはきません。

そのため、安易に行うのではなく、次の項目、「剪定する枝」を参考に行なってください。

キンモクセイの剪定する枝

キンモクセイは、すべて同じ枝が生えているのではなく、それぞれ特徴があります。透かし剪定を行う場合には、不要な枝かどうかを確認しながら進めましょう。

自分で判断できない場合には、業者への依頼も視野に入れてみてください。

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枯れ枝

枯れ枝は、すでに枯れてしまっているため、切っても問題はありません。色が正常の枝とは違い、艶もなくなっているので見分け方は比較的簡単です。

枯れ枝を放置する理由はなく、剪定時期でなくても切って大丈夫です。

下がり枝

下がり枝は、下方向に向かって伸びている枝です。横や上に向かっている枝から下に向かって生えており、樹形を整えるためにも伐採します。

切る時は、下がり枝が生えている根本から切ってください。

車枝

車枝は、同じ場所から円状に生えている枝で、見た目だけではなく風通しも悪くします。よいことがない枝なので、根本から切りましょう。

枝や葉が多く、車枝かどうか判断しにくい場合には、遠目やいろいろな角度から見て判断してください。

徒長枝

徒長枝は、他の枝よりも長く伸びた枝です。全体のバランスを崩すため、剪定しましょう。

長く伸びるため折れやすく、折れた場合には害虫の巣になる可能性もあります。

交差枝(からみ枝)

ほかの枝と交差しているのが、交差枝、からみ枝です。風通しが悪くなるだけではなく、全体の見栄えも良くありません。

内向枝(逆さ枝)

内向枝、逆さ枝は、木の外側ではなく内側に向かって生えています。内向枝も風通しや見た目を悪くするため、切ってしまいましょう。

立ち枝

横ではなく、真っ直すぐ上に向かって伸びる枝が立ち枝です。他の枝とはあきらかに伸び方が違い、主に樹形を崩してしまうため剪定します。

キンモクセイを剪定する際のコツ

キンモクセイ

ここまでは、キンモクセイの剪定方法を解説してきました。しかし、はじめての剪定であれば、なかなか難しい部分も多いです。

そこで、基本的な部分だけでもわかりやすいように、剪定する際のコツを解説します。

剪定するのは対生する葉の上

キンモクセイは、対生する植物です。対生とは、基本となる枝から左右対称に葉や枝がつくことです。

対生している部分で切ると、切り口が目立たないだけではなく、枝先が枯れません。少しわかりにくいと思いますが、同じところから2本に枝が分かれているため、その先に出ている真ん中の枝を切るようにすると綺麗です。

上枝は深く・下枝は浅く

キンモクセイは、上に向かうほど伸びるため、上枝を深めに刈りましょう。反対に、下部分は上枝ほど伸びが良くないため、浅く刈ります。

同じ木だからと全体を同じように刈り込むと、バランスが崩れてしまいます。

葉を切らないようにする

枝だけではなく、葉をすべて切ってしまわないように注意しましょう。もちろん、枝を切り落とす場合に考える必要はありません。

しかし、剪定しない枝の葉まで切ってしまうと、枝ごと枯れてしまいます。反対に、葉を残していると付け根からも花が咲きます。

こちらの記事では金柑の剪定方法を紹介していますので、あわせて参考にしてください。

キンモクセイの剪定後のおすすめ方法

キンモクセイを剪定した後は、一手間を加えることでより長く健康に保てます。少し面倒ですが、切った枝に癒合剤を塗ると防腐になります。

癒合剤は植物の傷薬のようなものなので、早く治癒させたい場合や、太めの枝を切った場合に使いましょう。また、剪定後に全体を遠くから見ることも大切です。

バランスが悪く感じたり、切り残しを見つけた場合には、軽く手入れをしてください。

キンモクセイの剪定を業者に依頼するなら「剪定110番」

剪定110番

キンモクセイは庭木としても人気があり、自分で剪定を考えることも多いでしょう。今回、紹介したように、道具と多少の知識があれば剪定は可能です。

しかし、道具を揃えるのにもお金がかかり、剪定には時間もかかります。

自分での剪定が面倒に感じたり、道具の保管に困る場合は、庭木の剪定を行っている業者への依頼を検討してみてください。全国に展開している「剪定110番」は、キンモクセイの剪定を1本3,700円(税込)から行っています。

料金はあくまで最低料金ですが、現地調査と見積もりを無料で行っているため、はっきりとした料金も提示できます。自分で道具を揃えるより安く済む場合もあるので、まずは見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

キンモクセイ

キンモクセイはよい香りをさせ、秋を知らせてくれる季節感のある木です。しかし、放置していては見栄えが悪いだけではなく、周辺への悪影響や害虫も発生します。

年に1回は剪定を行い、綺麗なキンモクセイを保ちましょう。道具さえあれば自分でも剪定は可能なので、今回の記事を参考に、剪定に挑戦してみてください。

もし、自分での剪定が難しかったり、面倒な場合は業者へ依頼するのも1つの方法です。業者に依頼した場合は道具を揃える必要もなく、面倒な作業もありません。

こちらの記事では、庭木の剪定方法を紹介していますので、あわせて参考にしてください。