【徹底比較】アシストスーツをタイプ別でオススメ紹介!重量物の作業負担軽減に必須!?

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農家

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中腰作業の多い農業従事者にとって、腰痛やぎっくり腰など、腰にまつわる悩みはつきものです。農業のほかにも、介護職や建設業など、身体を駆使する仕事についている方であれば、作業中に腰のつらさを感じることも多いことでしょう。

アシストスーツは、そうした腰への負担を軽減してくれる便利な装置です。近年、さまざまな業界で導入が進んでいます。本記事では、特徴やメリット、おすすめのアシストスーツ(パワードスーツ)などを解説します。

アシストスーツとは?

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アシストスーツとは、力仕事における身体への負担を軽減し、とくに腰の動きをサポートしてくれる装置のことです。

アシストスーツのほとんどが上半身と下半身で蝶番のような形態をしており、リュックサックを背負うようにして簡単に装着できます。パワードスーツ、パワードウェア、マッスルスーツとも呼ばれ、駆動装置はモーターを使うものや、ゴムを空気圧で伸縮させることで電力を使わずに動くものなど、いくつかタイプがあります。

アシストスーツの価格は、10万円台で買える低価格なものや、100万円を超える高級なものなど、メーカーや製品によってバラバラです。現在も技術開発の途上であり、メーカー各社は低価格化を目指して開発を続けています。今後開発が進んで需要がさらに増加すれば、より手頃な価格のモデルが出てくるかもしれません。

それでも数年前に比べると、わずかながら価格は下がりつつあります。近年はレンタルサービスなども登場しており、以前よりも利用しやすくなったといえそうです。

実際に業務用として工事現場や介護、農業などの分野で導入が進んでおり、テレビCMなどの影響から社会的な認知度も高まっています。

アシストスーツのメリット

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仕事で重い物を運搬する、前屈みの姿勢になることが多い方にとって、アシストスーツを装着するとさまざまなメリットが得られます。

作業中の身体への負担を軽減できる

アシストスーツを着用すると、身体にかかる負担を大幅に軽減できます。とくに重い荷物を持ち上げるときは、腰に強い負荷がかかるでしょう。アシストスーツを使うと最大25kg程度の力で腰を支えてくれるので、作業がかなり楽になるはずです。

高齢者の方や腰痛に悩んでいる方、ぎっくり腰の不安がある方でも、安心して力仕事を行えるようになるでしょう。

疲労が軽減されることで作業中の事故防止にもつながる

荷物を上げ下ろしする動作では腰や膝などの関節に大きな負荷がかかり、疲労がたまりやすくなります。関節に負荷がかかり続けるとけがの恐れがあるほか、疲労が蓄積するほど思考力や判断力も鈍るため、大きな労災に発展するかもしれません。

アシストスーツを着用すれば、しっかりと腰や筋肉をサポートしてくれます。重い荷物を持ち上げる際に身体へかかる負担を軽減し、けがや事故の防止にも効果的です。

作業効率が上がる

アシストスーツによって筋肉の活動量が少なくなると、身体への負荷や疲労感を軽減できるようになり、結果的に作業効率が上がります。実際にアシストスーツを導入した企業の中には、製品の積み替え作業で感じる疲れが2〜3割ほど軽減された、引越し荷物の積み下ろしにかかる作業時間が平均15%短縮された事例もあるようです。

人手不足をカバーできる

アシストスーツの活用は、人手不足の解消にも有効です。アシストスーツを着用することで作業者の身体的な負担を減らせて作業効率がアップすると、これまでは数人がかりで行っていた作業を、より少ない人数で行えるようになります。

また、アシストスーツを着用すると少ない力で重い物を持ち運べるようになるため、従来は力のある男性にしか務まらなかった作業を女性や小柄な方、高齢者の方などが担うことも可能になるでしょう。

アシストスーツにはデメリットもある

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力仕事を頼もしくサポートしてくれるアシストスーツですが、いくつか課題もあります。

価格が高い

軽量化や量産化が進んだことで、アシストスーツの価格は以前よりも下がってきています。それでも、1着あたりの価格は約15万〜100万円と高額です。

人数分を調達するとなると、それなりのイニシャルコストが必要になるでしょう。従業員の負担軽減や作業効率の向上といったメリットと比較して、導入を検討する必要があります。

それなりに重量がある

作業中の身体的な負担を軽減できる一方、アシストスーツ本体にそれなりの重さがあります。軽くても数kgするのが一般的です。慣れないうちは動きにくく感じる人もいるかもしれません。

また、ほとんどのアシストスーツは背負うようにして着用しますが、横幅は人の肩幅よりも広く作られています。マンホールの中のような狭い場所で作業する際には、作業効率が低下することも考えられるでしょう。導入をする際は、作業に支障がないか検討しておくことが大切です。

腰痛は農家にとっての職業病

腰痛

農業では前傾や中腰での作業が多く、腰への負担が大きくなりがちです。地面に植えられた作物の栽培ではしゃがんで作業することが多い一方、果樹の収穫作業では反り返りの姿勢を長く続けなければなりません。さらに直立や歩行、重量物の積み下ろしなども含め、農業では色々な体勢での作業を強いられます。

また、農業では休憩や休日を適宜挟むという文化が根づいておらず、出荷時期や天候に合わせて休みなく働いてしまうケースも珍しくありません。とくに女性の場合は農作業に加えて家事も両立している場合が多く、睡眠時間を十分に取れないことから筋肉の回復も遅れがちです。

そこで問題となるのが腰痛です。腰痛は農家にとっての職業病のようなもので、一度患うとなかなか治りづらく、作業効率も落ちてしまいます。

アシストスーツを着用すれば農作業による腰への負担を軽減できる

アシストスーツは、こうした腰痛の問題を解決してくれる心強いアイテムです。腰や身体の負担を軽減してくれるため、重い物の運搬や上げ下ろしも楽に行えます。

可動性の高いアシストスーツであれば動きを邪魔することもなく、しゃがんだ姿勢から反り返った姿勢まで、さまざまな体勢で行う農作業にも最適です。

アシストスーツは農業の発展にも貢献

アシストスーツをはじめ、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用した新しい形の農業を「スマート農業」といいます。テクノロジーの力を借りて農業の労働力不足をカバーしたり、重労働の負担を軽減したりできるとして、現在注目を集めている取り組みです。

今後アシストスーツの利用者が拡大していけば、高齢農家の生産性を向上できることはもちろん、体力面が懸念されていた女性や若者の農業参入が増えるかもしれません。その意味でアシストスーツは、農業の未来を変える可能性を秘めた画期的なツールといえるでしょう。

おすすめアシストスーツ

アシストスーツにも色々な種類があります。今回は、モータータイプ・空気圧タイプ・サポートジャケット・腰タイプから、それぞれおすすめのアシストスーツをご紹介します。

タイプによっては金額やスペックも大きく変わってくるので、予算や必要性に応じた種類を選ぶのがおすすめです。

ATOUN「MODEL Y + kote」

AUTON MODEL Y + kote

出典:ATOUN POWERD WEAR

AUTONのMODEL Yシリーズパワードウェアは腰のアシストタイプだけでなく、腰+腕をアシストしてくれる +koe というモデルが発売されました。

センサーが腰の動きを読み取り、モーターのモードを自動で切り替えてくれるアシストスーツです。

モードは持ち上げる(アシストモード)、歩く(歩行モード)、下ろす(ブレーキモード)の3種類。重量物を持ったときには腰を伸ばすように身体をアシストし、歩き始めると自動的にモーターがオフになり歩行の邪魔になりません。

さらに腕の動きをアシストするパーツ「kote」も搭載。指先のセンサーを操作すると、モーターがリストホルダーに取り付けたワイヤーを巻き取って、手首を引き上げます。

またMODEL YやKoteの販売・レンタルも行っています。作業負担を減らすために導入の検討をしてみてはいかがでしょうか。

ATOUN MODEL Y + kote ATOUN MODEL Y
外寸 幅48.4㎝×奥行30㎝×高さ90㎝ 幅48.4㎝×奥行28㎝×高さ81㎝
収納寸法 幅48.4㎝×奥行28㎝×高さ70㎝ 幅48.4㎝×奥行23㎝×高さ67.5㎝
重量 5.8㎏(バッテリー含む) 4.5㎏(バッテリー含む)
定格出力 190W(腰)/190W(腕) 190W
稼働時間 2.5時間 4時間
想定着用者 身長 150㎝~190㎝ 身長 150㎝~190㎝
アシスト力 10kgf(腰)+12kgf(腕) 10kgf
価格 1,148,000円 673,000円
レンタル(30日間) 133,000円 83,000円

実際に導入するとコストはかかるもの1日(18,000円~)からの短期レンタルや、購入後のメーカー保証サービスも豊富なので一度試ししてみてはいかがでしょうか。

参照:ATOUN MODEL-Y 販売価格・レンタル費用について

参考:導入・活用事例

Kubota ウィンチ型アシストスーツ「WIN-1」

出典:Kubota

農業機械メーカーの世界シェア第3位でもあるクボタが発売したのうパワースーツ「WIN-1」はウィンチワイヤーが取り付けられており、約20㎏の重量物を持ち上げられます。操作も手元のスイッチで簡単に扱えるのが特徴です。腰アシスト機能も付いているので、ふとした農作業の負担を大幅に軽減することが可能になりました。

WIN-1の動力源はリチウムイオン電池で、1回の充電(40分)で135回に積み下ろしができます。

楽天

WIN-1
外寸 幅62㎝×奥行43.1㎝×高さ89.9㎝
重量 10㎏(バッテリー除く)
連続作業回数 135回
想定着用者 身長150~180cm,臀囲80~100cm
アシスト力 20kgf
価格 1,166,000円
レンタル 不可

わずか3.4kg!ハイパワー軽量モデル「EP+ROBO」

サポートジャケット

出典:upr サポートジャケット

uprのサポートジャケットシリーズに、モーター搭載モデルが登場しました。

フルパワーでのアシスト、総重量3.4㎏とモータタープの中で最軽量クラス。作業内容に合わせたモードの切り替えや、30秒で簡単に装着できるという特徴があります。

また、レンタルでは日額1,000円、月額18,000円での提供も開始しており、高性能なアシストスーツにもかかわらず、低価格での利用が可能なモデルとなっています。

参考:月額1万8000円でアシストスーツをレンタル–ユーピーアール、動力付き最軽量級モデル発売

EP+ROBO
外寸 幅50×奥行36×高さ70㎝
収納寸法 幅45×奥行31×高さ22cm
重量 3.4kg(バッテリー含む)
稼働時間 約4時間
想定装着者 身長:155~190㎝
腰囲:66~117㎝
アシスト力 10kgf
価格 657,800円(税込)
レンタル 可:要問合せ

第二の背骨で姿勢矯正「Bb+PROⅡ」(サポートジャケット)

アシストスーツ

出典:サポートジャケットBb+PROⅡ

「Bb+PROⅡ」は、3,000社を超える現場のニーズを元に、金沢大学との共同研究で開発したサポートジャケットです。「第二の背骨」とも呼ばれる独自開発のパーツ「Bb+(バックボーンプラス)」が椎間板の圧力増加を抑え、腰や背中の負担を軽減します。

さらに腰全体を包み込む大きなベルトが背骨・腹筋・背筋を支え、圧倒的な安定感をキープ。膝から腰にかけて脚の筋肉を補助するマッスルベルトは、前屈姿勢や起き上がりの力を補助します。

Bb+PROⅡ
サイズ S/M/L/LL/3L
ベルト寸法 前幅150mm~後幅220mm
想定装着者 身長:155~192㎝
腰囲:78~116㎝
アシスト力 同じ作業を100回5日間繰り返した場合
10,650kg減少
価格 41,800円(税込)
レンタル 可:要問合せ

意思に従って動作をアシスト「HAL®腰タイプ作業支援用」(腰タイプ)

アシストスーツ

出典:HAL®腰タイプ作業支援用

HAL®腰タイプ作業支援用は、重量物を持ったときに腹部へかかる負荷を軽減し、腰痛を防止するアシストスーツです。生体電位信号を読み取ることで使用者の意思通りに動作をアシストします。約3kgという軽量モデルでサイズもコンパクトなため、長時間の作業でも邪魔になりません。

電源は充電式のバッテリを使用。広い範囲の移動でも電源コードを気にしないで自由に動けます。防塵・防水機能を搭載しているため、屋外で使っても安心です。

HAL®腰タイプ作業支援用
外寸 縦292mm × 横450mm × 高さ522mm
重量 3.1kg(バッテリー含む)
稼働時間 約4.5時間
想定装着者 身長:140~180㎝
腹囲:120㎝以下
レンタル 個人向け不可:要問合せ

着る、筋肉。「マッスルスーツEvery」(空気圧タイプ)

アシストスーツ

出典:マッスルスーツEvery

マッスルスーツEveryは、お笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功さんがCMに出演していることで話題のアシストスーツです。

最大補助力25.5kgfという強い力で動作をアシストする一方、人の動きを妨げない柔らかなサポート力を実現するため、人工筋肉という駆動源を使用しているのが特徴。電気を使わず空気の力で動くため、稼働時間に制限がありません。

タイプは2種類。太ももとパッドの間にゆとりがあり歩きやすい「ソフトフィット」は、重い物を持って運ぶのに最適です。

「タイトフィット」はパッドが太ももに密着してしっかりとホールドされます。かがんだ状態からでも補助力が働き、長時間中腰で作業するシーンに向いています。

マッスルスーツEvery(空気圧タイプ)
タイトフィット
外寸 S-Mサイズ/幅46.5×奥行17×高さ80.5cm
M-Lサイズ/幅46.5×奥行17×高さ84cm
腰ベルトサイズ 105cm
重量 3.8kg(カバー含まず)
稼働時間 約4時間
想定装着者 S-Mサイズ/150cm~165cm
M-Lサイズ/160cm~185cm
アシスト力 25.5kgf
価格 149,600円(税込)
レンタル 可:レンタル可能店舗のみ

まとめ

アシストスーツは単に腰の負担を軽減してくれるだけでなく、疲労感を抑えることで労災の発生を抑止したり、作業効率を高めたりするのにも効果的です。高いと100万円近くするモデルもありますが、最近では10万円台で購入できる手頃なモデルも登場しており、これまでよりも利用しやすい状況に変わってきています。

アシストスーツの導入を検討する場合、その機能性はもちろん、現場の広さや電力使用の可否なども考慮して選びましょう。

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