電気柵を設置したい!選び方のポイントとおすすめの電気柵を解説
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農作物のシカやイノシシ被害は増え続けており、そうした対策として電気柵を設置したい方も多いでしょう。
しかし、初めてだと自分の畑にはどんな電気柵が適しているのかと悩んでいませんか。
今回は、電気柵の設置を検討中の方へ、電気柵の選び方のポイントとおすすめの電気柵を紹介します。
目次
電気柵の仕組み
電気柵はワイヤー製の柵に電気を流すことで、柵に触れた動物に電気的ショックを与えて追い払う仕組みです。
田んぼや畑に設置することで、シカやイノシシなどを追い払えます。
常に電気柵に電流が流れているわけではなく、コンマ数秒ごと断続的に電気を流すことで動物を傷つけずに追い払えます。
人間が触れた場合には静電気のような痛みが走りますが、すぐに離せば怪我をすることはないでしょう。
こちらの記事では、シカの対策方法について詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてください。
電気柵の選び方
いざ電気柵を購入しようと思っても、どんな点に気をつけて選んだらよいか悩むでしょう。
電気柵の選び方のポイントを説明します。
害獣の種類
対策をする動物の種類を考えましょう。
大型の動物を追い払うためには、高電圧の電気柵が必要です。
動物によって柵の高さを調整する必要があるので、どんな動物を追い払いたいかを決めておきましょう。
特にイノシシの場合は、鼻に当たる高さに調整しておく必要があります。
こちらの記事では、イノシシの被害を撃退する方法を詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてください。
最大電線長
電気柵は対象となる場所を囲うように設置するため、商品の最大電線長を必ず確認しましょう。
足りなくなっては大変です。事前にきっちり計測しておくことをおすすめします。
充電方式
電気柵には主に4種類の充電方式があります。
- 乾電池式
- ソーラーパネル式
- バッテリー式
- ACアダプター式
乾電池式
乾電池式は、設置する場所を選ばずに使用できるのが魅力です。
取り扱いが楽なものが多いです。ただし持続時間が短いものもあるので、定期的に交換する必要はあります。
出力も強力ではないので、柵線が長い場合はパワー不足になる可能性もあります。
ソーラーパネル式
ソーラーパネル式は、コスト面でお得なのが魅力です。
日光の当たる場所に設置しておけばいいだけで交換の必要もありません。電気柵を通年設置しておきたい場合におすすめです。
しかし悪天候が続いたり日照時間が短い時期は、電力不足に陥る可能性もあります。
心配な場合は、ソーラーパネルに加えてバッテリーが搭載された機種を選ぶのがいいでしょう。
バッテリー式
バッテリー式は、設置する場所を選ばずに使用でき、持続時間が長いのがメリットです。
商品によっては、自動車などのバッテリーをコードで接続して使用するものもあります。
また外付け式のバッテリーを使用する場合は、バッテリーが雨に濡れないよう対策する必要があるので注意しましょう。
ACアダプター式
ACアダプター式は、家庭用の100ボルト電源を使用するタイプです。
常に電力を供給する形となるため、安定したパフォーマンスを発揮します。
ただ電源の確保が難しい場合もあり、屋内使用を想定して設計されているものが多いため防水性が備わっていないものもあることに注意です。
電気柵の種類
電気柵の種類について解説します。
簡易柵
簡易柵は、獣害対策で最もスタンダードな電気柵です。
FRP製のポールと柔らかいポリエチレンと金属線が編み込まれたポリワイヤーを使用し、施工が簡単でコストも抑えられるメリットがあります。
初めて電気柵を設置する方や家庭菜園など小規模農地に使用したい方におすすめです。
簡易恒久柵
簡易恒久柵は、施工にかかる手間を軽減させた電気柵です。
一例として、防腐処理済の木柱とFRP製のポール、フェンシングワイヤー(高張力鋼線)を採用しているものがあります。
FRP製のポールはしなりやすく折れにくい特徴があり、動物が衝突した際の衝撃を最小限に抑えます。
短中距離を必要とする方向けです。
恒久柵
恒久柵は耐久性に優れ、フェンシングワイヤー(高張力鋼線)を使用したものは20年以上設置されている事例もあります。
積雪の多い地域では柵下ろしをすることで破損が防げ、春先に柵上げをするだけで大丈夫です。
中長距離を必要とする方向けです。
プロフェンス
プロフェンスは耐久性が高く、中長距離を必要とする方向けの電気柵です。
太い支柱が特徴で、折れる心配がなく防腐加工のものを選べばメンテナンスも最低限で済みます。
しかし、木柱をまっすぐ正確に打ち込む技術が必要となるので、業者に依頼することをおすすめします。
電気柵の設置方法
電気柵は適切に設置しなければなりません。ここでは電気柵の設置方法を解説していきます。
電気柵の設置に必要な物
- 本体
- 柵線
- 設置杭
- 支柱
- アース
- ガイシ
- ゲートグリップ
- 検電器
- 危険表示板
設置前には必ず取扱説明書をよく読み、指示通りに設置するようにしてください。
また、作業をする前に草刈りをしておきましょう。電気柵に草が触れると漏電する可能性があります。
こちらの記事では、草刈りの効率的な方法とコツを紹介していますので、あわせて参考にしてください。
支柱を立てる
電気柵を設置する場所を決めたら、対象となる動物の種類に合わせた設置間隔で立てていきます。
【設置間隔の目安】
- イノシシやクマ:4m程度
- シカ:5~10m程度
支柱は地面に対して垂直になるように30cmを目安に打ち込んでください。
打ち込みが甘いと、動物が衝突した際に抜けてしまう可能性があります。
ガイシを取り付ける
ガイシの取付方法や取り付け位置は取扱説明書を参照してください。
注意点は、角になる支柱にはガイシを2つ付けることです。
柵線を取り付ける
支柱とガイシを設置できたら、柵線を取り付けましょう。詳しくは取扱説明書を確認してください。
注意点は、たるまないようにピンと張った状態で取り付けることです。
柵線を縦に繋げる
柵線を張り終わったら、今度は各段の柵線を通電性のある線で縦に繋ぎます。この作業で、すべての柵線に電気が通るようになります。
ただし、しっかり結ばないと漏電の恐れがあるため気をつけましょう。
本体の設置
本体は柵線の内側に設置し、地面には置かず木片などに金具で固定してください。
そして、アースを地面に完全に打ち込みましょう。
危険表示板の設置
必ず目立つ場所に危険表示板を設置してください。
設置は法律で決められた義務なので守らなければいけません。
設置は100mに1箇所を目安で設置してください。最後に本体の電源を入れれば通電となります。
おすすめの電気柵
おすすめの電気柵を紹介していきます。
最大電線長 1,000m以下
最大電線長1,000m以下のおすすめ電気柵は4つあります。
デンエモン2
デンエモン2は、小さな田畑(周囲100m以内)など家庭菜園に最適な電気柵です。
単1アルカリ電池とバッテリー付属で、出力電圧は7,600Vです。
- 最大電線長:400m
クイック600
クイック600は、対象動物に応じて4パターンの設定が行える電気柵です。
スイッチの操作で出力間隔が調整できます。アルカリ電池付属です。
- 最大電線長:600m
ファームガード・ソーラー式 FGN10-SET-S
ファームガード・ソーラー式 FGN10-SET-Sは、ソーラー式電気柵です。
防雨型なので荒天時の心配いりません。また、昼夜連続モードと昼のみモード・夜のみモードを切り替えられるので便利です。
- 最大電線長:600m
アポロ ソーラー式 SP-2013-SR
アポロ ソーラー式 SP-2013-SRは、出力電圧10,000Vの電気柵です。
昼夜連続モードと夜間モードの切り替えが可能となっています。
- 最大電線長:600m
最大電線長 1,001~5,000m
最大電線長1001~5000mのおすすめ電気柵は3つあります。
ゲッターエース3
単1アルカリ電池付属の電気柵です。
昼夜連続作動と昼のみ・夜のみをスイッチで切り替えられます。
- 最大電線長:3,300m
防獣くんAC5000
防獣くんAC5000は、ACアダプター式の電気柵です。出力電圧11000Vで、光センサーがついています。
なお、オプションで漏電遮断器を購入することもできます。
- 最大電線長:5,000m
ゲッターエースSP ACE-SP5
ゲッターエースSP ACE-SP5は出力電圧10000Vで、長距離に最適な強力タイプの電気柵です。
大型害獣に備えて強力と超強力の2種類の出力を使い分けることができます。
- 最大電線長:5,000m
最大電線長 5,001m以上
最大電線長5001mのおすすめ電気柵は2つあります。
ハイパワーゲッター HP-8000
ハイパワーゲッター HP-8000は、大きな農地も1台でまかなえる超強力型の電気柵です。
出力電圧は10000Vで、多少下草が伸びていても強力な電圧が保てます。
- 最大電線長:8,000m
ゲッターTakumi TKM-12K
ゲッターTakumiはゲッターシリーズのなかで最強の出力を持つ電気柵で、ソーラーパネル式とACアダプター式があります。
大型動物相手に最適で、広大な農地を持つ方におすすめです。
- 最大電線長:12,000m
まとめ
電気柵を設置する際には、まず草刈りから始めましょう。もし難しい場合は防草シートを敷くようにしてください。
また常に効果を発揮させるためには、通電が安定しているかどうかを検査することも必要です。市販の検電器などで定期的に測定するようにしましょう。
強風や動物がぶつかることで支柱がぐらつくことがあるので、定期的にぐらつきや破損している箇所がないか確認することが大切です。
こちらの記事では、おすすめの害獣駆除業者を紹介しています。自分で対策が難しいと感じたら業者への依頼もおすすめなので、あわせて参考にしてください。