貸し農園(レンタル農園)の料金や特徴|初心者におすすめ!関東でも借りられる農園を紹介

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畑

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家庭菜園は昔から人気ですが、自宅ではなく、畑を借りられる「貸し農園」や「レンタル農園」が注目されています。
東京や大阪といった都市部では土地自体が狭く、庭やベランダでの家庭菜園が難しい場合も多いでしょう。

しかし、貸し農園であれば自宅以外に畑を借りられるため、都市部に住みながら野菜作りを楽しめます。
貸し農園は全国のさまざまな場所にあり、形態もいろいろです。

この記事では最近、注目度の高い貸し農園の特徴や、東京や大阪といった都市部でも借りられる農園を紹介していきます。

貸し農園(レンタル農園)とは

里芋の畑

最初に、貸し農園について解説していきます。
貸し農園は、別名レンタル農園と呼ばれることもあります。
貸し農園とは、都市に住んでいる人が自家用の野菜や花の栽培を行うために使う、小面積の農園のこと。
食育や情操教育のため、幼児や児童が農園体験として使ったり、若い方から高齢者の方まで、健康維持や野菜作りを楽しむために利用しています。

日本では大きなカテゴリーの中で「市民農園」と呼ばれることもあり、ドイツでは「クラインガルテン(小さな庭)」とも呼ばれています。
国内にもグラインガルデンの名称をもつ農園がオープンしているので、その名を耳にしたこともあるかもしれませんね。

また貸し農園のほかには「体験農園」という似たタイプのものもありますが、方針が異なります。
それぞれの違いを見ていきましょう。

貸し農園(レンタル農園)

今回の中心でもある、貸し農園・レンタル農園ですが、多くは民間の企業が貸し出しています。
栽培のアドバイスをしてくれるスタッフが在中していることが多く、野菜の育て方などをサポートしてくれます。
野菜作りなどの経験のない初心者でも始めやすく、注目度の高いサービスです。

農具の貸し出しもあるので、一式そろえる必要がありません。

市民農園

市民農園は民間の企業だけではなく、自治体や農協、農家が貸し出しています。
一般の人が「家庭菜園をやってみたい」と思って始めるときは、この市民農園を借りるか、上で説明した貸し農園で行うかの2択になります。
というのは、基本的に「農地」は農家の畑や田んぼ、「家庭用菜園用地」は雑種地や宅地になっていて、農業従事者以外は農地を買うことができないのです。
一般の方が農地を購入するには、雑種地や宅地を購入しなくてはいけなくなるので、なかなか大変ですね。

一般的に言われる市民農園と貸し農園との大きな違いは、サポートのありなしです。
前述したとおり貸し農園はサポートがありますが、市民農園は畑を貸してもらうだけ。
土づくりや野菜の管理は全て自分で行います。

また、貸し出し期間も1年から2年ほどで終了することが多く、年間契約になってしまうため、気軽に始めにくいのも難点。
すでに野菜栽培などの知識があればいいですが、初心者がはじめるには難しいでしょう。

出典:素人さんの為の不動産学校

体験農園

体験農園は、農家や農園を含んだ施設が運営しています。
貸し農園や市民農園と大きく違う点は、あくまで「体験」という部分です。
体験農園は野菜を土づくりから始めるわけではなく、収穫のみの体験となります。
収穫体験だけを行うので、農園と契約するわけではありません。

初めから畑を作って作物を育てることはできないため、レジャーとして捉えるほうがいいかもしれませんね。
体験農園では自分で用意する物がなく、収穫するだけと簡単です。
小さい子どもの農業体験としては、優れた方法でしょう。

クラインガルデン

クラインガルデンは、ドイツで200年の歴史を持つ農地の貸借制度のこと。
ドイツでの利用者の数は50万人を超えていて、利用者1人当たりの平均面積は100坪(330平方メートル)ほど、賃借期間は30年です。
農地では野菜や果樹、草花などが育てられていて、小さな小屋が併設されていたり、池を掘って庭園のようにしているところも。
余暇の楽しみ以上に都市部での緑地の保全や、子どもたちへの自然教育の役割も果たしています。

日本でも滞在ができる市民農園として人気がでてきていて、セカンドハウス感覚で広い菜園と滞在施設を借りられる施設が増えてきました。
長野県「坊主山クラインガルデン」、茨城県「笠間クラインガルデン」ほか、兵庫県や群馬県などでも施設が作られてきて、コロナ渦のリモートワークを機に利用する方も増えているようです。

出典:四賀クラインガルテン

出典:笠間クラインガルテン

出典:ウィキペディア

貸し農園(レンタル農園)の特徴

農作業する人

続いて、貸し農園の特徴を詳しく解説していきます。
貸し農園は自治体が運営しているのではなく、民間企業の運営となっていることが多いです。

民間の企業が運営することで、市民農園などでは難しかったサポート体制を整えています。

本格的な家庭菜園

市民農園と同じように、本格的な家庭菜園を楽しめます。
例えば、家の庭やベランダでは栽培が難しいような野菜でも栽培が可能。

畑としては小さいですが、庭やベランダと比べると格段に広いので、本格的な家庭菜園には十分です。

サポートしてもらえる

貸し農園で一番の特徴とメリットは、サポートがあることでしょう。
市民農園のように自治体が貸し出ししているわけではなく、農家や民間の企業が1つの事業として行っています。

運営するスタッフが在沖していることが多く、わからないことも気軽に聞けるのは大きなメリット。
また、農具の貸し出しも行っているため、自分で買い揃える必要はありません。

本格的に野菜の栽培を楽しめるだけではなく、農具の貸し出しからサポートまで行う貸し農園は、初心者にとって始めやすい環境となっています。

週末だけ楽しめる

貸し農園には運営会社があり、スタッフが在中しています。
つまり全てを自分で行う必要はなく、週末だけ農業を楽しめます。

市民農園では、土づくりから日々の管理も自分で行うため、週末しか時間が取れない場合の利用は難しいでしょう。

貸し農園では、運営がある程度の管理をしてくれるため、自分で全てこなす必要がありません。
時間がない会社員や自宅から離れているなど、週末しか通えない場合でも、貸し農園なら野菜作りを楽しめます。
「気軽に農業を始めたい」という人にとって、貸し農園は負担が少なく続けられます。

貸し農園(レンタル農園)のデメリット

農作業をする人

貸し農園はデメリットが一切ないわけではなく、人によっては多少のデメリットも存在します。
主なデメリットを2つ見ていきましょう。

料金が高い

貸し農園の料金は、市民農園と比べて高くなります。
これは運営側が栽培のサポートをし、指導員などが在中しているからです。

市民農園は場所を貸しているだけで、指導や畑のサポートは行っていません。
その分価格は安くなりますが、初心者にとっては難しいことも多くなります。

貸し農園はサポートを充実させている分、価格は高めです。
しかし価格が高い分、初心者にも栽培しやすい環境が整っているため、価値は十分にあるでしょう。

あくまで初心者向け

貸し農園はサポートが充実しているからこそ、あくまで初心者向けです。
もし野菜作りの経験があれば、市民農園のほうが自由に栽培を楽しめます。

ほかにも、土づくりから日々の水やり、雑草の処理まで自分で行いたい場合に貸し農園は向いていません。
市民農園は場所を借りるだけなので、全て自分の思い通りに進められます。

ただし、今までに野菜作りの経験がない場合には、貸し農園からのスタートがおすすめです。

貸し農園(レンタル農園)価格

農業とお金

貸し農園の価格について解説していきます。
広さや地域にもよりますが価格帯として多いのは、月額で5千円から1万円台ほどです。

月額と入会金

貸し農園の支払い方法は、月額か年額で分けられていることが多くなっています。
基本的に、月ごとでも年ごとでも支払い金額は変わらないため、最初は月額が始めやすいでしょう。
また、貸し農園によっては入会金が別途必要で、1万円前後が平均です。

都市部は高くなる

貸し農園の価格は借りる広さだけではなく、地域にも左右されます。
都市部であれば土地の価格が高いため、貸し農園の価格も高くなる傾向に。

たとえば、東京の中でも世田谷といった土地価格の高い場所では、貸し農園も価格が高くなります。
都市部でも貸し農園であれば、野菜作りを体験できることは大きな魅力ですが、価格によっては少し地域をずらしても良いかもしれません。

おすすめの貸し農園( レンタル農園)

女性の写真

最後に、おすすめの貸し農園をいくつか紹介していきます。
市民農園であれば、どの地域でも貸し出しています。

しかし、貸し農園は民間の企業が運営元になっていることが多いため、どの地域にも展開しているわけではなりません。
紹介する貸し農園を参考にしてみてください。

シェア畑

シェア畑

出典:シェア畑

入会金 11,000円(税込)
月額料金 6,400円(税込)
地域 東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・兵庫・京都
公式サイト シェア畑

シェア畑の料金や細かなサービスについてはこちらの記事を参考にしてください。

シェア畑は、サポート付きの貸し農園として有名です。
定期的にオンラインでの説明会も開かれているので、不安なく始められます。

展開している地域は東京や大阪、京都などの都市部が多く、東京では世田谷といった好立地の場所にも畑が用意されています。
全国に100箇所ほどの畑を貸し農園として運営しているため、今後の拡大にも期待しましょう。

また金額は最安で月に6,400円(3㎡)ほどからとなっています。
世田谷区といった住宅地としても人気の地域では、月額10,000円ほどにはなりますが、貸し農園としては平均的な価格です。

道具は全て貸し出し

シェア畑ではクワやスコップ、ハサミなどの農具を全て貸し出しています。
ほかにも種や苗、肥料から資材まで用意されているため、自分で用意するものは服装ぐらいなもの。
全ての道具を貸し出しにすることで、手ぶらで気軽に通える環境を整えています。

講習会を実施

週に4回ほど菜園アドバイザーが勤務しているため、普段からわからないことは質問できます。
さらにシェア畑では、定期的に講師が実演で講習会を実施するため、野菜作りを深く理解したい場合にもおすすめ。
普段から通う貸し農園で講習を受けられるため、本格的に野菜作りを進められます。

トイレを設置(一部の農園を除く)

市民農園では土地の貸し出しのみを行っているため、トイレといった設備はないことがほとんど。
一方シェア畑では、一部を除く多くの農園に簡易トイレや休憩スペースを設置しています。
また貸し農園は、親子で利用するケースも多いため、トイレが設置されていることは大きなメリットです。

【シェア畑】の無料見学

体験農園マイファーム

体験農園マイファーム

出典:体験農園マイファーム

入会金 11,000円(税込)
月額料金 2,750円(税込)
地域 東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知・京都・大阪・兵庫・福岡
公式サイト 体験農園マイファーム

体験農園マイファームも貸し農園として有名で、全体的に金額が低めに設定されています。
また、貸し出している区画が広いことも特徴。

都心部になると金額は高くなりますが、東京でも都心から少し離れれば、10㎡以上の広さが10,000円以内です。
小さい区画ですが大阪では、最安値の2,750円で借りられる場所も。
さらに全国に展開している範囲も広く、貸し農園がある地域としては珍しい福岡にも、3箇所展開しています。

有機栽培が可能

体験農園マイファームでは、農薬を使わない有機栽培を行っています。
「安全な野菜を育てたい」と考えている人にはぴったりの貸し農園でしょう。

また、年ごとの更新でも同じ区画を使い続けられるため、土づくりからじっくりと野菜作りを楽しめます。

区画が広い

体験農園マイファームは他の貸し農園と比べると、一つひとつの区画が広めです。
先ほど紹介したシェア畑は都心近くに貸し農園が多いですが、その分区画は狭め。

反対に体験農園マイファームは、都心部からは少し離れた場所が多く、代わりに区画が広めになっています。
少し離れてでも広い区画が良い場合におすすめです。

体験農園マイファーム

まちなか菜園

まちなか菜園

出典;まちなか菜園

入会金 なし
月額料金 菜園により月額と年額で異なる
地域 東京・埼玉・大阪・奈良
公式サイト まちなか菜園

まちなか菜園は、農園の展開数としては少ないですが、駅の近くや直結型が多く便利です。
入会金はありませんが、ほとんどの農園では、年額かシーズンごとの支払いとなります。

百貨店やショッピングモールの屋上に農園を設置しているため、買い物などのついででも立ち寄りやすいでしょう。

駅直結が多い

まちなか菜園の場所は、駅直結型が多くなっています。
たとえば、大阪では天王寺駅から直結している「あべのハルカスウィング館」の屋上に設置されています。

農園数は全国で7つと少ないですが、住んでいる近くであればとても便利でしょう。

スタッフ滞在日がわかる

他の貸し農園でも、野菜作りをサポートするスタッフが在中していますが、常にいるというわけではありません。
日によっては「スタッフがいなかった」ということもあります。

まちなか菜園では「スタッフ滞在日カレンダー」を2か月分、菜園ごとに公開。
カレンダーさえ確認しておけば、スタッフがいないという事態も起きません。

申し込み期間に注意

まちなか菜園の募集は年に2回ほどが多く、募集期間は1か月から2か月ほどです。
他の貸し農園では、空き次第で通年募集していることもあります。
しかし、まちなか菜園では栽培のスケジュールを決めているため、通年の募集とはなりません。
地域の農園ごとに募集期間は異なるため、公式サイトの確認か、問い合わせをお願いします。

まちなか菜園

アグリス成城

アグリス成城

出典;アグリス成城

入会金 なし
月額料金 7,537円(税込)※種苗代は別途
地域 東京
公式サイト アグリス成城

アグリス成城は全国に展開している貸し農園ではなく、東京都の世田谷区のみに農園を構えています。
小田急線の成城学園前駅から徒歩1分と好立地です。

また自分で農具を用意する必要はなく、全て貸し出しとなっているため、都心部でも気軽に通いやすいでしょう。

スタッフは毎日在中

アグリス成城には、毎日サポートしてくれるスタッフが在中しています。
営業時間が決まっているため、何時に行ってもいいわけではありませんが、曜日に関係なくサポートしてもらえます。
野菜作りが初めての場合には、心強いサービスです。

※毎月第一月曜日は定休日(祝祭日の場合は営業)

クラブハウス完備

アグリス成城には、冷暖房が完備されたクラブハウスが設置されています。
トイレだけではなく、シャワーも完備されているため、農作業の後に汗を流すことも可能です。

また休憩場所としても使えるため、真夏や真冬など連続した作業が大変な場合にも、休憩を挟みながら進められます。

代行サービスあり

貸し農園の大きなメリットはサポート体制です。
アグリス成城ではサポートの種類と料金を明確にしているため、お金はかかりますが必要な作業を任せられます。

たとえば野菜の基本手入れから水やりなど、1回や1か月などの単位で代行してもらえます。
必要であれば利用しましょう。

アグリス成城

都会の農園

都会の農園バーベキュー広場

出典:都会の農園

入会金 なし
月額料金 8,800円(税込)
地域 東京
公式サイト 都会の農園

都会の農園は、「お台場ダイバーシティ」屋上にある貸し農園です。
立地としても都心にあり、9階の屋上にあることでロケーションも良く、野菜作りを一層楽しめます。

区画の広さは一律で1区画3㎡、月額8,800円(税込)。
3㎡は決して広い範囲ではありませんが、家庭菜園としては十分な大きさです。
数品目は育てられるため、都心でも十分に野菜作りを楽しめます。

都内では最大級

都会の森はダイバーシティの屋上を利用しているため、農園としての広さは十分です。
都内では最大級の貸し農園で、1グループでは最大5名まで入場可能。
友人同士の区画利用はできませんが、子どもを含めた家族で楽しめます。

スタッフはプロの農家

在籍しているスタッフはプロの農家なので、初心者でも安心です。
貸し農園にはスタッフが在中していますが、主には農家ではなく貸し農園の専属。
現役の農家から教えてもらえることは珍しく、貴重な体験ができます。

都会の農園

DCMホーマック

DCMホーマック

出典:DCMホーマック

入会金 なし
1シーズン 5,000円(税込)
地域 北海道・東北・関東
公式サイト DCMホーマック

ホームセンターを展開している「DCM」運営の貸し農園。
北海道の札幌や東北など、貸し農園としては珍しい場所にも展開しています。

ただし貸し農園よりは、市民農園に近いと考えてもらったほうがいいかもしれません。
サポートを行うスタッフが常には在中していないため、基本的には自分で調べたり、周りに聞いて進めることになります。
その分利用料金が安く、気軽に始められます。

また、週に1回は野菜作りを指導してくれるスタッフが訪れるため、他の貸し農園より頻度は低いですが、教えてもらうことも可能。
価格帯が他の貸し農園と比べると10分の1ほどと安く、札幌といった珍しい場所にもあるため、近い場合にはおすすめできます。

DCMホーマック

まとめ

自宅に庭がなかったり、周辺環境の問題で家庭菜園を諦めてしまった人は多いでしょう。
今回、紹介した貸し農園やレンタル農園では、東京や大阪といった都市部でも野菜作りが楽しめます。

初心者が一から野菜を育てることは難しいですが、貸し農園であれば、栽培をサポートするスタッフが在中しています。
また肥料や苗、農具なども貸し農園で用意してくれるため、手ぶらで気軽に始められることも魅力。

主に都市部を中心に広がっている貸し農園は、「気軽に家庭菜園を楽しみたい」という人に最適でしょう。